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嬉し泣きで止まらないんですよ。
止めようと我慢すればするほど、何か出てきちゃって。


-そして99年。あけてすぐにドームツアーのリハーサルが始まったんですよね。
た:俺は、HISASHIの誕生日のプロデュースで忙しかった。
-神楽坂エクスプロージョンだ。
ひ:エクスプロージョン!久しぶりだったなあ。あんなに狭いとは思わなかったよね。そんなわけで今年の前半は、やたらと週刊誌に追われることが続いて(笑)。
-冗談に出来るようになった(笑)。
ひ:ま、ほんの何ヶ月でしたけどね。
-話は本題に戻って(笑)。スタジアムをやる前に、会場の広さが不安だって言ってたでしょう。伝わるのかって。ドームの時は、そういう懸念はなかったんですか。
じ:ドームの時は、俺はまったくなかったな。それこど、デッドポイントにいる人には、もう音だけでも楽しませようという意識でいたから。袖の人たちは見にくいけど、近いから行った時にカツラ脱いだりとかしました(笑)。
ひ:でも、大阪の二日目かな、俺全然駄目で、何をやっても半拍くらい遅れるくらい駄目で。「ああ、駄目だ」って思うと、益々そうなって。ローディの人に初めて「頭、大丈夫ですか?」って言われたの(笑)。「やっぱり、そのぐらい駄目なんdな」って思ったら2拍くらいずれるようになったっていう(笑)。そのぐらい空回ってた。ドームは緊張したよ。
た:へえ〜。
-それは、「へえ〜」っていう感じ?
た:二日目、すげえ、良かったと思うけどな(笑)。一日目も色々言う人もいたけど、言われるほどじゃなかったよなって思ったケド、二日目はすげえ良かったと思った思った。それからは全勝だったような気がする。
じ:あれくらい構成を細かく絞りこんだのって初めてだったんですよ。そこのタイミングで何拍待って一回下がってとかいうのは。それまではライブっていうことばっかり意識してたから、ああいう演出的なことに戸惑ったんでしょうね。エンタテインメント性が入ってないといけないって思ったからああいうステージになったんだけど、始めはたしかに慣れてない面もありましたよね。徐々に慣れて成功したとは思うけど。
ひ:俺らのエンタテインメント性っみたいなのって、多分あれがギリギリだと思う。宇宙船も飛んだり、色んなCGも出たりっていう。でも、これだけ面白いもんなんだっていうのもすごく感じましたよ。これだけの大きなステージでオープニングも派手だし、次に何が繰るのか分からない楽しみっていうのが、本当に練り上げられたショーみたいだったと思う。
-メニューが沢山詰まってるという。
ひ:うん。あれは、やっぱりやっておくべきでしたね。やって良かったし、自分たちも楽しかった。
-ドームツアーのビデオでもそうでしたし、この映画でもそうなんですけど、みんな本当に多彩な表情をしてるでしょ。それはどう感じましたか。
た:表情ね。自分で心底楽しんでるんだろうなあ。前は、テレビであんまり笑顔が多かったりすると落ち込んだりしてたんだけどね。そういうのは気にしなくなったかな。
-俺たちロックバンドが、こんなに笑ってていいんだろうかって。
た:うん。だんだん笑顔を出そうが出すまいが伝えたいメッセージに変わりはないっていう、そういう気持ちになれたからね。だから、表情に喜怒哀楽も全部出るようになったんじゃないですか。
-カメラに向かって本番中に笑いかけたりもしてるし。あのヒロさんのカメラっていうのはmどういう風に意識してるんですか。
て:ライブ中は全然気づかない。たまに水を飲むときに、ドラムの後ろにいたりしたら「あれ?」とか思うけど、それ以外は全然。っていうか、気にしないから。後ろ向く時間があったら正面向いていたいし、歓声の方に向いて客席を見ていたい。
-それは気にならないということかもしれない。他の人のカメラだったら違ったりしそうですか。
て:違うんじゃないですかね。それは、やっぱり一緒にいろんな所を回ってきたり、プロモーションビデオでも一緒にやってきてますし、後はヒロさんの人柄でしょうね。
じ:やっぱり支店が違うんじゃないでしょうかね。絶妙だと思いますよ。それ以上撮らないとか、これは撮っても同じだろうとか判断できたり。そこはやっぱりうまいんじゃないですか。映像とか見てると、メンバーが何を感じてるかとか、どういう気持ちでいるかとか、人柄とか伝わると思うから。それこそTAKURO君が言うように、今だと笑っても笑わなくてもメッセージは変わらないって思ってるから、誰が撮っても柔らかい表情は押さえられると思うけど、その一つ一つの鋭さはヒロさんの能力じゃないかと思う。
た:メンバーみたいなもので、別に、そこにいてもストレスに感じないっていうか、アウンの呼吸がわかってるという感じで構えさせないとか、そういうことだと思う。
-福岡ドームの号泣シーンなんかは、まさにそういう場面ですよね。
て:いや、恥ずかしいですから(笑)。
-画面見て、思い出したりしますか?
て:きっと、今の精神状態で同じライブをしたとしても涙は見せないかもしれない。だけどね、嬉しかったんですよね。嬉し泣きで止まらないんですよ。止め様と我慢すればするほど、何か出てきちゃって。
-周りが困ってる所まで写ってる。
た:大の男がビャーっと泣いて(笑)。
ひ:声をかければ、かえって余計感情に触れそうだから。だから誰も声をかけなかったんだろうし。
-あれを撮ってたのはすごいですよね。
て:よく居ましたよね、あそこに。
ひ:ヒロさんはカメラ持つと絶対喋らないですよね。降ろすとうるさいくらいに喋るのに(笑)。あれがプロなんじゃないかな。
て:でも、我慢すると余計駄目なんだよね。何でだろう。
--普段の生活ではどうなんですか?
て:映画見てなきますよ(笑)。
--東京ドームのラストシーンの記憶っていうのはどういうものですか。
た:俺の涙?(笑)理由は二つあるんじゃないかな。長い長い”puresoulツアー”が一つのヤマ場を迎えて感動していたっていうのと、もう一つあって本当はもっと長くやりたかったんだけど、短くしなきゃいけなくて。
て:

 

 

 

 

 

残りまたあとでー。

 

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