9/7 Fri. ヨーロッパの涙、タラ川 [1]
モンテネグロも、はや5日目。
今日はドゥルミトル国立公園内をタラ峡谷沿いにドライブしながら南下し、海辺に戻る予定だ。
昨日、町の観光案内所で、
「タラ川を見たいんだけど、明日はもうブドヴァに移動しなきゃならないの。一ヶ所だけなら、何処がお薦め?」
と尋ねたところ、案内所のオジサンの失笑を買ってしまった。
「君はここが何処だと思ってるんだい? タラ川はモンテネグロ最長の川だよ。その流域はずーーっと国立公園だ。見所はいっぱいある。ひとつだけ選ぶなんてムリさ」
そりゃそうね。でも・・・。私の表情を見て取ったのか、彼は続ける。
「せめて川岸まで出て見たいとか、橋の上から見たいとか、ラフティングのポイントに行きたいとか・・・」
それを聞いて、ふと思い出した。事前にガイドブックで調べたとき気になっていた "タラ・ブリッジ" という名を。
さらには、"ヨーロッパの涙" と称えられるタラ川が、欧州一 (グランド・キャニオンに次いで世界第二位) を誇るのは、その渓谷の 「深さ」 であるということも。
「じゃあ、
橋の上から見たい♪」
「ああ、だったらそう難しくない」
ドゥルミトル国立公園~モラチャ渓谷。水色のラインが本日
前半のルートだ。ザブリャクの東、マークはタラ・ブリッジ。
そうして彼はそこに至るルートだけでなく、そのまま川沿いに遡れば、川を間近に見られることも教えてくれた。なんと、まさに予定していたルート上だわ!
9:53 ガソリンスタンドで順番待ち中
9:50出発。まずは少し戻って、昨日目をつけておいたガソリンスタンドに立ち寄る。セルフではなく、係員がいた。欧州に限って言えば --記憶が正しければだが--- 私はセルフ式スタンドに当たったことがないような気がする。
ガソリンは3/8残っている
「ディーゼルとエコ・ディーゼルがあるけど、どっち?」
ドブロヴニクのAvisでは別の名前を申し渡されていた。
「ユーロ・ディーゼルだって聞いたけど」
「じゃあ、エコ・ディーゼルのほうだ」
エコの方が品質が良さそうだから、きっとソレだw。リッター0.95€、満タンにしてもらって26€ だった。
ジャブリャクから東へ。こういう道端の
木に隠れてネズミ捕りをやっている。
スタンドを出たのは10:05ごろだろうか。中心部に戻り、案内所の角を右折する。その道をしばらく走っていたら前方の車が右のウィンカーを点滅させ、そこだけジャリを敷き詰めた待避所のようなスペースに入って停車した。
もしかして?
思わずアクセルから足が離れる (笑)。ゆっくり通過しながらチラ見すると、案の定ネズミ捕りだ!

おお!前夜のTVニュースは、やはりスピード違反取り締まり強化の発表だったんだな。見ておいて良かったわ。
右前方に、タラ・キャニオン11kmの案内表示
結局のところ、この手の隠れて待ち伏せする取り締まりにこの日だけで5回も遭遇、いずれも1~2台の車が捕まっていた。
ついでに言うと、うち2ヶ所は対向車のパッシングで気づいたのだ。洋の東西を問わない、ドライバーの連帯であるw。まあ私は違反していないので、気づかなくても問題なかったんだけどね。
だんだんカーブがきつくなり、下っているのがハッキリわかるようになっていた。
       そしてその道は、町から23km、20分少々走ったところで川に突き当たって終わる。
タラ橋はすぐ目の前にあった。

「橋のたもとには駐車場があるから、車を停めて徒歩で橋を往復するといい」
案内所のオジサンの助言どおり、歩いてみるとしよう。
10:29        .
タラ橋のたもと  .
パーキング付近から見たタラ橋
橋名板の左上に橋の形が描かれている
橋の長さは366m、川から150mの高さがあるそうだ。
タラ川は全長144km、そしてタラ峡谷は78kmに及び、その最深部は1300mだそうだから、1000m超の高さからも眺めてみたいところだが、高すぎると川がハッキリ見えないかもね。

    では、川の景観は次ページで。
タラ橋全景。歪んでいるように見えるのは数枚の写真をつなげたためだ。
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ヨーロッパの涙、タラ川 [2]


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