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9/6 Thu. ニュースのお時間です! |
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美味しい食事のあとは、部屋に戻って久々のあったか~いシャワーを浴びた。ささやかな幸せを感じるひととき^^。何となくTVをつけてみる。
さすがに山岳部の小さなホテルではBBCだのCNNだのは望めない。
地元のチャンネルしかないから、言葉はちんぷんかんぷんだ。
もっとも英語放送だって部分的にしかワカランのだけど
(^^ゞ。
どうやらニュース番組だったようだ。覚えているのは画面に車の衝突事故現場がいくつか映し出されたところから。続いて警官がカメラに向かって語りはじめた。誇らしげに掲げているのはスピードガンで、その機能・性能を説明しているらしい。実際ねずみ捕り中の録画映像も入り、最後は道行くドライバーたちにインタビュー、という流れ。
想像するに、交通事故の増加か、あるいは一向に減少しないことを問題視して、当局はスピード違反の取り締まりを強化するぞ、というところか。
繰り返しになるが、
ガイドブックには、「路上の落石や穴は数ヶ月放置されている」 「舗装路が突如としてダートになる」 「モンテネグロ人は恐れ知らずの気迫ある運転をする。何かを避けようと予期せぬ動きをする」 云々と記されている。これまでどの国のドライブ事情についても、ここまで悪条件が列挙されたのを見たことがないほどだ。交通事故も多いだろうことは想像に難くない。
ちなみに、海外での運転経験は数えるほどしかない私ではあるが、運転中に "危険だな~" と感じた順に並べると、モンテネグロ、ギリシャ、ポルトガル、スロベニア、イタリア、クロアチア、キプロスとなる。
(※アメリカは昔のことなので、またフランスはあまりにも短距離なので、ランク外)
あくまでほんの一時、限られた場所だけでの印象だから、道路状況や交通量はもちろん、タイミングの善し悪しも影響しているだろう。ただギリシャが欧州一交通事故が多いということは、「地球の歩き方」にも載っていたくらいだ。2006年スロヴェニアの旅行記でもご紹介したが、
こんな調査結果がある→
欧米諸国の交通事故発生状況 (平成20年交通安全白書)
最初の図、交通事故死者数は、やはりギリシャがトップ。
もっと古いデータ↓ではギリシャを抜いてポルトガルが1位のものもある。ちょうど私がドライブしたころのデータだ。
諸外国の交通事故発生状況 (平成16年交通安全白書)
しかしモンテネグロでのドライブを終えた今、ここにその国名がないのは、データが吸い上げられていないだけじゃないかという気がする。
とにかく、私も気をつけなくちゃ! 周囲に同調しすぎて、ついスピードが出てしまったということだって無いとは言えない。それに明日は国立公園から海沿いまでのドライブ。距離も今日より若干長いのだ。
そしてこのあと、ニュースの話をつくづく実感することになったわけだが、それについては次ページ以降で。
さて、一夜明けて朝食へ。
今日も支配人が一品一品テーブルに運んでくれる。チーズ入りオムレツ、大きな丸パンをスライスしたものにバターと手作りジャム。コーヒーは豆が沈殿しているもののトルコ風より軽めで、たっぷりの温かいミルクが添えられた。
そしてチェックアウト。税1.5€ と別料金の飲み物代2.5€ を加えた 30€ を支払ってから、今朝がた部屋のコップを割ってしまったことを報告しておくことにした。まだ見逃した破片がカーペットに落ちているかも知れないし。
申し訳なさそうに切り出したからか、支配人はこちらが驚いてしまうほど血相を変えた。落とした場所を見せた方が話が早いと思い、
「部屋を見て」 と言ってみる。
「ええ、チェックさせてもらいましょう」
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朝食 |
そう言って彼は、私を後ろに従えるように階段をすたすた上がり、部屋のドアを開け、ずんずん奥へ。いやいや、もっと手前ですってば。
どこですか?と振り向いた支配人。私がベッド脇のグラスを指し示すと・・・
「ああ、そのグラスでしたか~。それならぜんぜん構いませんよ」 と、こわばっていた顔をゆるめた。
どうやら窓ガラスを割ったと思って焦っていたらしい (笑)。