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 水谷東小学校区は、荒川支流の新河岸川と柳瀬川の合流点に位置し、宅地化される前は、水田や沼地の遊水地帯でしたが、昭和38年から急激な宅地開発が行われました。
 このため、水谷東地域西側の東武東上線沿いの榎町を除く地域の人口密度は、市全体の1.7倍、地域内の住宅木造率は9割で、その内、旧耐震基準以前の建物が6割と多く、高齢化率も高い地域になっています。
 平成17年9月に国土交通省関東地方整備局により、荒川水系荒川浸水想定区域(水谷東全域が1〜5メートルの浸水)に指定されましたが、実際に、昭和41年から河川改修や排水設備が整備される平成3年までは毎年のように水害を受けてきました。現在は、河川改修が進み、排水設備も充実して、水害を心配することが少なくなりました。 

昭和57年台風18号による被害写真 昭和57年台風18号による被害写真
昭和57年台風18号による被害

 また、昭和60年には、水谷東3丁目で12棟が被災する大火をはじめ、狭隘な路地で火災が幾度も発生しましたが、その度に地域住民が協力して被害軽減に努め、安心して暮らせる地域づくに取組み、地域住民の連帯意識を強く育んできました。
 とくに、平成7年1月17日の阪神淡路大震災は、住宅が密集し、地盤の悪い水谷東地域住民にとって衝撃的な警鐘となり、平成8年には神戸現地を視察し、地域コミュニティの力で減災と復興を実践した真野地区住民と交流しました。
 また、「語り部キャラバン隊」を招いて直接、被災者の体験を聞くなど、多くの尊い犠牲のもとに示された教訓に学び、地域ぐるみの連携と自主防災活動の大切さをあらためて認識することとなり、地域内の全町会に自主防災組織が結成され、活発な活動が始まりました。
 小学校区内の4自主防災会は、町会の枠を越えて、安心安全な地域づくりの課題に取組むため、水谷東小学校区自主防災会連絡会を結成し、平成9年からは、隣接する志木市住民を含めた地域ぐるみの水谷東地域住民合同防災訓練を毎年実施しています。


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