<Tarxien>

一番手前にある南西の神殿は最も新しい。その前には、貯水池の跡(写真には写っていない)。
巨大な三つの石でできている入口(復元)のすぐ前、地面に埋まった四角い石板にはいけにえの動物をつなぐ縄をつける穴がある。
写真右端、観光客3人が立っているところは献酒の祭壇で、くり抜かれた5つの穴が御神酒受けになっている。

[写真右] 入口付近にはたくさんの丸石がゴロゴロ転がっていた。巨石を運搬するための「ころ」として使われたものだ。



[写真左] 女神の向かい側の祭壇。渦巻き模様が彫刻してあるが、奥にはヤギ、羊、豚といった生け贄らしき動物の行列も彫られているらしい(‥‥判らなかった)。
手前の解説パネルには巨石に有史以前の船の落書きがあると書かれていた。
神殿内は、いくつかの卵形(腎臓形?)の部屋が連結したような造りになっている。

巨大女神
は別室で
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最初の部屋に入ると、中央の通路を挟んで両側に祭壇が並ぶ。そして右手にいきなり考古学博物館で惚れ込んだ、例の巨大女神さま がいた!!! Magna Mater、『肝っ玉母さん』 ‥‥かな??

2室目への入口両サイドにも小さな祭壇がある。特に右側のものは手が込んでいて、半円の空洞がぴったりフィットする石で塞がれ、上段には窓の開いた石がある。空洞からは炭化した動物の骨が見つかったとか。


[写真右] 2室目の中央部にある南西の神殿で最も神聖な至聖所。石板が床に敷き詰められている。手前の敷居のように横たわる巨石は幅3m以上もあり渦巻き模様が施されている。解説パネルには、この神殿の上にあった青銅器時代の層を写真で紹介していた。さらに左奥にもう1つ部屋がある。


写真の右手から、中央神殿へ進むことができる。



中央神殿は腎臓形の部屋が3つ串ダンゴ状にまっすぐ連なっていて、これはマルタ島・ゴゾ島で発掘されたどの遺跡にもない独特なものだ。第1室目は前庭的な役割だったらしい。

[写真下] 第1室に入ってすぐ右手のくぼんだ所にある小部屋。壁面には2頭の雄牛と、多産の象徴である雌豚と子豚が彫刻されている、という解説だったが、言われてみればそんな気も‥‥。
部屋の真ん中に供物を焼く石鉢が置かれている。
[写真上の右奥] 北側の祭壇にはひとつの石の塊から切りだした巨大な鉢があるが、用途ははっきりしていない。儀式の沐浴に使う水を入れたのかもしれないし、生け贄の血を入れる容器だったのかもしれないそうだ。

次の第2室との境界になっている石板には2つの渦巻き模様があり、侵入者を防ぐ女神の目だと解釈されている。
石板の向こうは通路のように巨石が並んで第2室、第3室へと続く。奥へ行くほど小さくなる。第2室の中央には石鉢が置かれ、最後の第3室正面には至聖所がある。



中央神殿・第1室の右手の通路から、3神殿で最も古い東の神殿に入る。この神殿には本来、2つの腎臓形の部屋があったが、どちらも中央神殿に近いほう(西側部分)は、その建設時に壊されたようだ。2部屋とも東側には御神託を告げる穴が開いている。

[写真左] 東の神殿入口脇の階段。中央神殿にある祭儀用の部屋へ聖職者が接近できるようになっていたらしい。パネルには1915年の発掘でここから土器(つぼ)が発見されたと書いてあった。

3神殿の東に、より古い神殿があるが、わずかに土台が並んでいるだけで、なんとなく部屋の形が判る程度だ。

[写真下] 古い神殿跡の西半分ぐらい。左奥、観光客の向こう側にあるのが東の神殿。


マルタでよく見かけたサボテン。
食べられるらしい‥‥。


帰りがけにたった一輪、花が咲いているのを見つけた。




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