9月18日(日)
岩手県盛岡市に行ってきました。目的は岩手県立美術館で行われている「エルミタージュ美術館展」を見るためです。NHK教育で紹介された時、なんか、とっても見たくなり、行ってきました。 盛岡には小学1〜2年生の時に住んでいました。駅前には、病院の帰りに寄ったおもちゃやさんが、今も残っています。 北上川のそばに住んでいました。川の流れが速く、ごぉーごぉーと音を立てる北上川が怖かったのを今でも覚えています。川に沿って舗装されていない細い路がありました。笹と木で、昼でも薄暗い印象がありました。その路を、下駄をはいた父が自転車に小学生の私と幼稚園の妹を乗せて走っていると、自転車ごと川に吸い込まれそうな目眩にも似た感覚。路にはヤマブキが咲き、きれいな黄色い花を触っては、かぶれてしまったのを思い出します。 岩手生まれのせいでしょうか。両親も岩手生まれだからでしょうか。食文化も、風景も、気候も、私にとって岩手県は懐かしく、時々、帰りたくなる場所です。北上市に8年、盛岡市に2年しか住んでいなかったのですが。 たぶん、また、盛岡市に遊びに行くと思います。今まで以上に頻繁に…かな。 さて、盛岡へはバスで行きました。 仙台発8時5分のバスに乗ると、盛岡に10時42分の到着です。2,850円で行けちゃうんだから、安いですよー。だから、これからも、時々盛岡に遊びに行っちゃおうと思うワケです。 さっそくトラブル発生です。 盛岡駅前に停車して、次は終点のバスセンターです。そこから駅前バスターミナル10番線乗り場から「先人記念館行き」バスに乗って(290円)美術館へ…と思っていたら、駅がどんどん遠くなるではありませんか!あれ〜?県庁前を通りすぎました。どこへ行くのか?そうです。終点のバスセンターです。仙台で言うと、「交通局」みたいな場所ですね。なんと、私は「バスターミナル」と「バスセンター」を勘違いしていたのです。 美術館のあとに街中に来るはずが、予定の逆ルートでスタートすることになりました。大笑いです。 盛岡は、仙台のようにゴミゴミしていなくて、街も人も車も、どことなく、ゆったりしています。のんびりとも違う…おっとりとした感じです。 さて、川徳デパート内の「白龍(ぱいろん)」目指して歩きましょう! 歩いていて、気がつきましたが、同じ東北人を装っていても、地元の人には、私が盛岡人ではないのが、わかるようです。観光客っぽくならないように、普段着で毎日持ち歩いているデイパック(1,500円)で行ったんだけどなぁ。 ↓幸栄堂の店員さんにも、観光客とバレたみたいです。うーむ。
「鶏卵湯(チータンタン)」とは? 「じゃじゃめん」は、ゆでた麺(きしめんでもなく、正確に言うと、うどんとも違う麺)の上に、おろし生姜と紅生姜と刻みネギとざく切りキュウリと肉味噌が乗っているだけ。 なんと、この食べ物は、自分で味付けして食べるのだ。テーブルの上にある、酢、ラー油、おろしニンニクを自由に加えてOKなのだ。よーくかき混ぜて食べる。私は、1/3は、そのまま食べて、次に酢を入れて食べ、最後の1/3に、おろしニンニクを入れて食べる方式であるよ。 食べ終わったら(少し味噌を残すのが良いらしい)、自分で皿に生卵を割り入れて、店員さんに渡す。すると、ゆで汁と肉味噌が入った「かき卵スープ( 「鶏卵湯(チータンタン:略してチータン)」)」になって戻ってくる。チータンは50円増しですぞ。 チータンの味付けも各自自由!テーブルの上の塩等を使ってアレンジする。私が食べていたら、隣のテーブルのおじさんが、突然、「ん!美味い!最高のチータンができた!ほれ!飲んでみろ!」と、知人に(むりやり?)飲ませているのが、おかしかった。いや、楽しかった。こんな盛り上がりかたをする食べ物は、他にあるだろうか?不思議な食べ物ナリ。
グランド・ギャラリーは解放感があって素晴らしい。美しいラウンド。採光も工夫されていて、並ぶ柱とその影がローマの遺跡ようにも見える。グランド・ギャラリーの階段は、一段一段が高すぎず低くすぎず、とても登りやすい。階段の右側は、係員だけが専用に上り下りするように、さりげない工夫がしてある。客と係員がすれ違わないので、美術館にいるという感覚が薄れてしまう。世界の有名な芸術作品にふれる…妙な緊張感を取り払ってくれるようだ。 エルミタージュとはフランス語で「隠者の館」を意味する言葉である。 エルミタージュ美術館は、ロシア第二の都市サンクト・ペテルブルグにある美術館である。 今回は、女性の肖像画の展示でした。身分の高い女性ばかりで、ドレスもアクセサリーも素晴らしいものでした。当時に流行したファッションを知ることができます。質感や透明感…画家のテクニックも素晴らしいと感じました。 絵の中の女性たちは、豊かな生活であったとしても、時代の流れに翻弄されたながらも、確かに女性として、しっかりと生きていたのでしょうね。 こういう肖像画が、お見合い写真の代わりをしていたのを初めて知りました。 本を持っている女性は、「知的な女性である」という意味があるとか、持っている花が意味することなども、初めて知りました。 16世紀は、キャンバスの上から1/3あたりに顔を描くのが主流だったようです。絵の妙な空間が気になりました。19世紀になると、上から1/4あたりに顔を描くようになってましたね。これの意味するところは?調査中である。 ジェラールの「ジョセフィーヌの肖像」は、美術全集でしか見たことがなかったので、本物を見ることができて、うれしかったです。 エカテリーナ2世って、夫と闘って夫を倒して権力者になったなんて、すげぇ〜! 美術館に行くと2時間位かけて、じっくり見てしまうのだ。絵画一枚ずつ近づいて見て離れて見てまた近づいて見て疲れたら椅子に座って休む…を繰り返すからだ。すると常設展を見る時間がなくなり、駆け足で見ることに。次回は、常設展も、じっくり見ることにしよう。 岩手県立美術館も、特別展の展示場の中に休憩室とトイレがあった。休憩室から眺める風景も良かったよ。少し幻想的でした。福島県立美術館には小さな休憩室が何か所かある。トイレもある。なぜ宮城県立美術館には展示場の中に休憩室もトイレもないのか?変な構造! タクシーで、駅西口のマリオスに行く。展望室(無料)から盛岡を眺める。 マリオス3階の「ブランドi(アンテナショップ)」で買い物をしようと思っていたのに、すでに閉店していた。なんとまぁ。 予定とおり、駅から歩いて材木町の「光原社可否館」までコーヒーを飲みに行く。工芸品を販売する光原社の奥(中庭)に可否館がある。ほぼ満席だった。常連もいるだろうけど、観光客も来る店だと思う。
目的地のひとつ、い〜はと〜ぶアベニュー材木町にあるパン屋「ベッカライベルク」に行く。16時過ぎに行ったので、残っているパンの種類が少なかった。
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パンプディング |
食パンのカスタードクリーム焼き |
デニッシュ |
グリーンレーズンパン |
乾燥イチジク(原産国イラン) |
パンノア(かもしれない) |
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石座(いしざ) |
音座(おんざ) |
星座(ほしざ) 「おっぱい」じゃないぞ |
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材木町にある菓子屋「山善」に入ってみる。 お世話になっているパスタ屋の店長さんへのお土産(お菓子詰め合わせ)を、ここで購入しました。 |
明けがらす |
豆銀糖 |
からめ餅 |
ぶどう飴 |
豆銀糖 |
↑左:からめ餅 ↑右:ぶどう飴 |
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もりおか絵巻 ふわふわした御菓子です。姿は絵巻風(私は羽根布団かと思いました)です。少し、はかない御菓子でした。 帰る時間が近づいてきました。 最後に、盛岡冷麺にしようか?わんこそばにしようか?
あまり、じろじろ見るのも失礼だと思ったのですが、汗をかきながら、わんこそばと闘っている女性を、応援してしまいました。 給仕さんが、おかわり用のそばを取りに行った時に、わんこそばのお椀に蓋をしても、認められないそうです。知らなかった…。お椀にそばが入っていると、給仕さんは、そばを足さないので、その時に薬味を入れると良いそうです。 「ハイ!どんどん!」 「ハイ!じゃんじゃん!」 「ほれ、もう一杯!」 過去に、わんこそばに挑戦したことがありますが、30杯くらいしか食べなかったと思います。だって、バイク(250cc)で行って、(自分で運転して)満腹で帰らなければならないかと思うと、控えめに食べないとねぇ、やっぱり。 さて、帰るか! 私は、知りませんでした。全車指定席の新幹線「はやて」は、指定席料金が不要だったのですね。今まで、指定席料金が取られるのだと思って、購入したことがなかったのです。 「盛岡17時28分発やまびこ」に乗って帰ろうと思っていたけど、のんびり過ごしていて乗れなかったのだ。次のやまびこは1時間後かぁ。帰宅が遅くなるなぁ。指定料金が取られても良いから、はやてに乗るか。 と、みどりの窓口で切符を購入。え?はやてとやまびこは同じ料金なの?ガーン! 「18時6分発はやて」に乗るまえに、買い物をする。 ↓盛岡駅で買った商品です↓
街の中に川がある盛岡市って素敵だと思いました。今回は川沿いを歩くことができて、うれしかった。また、盛岡散策したいと思っています。 充実した本当に楽しい旅でした。 |