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9/10 Mon. ドゥブロヴニク百景 [5] 名物レース屋ほか |
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メインストリート、プラツァ通りに戻る。ここは西端、ピレ門を入ってすぐ。オノフリオの大噴水がある。この街がまだ島だった時代に、大陸の湧き水をひいてきたものだそうだ。
写真右端は、現役の古い薬局があることで有名なフランシスコ会修道院だが、ここも今回、内部はパスだ。
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ドーム状の屋根を載せたオノフリオの大噴水 |
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オノフリオの大噴水
右上に城壁に上がっていく人が見える |
次はプラツァ通りをはさんで反対側へ行ってみよう。
そちらの脇道入口にKonoba(レストラン)の名があった。そういえば一区画、階段を上がったプリイェコ通りはレストラン街だな。
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Konobaなどの案内表示
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でも私はネットカフェの表示に導かれるように階段を上る。
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プラツァ通りから内陸側へ |
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ネットカフェ内
ここは日本語環境あり♪
利用料(30分?)37クーナ、グラスワイン白10クーナ |
気がつけば2時間ちかく歩き回っていたので休憩の意味のほうが大きかったかもしれない。
それからちょっと先のバチャンさんの店へ。
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レース屋、バチャン |
ここは日本人には有名なレース屋さん。ガイドブックでも雑誌でも、必ず紹介されるといっていい。
制作担当(社長)は奥さんで、販売担当(ご本人いわく奴隷)がご主人だが、このバチャン氏が片言の日本語を操る名物オヤジなのだ。ただし基本の会話は英語。前回もとっつかまって長々話し込んだw。
だから半分冷やかし気分で店に入ってみた。小さいのなら買ってもいいし。
「自分のは前回買ったから今回は同僚への土産だけね」 と言うと、とても喜んでくれ、またまた話に花が咲く。
「指さし会話帳にあなたの店が載ったわよ」
「知ってる知ってる。書いた人は友達。でも本はもらってないんだ」
「じゃあ私の持ってるの、最終日にあげましょうか」
---荷物減らしにもなるし来年はクロアチアには来ないだろう。
すると、「欲しい欲しい! 買い取るよ!」 と、裏表紙を見て価格を確認していた。
「明日の夜までは私が必要だから、明日また来るね」
途中に日本人のご夫婦が来店。奥様のほうが壁に飾られた替え襟(アンティーク)に目を付けられた。
「お目が高い。それは非売品だが同じようなものがあるから、ちょっと待ってください」
彼が奥に引っ込む前に、私はその一連の言葉を通訳させられる。そして、彼らが 「また来ます」 と言ってお帰りになったあと、日本語を尋ねられた。
『ちょっと待ってください』
それを彼は年季の入った日本語学習用ノートに書き込むのだった。
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今回買ったのはコースターのみ |
ついでだから翌日の話もしてしまおう。
夜になってショッピングの途中、またまたバチャンさんの店に立ち寄る。約束した 「指さし会話帳」 を渡すためだ。もちろんバチャン氏は歓迎してくれた。
「1800円だったよね、『ちょっと待ってください』」 『ちょっと待って・・・』 は日本語だったw。
そして奥に消えた彼は、千円札を持って戻ってくる。
その中から2枚を取り出し、「どっちが新しいんだっけ?」
見ると野口英世と夏目漱石。すごいな。数年がかりのコレクションということかw。
野口札のほうを指すと、同じものをもう一枚を出して渡そうとする。
「え、1800円よ。私が使った中古だから、1000円でいいわよ」
「いや、君は約束を守ってわざわざ来てくれた。いい人だから2000円あげる」
有り難く2000円を頂戴した(^^ゞ。クロアチアで200円儲けるとは思わなんだ。
バチャンさんのほうが「いい人」だよ。これで新品を買って、またクロアチアに来よう!(o^―^o)