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9/6 Thu. 夕食付きのプチホテル |
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前にも触れたとおり、ジャブリャクはドゥルミトル国立公園を訪れる観光客やスキー客の拠点となる町。そこそこ宿泊施設もありそうだ。
そんななか、私好みの小規模ホテルが見つかった。もちろんここにもソベ(民宿)はあるのだが、長距離ドライブで時間が押す可能性を考慮すると、ホテルのほうが無難だろう。ソベは概して看板が小さかったり、全くなかったり、場合によっては中心部から遠かったりで、見つけ出すのに時間がかかるものだから。
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ニクシッチ方向から来て、ここを左折 |
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突き当たりもマーケット |
ホテルの看板に従って大通りを曲がり、突き当たりを右折する。当時はウェブサイトにも詳しいマップが掲載されていなかったため、予想以上の好立地に驚いた。
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ジャブリャック中心部 |
※ちなみに持参した ガイドブック Bradt には旧名で掲載されていたため気づかなかったが、後日確認したらオススメのホテルだった。2008年・第3版は現在のホテル名「JAVOR」になっている。
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Hotel JAVOR入口 |
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Hotel JAVOR外観 |
到着した時、支配人らしき人が玄関前のポーチに立っていた。メールで 「暗くなる前に車で行く」 と伝えておいたから、待っていてくれたのかもしれない。パーキングは向かい側の空き地。好きなところに駐めて構わないと言われた。
そして2階、表に面したバルコニーのある部屋に通される。
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バルコニーからの眺め . |
部屋のバルコニーからは郵便局やホテル・ジャブリャクなどが見えた。正面には土産物屋というよりギフトショップと呼びたい、可愛い店がある。
★★★ Hotel JAVOR |
住所 |
Božidara Žugića br 8, Žabljak |
TEL |
+382 52 361 337, +382 69 014 385,
+382 69 434 433, +381 11 3571 926 |
E-mail |
vladoprof@hotmail.com |
HP |
http://www.durmitor.in/
予約はココが便利→Booking.com内のページ |
6室+2アパートメント。料金設定は一人あたりです。
HALF-BOARD TWO-BED ROOM / single use
(朝・夕食つきツイン、一人使用) とリクエストしたところ
一人分の26ユーロだけでOKでした。
※ただし、夕食時の飲み物は別。
※最新の料金は上記ホームページでご確認下さい。 |
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室内:右がバルコニー |
内装・設備はごく一般的。居心地も悪くない。すでに適度にヒーターが効いていた。
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トイレ&シャワー |
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室内:入口方向 |
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室内:ベッドサイドの水 |
ここも断水の備えと思われるペットボトルがベッド脇に並ぶ。
そして夜7時半、ホテル一階にあるダイニングへ。
「ダイニング」 なんて書いたが、実はここ、れっきとしたレストランだ。入口のドアを開けると、フロントやロビーではなく、バー・カウンターとクロスのかかったテーブルが数卓ならぶ。しかも典型的な地元料理を供するナショナル・エコ・レストランですって! 他に宿泊しても、夕食だけはここで味わいたいくらいの店じゃない!?
天気が良ければ玄関脇のテラス席でも食べられるようだ。
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テラスは25席 (部屋のバルコニーから) |
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レストラン内は55席、左の壁の向こうがカウンターのあるスペース |
この日は、常連さんなのか長く逗留しているのか、支配人と話しながらカウンターで食べている人が居た。支配人はレストランの接客担当でもある。
私は、奥の部屋にあるテーブルに案内された。
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Hotel JAVOR 夕食メニュー |
そしてメニューを手渡されてビックリ。
ハーフボード (夕食付き宿泊) の客には定食が用意されているだろうと思っていた。選択肢があってもせいぜい2、3種類かと。なのに、通常のアラカルト・メニューのなかから自由に選んでいいと言われたのだ。
私が選んだのは、ミックスサラダ、羊飼いのスープ、そしてメインは 「羊肉のケバブ、ドゥルミトル風」。
合計9€ だが、これが宿泊費 26€ に含まれるわけだ。前菜も頼めばもっとお得だったんだね。
メニューにはドゥルミトル・ウォーターなるものもあり、ミネラル・ウォーターより安かった。川から汲んできていたりして???
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サラダ、スープ、パンとワイン |
ミックスサラダはキュウリ、ピーマン、トマトにオニオン。
塩とレモン果汁、オイルというシンプルな調味が、これぞサラダ!と思わせる。お腹が空いていたせいもあるだろうけど、野菜が本物の味だからこそだ。
羊飼いのスープは肉、ジャガイモ、人参、玉ネギ、グリーンピースも入ったミネストローネ風。煮崩れたジャガイモが良い味を出している。さらにピリッと胡椒が効き、食が進む美味しさになっていた。うーん、山岳部での食事にあまり期待していなかったことを申し訳なく思う。
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ケバブ・ドゥルミトル風 |
←これが、羊肉のケバブ、ドゥルミトル風。
シシケバブそのものはごく普通だが、特徴はチーズがトッピングされていること。支配人はこれを 「伝統的な地元のオイル・チーズ」 と説明してくれた。乾燥させた山羊などのチーズを、オリーブオイルとひまわり油を混ぜたものに一ヶ月ほど漬け込んでつくるらしい。最低2ヶ月は冷蔵庫などの冷所で寝かせると書かれたものもあった。
見た目は熱々の肉の上でバターが溶け出しているかのよう。なのに味は確かにチーズだ。肉だけで食べてもよし、濃厚なチーズの風味とともに食べるもよし、という逸品である
(^^)。
朝食~チェックアウトは次ページで。