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スポーツ障害・外傷 外傷予防メディカルチェック

【首】

外傷予防メディカルチェック

安全なコンタクト法とは

頸部神経過伸展症候群

頚椎椎間板ヘルニア

コンタクトプレー(相手との激しい接触・打撃など)を伴うものを一般的にコンタクトスポーツといいます。代表的なものとしてはラグビー、アメリカンフットボール、柔道、アイスホッケーなどがあげられます。スポーツ外傷の中で特に注意しなければいけないものが頭部および頚部への傷害であり、場合によっては重大事故になってしまう危険性があるため、非常に注意が必要です。

頚部外傷予防のためのメディカルチェックは、コンタクトスポーツでは必須項目として行っておく必要があります。

【医療機関で行う検査と判定可能な所見】

●X線:アライメント異常、癒合椎などの形態異常、脊柱管狭窄、椎間板の変性など

●MRI:頚髄変性、脊柱管狭窄、椎間板の変性など

【現場でチェックしておくもの】

頚椎可動域:屈曲、伸展、左右側屈、左右回旋

●頚部周囲径

医療機関等で行った検査によって、頚部外傷を起こしやすいと判断された選手にはセルフコンディショニングを徹底するように指導し、場合によってはポジションの変更などを考慮する必要があります。
 

安全なコンタクト法とは

頚部外傷の再発予防には、医学的に安全なタックルやブロックなどのコンタクトプレーを習得することと、相手に勝るだけの頚部を中心とした筋力を強化することが効果的です。

医学的に安全なプレーとは、選手自身にとってはあごを引き気味にヘッドアップしながら相手をみることであり、相手を見ないで頭頂部からあたりにいかないことであるといわれています。頚部の前彎(ぜんわん:生理的な前への曲がり)を保つために肩をすくめて固定することで、頚部を振られないようにすることが重要となってきます。

これらのコンタクトプレーを行う場合のフォームは、上半身や腰背部、下肢の筋力強化とバランス能力が重要であり、さらにスピードをつけて行えるような体力要素が要求されるものとなります。当たり負けしてフォームを崩され、頚部が振られないようにするために、日頃から頚部のみならず全体的な筋力強化を行う必要があるといえるでしょう。

 

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