Orange Inn 本文へジャンプ
一人旅のポイント

世界的に見れば、日本は旅行をするのにお金がかかる国であるのは確かです。でも、比較的時間に融通の利く一人もしくは少人数のグループ旅行なら、十分安く済ませることのできるコツがあるのです。これを読んで、お得に楽しく、日本を旅してね。

いち、宿について
以前は、日本の宿はどこも高く、あるガイドブックでは安く泊まる裏技として、ラブホテルを挙げていたところもあったようですが、現在ではかなり改善されてきたと思います。

ここでは、ドミトリーで1泊2500円、シングルで5000〜6000円程度で泊まれる宿のご紹介と、それを探すサイトをご紹介します。

まずはドミトリーですが、日本にドミトリーの開設が進んできたのがここ2〜3年ということもあり、ドミトリーで安く上げられる観光地は、東京、沖縄、そしてここ京都の3箇所です。

注意していただきたいのは、ドミトリーの立地場所です。特に東京と大阪で多いのですが、以前日雇いの労働者の方々が主に使っていたスペースを、外国人にドミトリーとして使ってもらうというのがあります。こうした場所は、基本的に治安があまり良くはなく、特に女性の一人旅やグループ旅行の際には、ちょっと危険ですし、ホスピタリティの面からもあまりお勧めできません。

できれば、Orange Innのように、あらかじめ外国人の宿泊を想定しているところの方をお選びいただいた方がいいですよ。

日本のドミトリーを探す際にお勧めしたいサイトが、ホステル・ワールド・コムというもので、日本各地のドミトリーの予約が可能です。Orange Inn もこのサイトから予約できます。

次にシングルですが、不況&デフレが続く中、普通のビジネスホテルも5000円程度で泊まれるようになってきました。

ここでは全国各地に展開しているホテルチェーンをご紹介しておきます。地元の人や旅行者同士の触れ合いというのは望めませんが、旅行中たまに一人になりたいときはいいかも。

東横イン:最近急成長の低価格ビジネスホテルチェーン。比較的新しい建物のものが多く、インターネットもフロント周辺に設置されているパソコンを使い、無料でアクセスできます。

東急イン:以前は1万円近くしたビジネスホテルチェーン。競争の激化と施設の老朽化で、比較的リーズナブルで宿泊できるようになりました。

R&B:日本でも有数のホテルチェーンであるワシントンホテルグループが展開する低価格ビジネスホテルチェーン。5000円ほどの宿泊費にもかかわらず、焼きたてのクロワッサンつきの朝食がついていることがウリ。

そのほかに安いホテルを探したいときにお勧めのサイトは、楽天トラベル。驚きの低価格でお部屋が提供されていることがあります。日本の宿を探すときには要チェックだよ。





に、食事について
日本の物価は高い、とよく言われますが、食費に関してはそれほどでもないと思います。特に、ヨーロッパやアメリカと比較すれば、日本人は普段からよく外食をするせいか、地元のレストランや全国に展開するレストランチェーンで、1人当たり1000円も出せば美味しいものが十分ありつけます。

ここでは、一人旅もしくは少人数グループの旅行者が、日本をの味を安くて満喫できるレストランチェーンをご紹介します。

(写真)日本らしいきめ細かい味わいが楽しめるハンバーガーチェーンの「モスバーガー」

まずお勧めしたいのが、大戸屋。これまで地元の定食屋でしか味わえなかった、栄養に気をつけた、一つ一つ手作りの和定食メニューが楽しめるチェーン店として、出だしの時には結構衝撃を与えました。現在でも関東を中心に店舗展開を進めています。

メニューは和食主体で、私などは、魚が食べたいときに特に利用しています。価格も非常にリーズナブルで、定食に小鉢をつけても1000円でお釣りがきます。

メニューが全て写真で見られるので、外国人の方もオーダーしやすく、お勧めです。

次にお勧めしたいのが、ファミリーレストランです。そもそもはアメリカのビジネスモデルをそのまま導入したのですが、日本風にアレンジされ、和風ファミレスやイタリアン・ファミレスなど、様々な業態が生まれ、現在も繁栄しています。

以下に挙げるブランドが、日本全国で展開し、人気の高いファミレスです。もし見つけたら足を運んでみてはどうですか?

ガスト:日本のファミリーレストランの草分け的存在。メニューは160種類以上と、和洋中全てをそろえ、かつ価格もセットで700〜800円程度とお得度満点です。

ロイヤルホスト:ガストよりは若干高めだが、その分店の雰囲気や食材に気を使っている感じはします。ちょっと奮発したいときにお勧めかも。




日本では、気軽に中華料理も楽しめます。基本的には、カウンターにテーブル3〜4つ程度の小さな店が多く、メニューも高めの1品料理は並んでいますが、多くの人はそれよりも安価な麺類やチャーハンなどのご飯類、そして定食をオーダーしており、1人あたりまず1000円を超えることはありません。

以下にあげるブランドが、全国で展開している人気の高い中華料理のチェーン店です。中華は野菜もたっぷりで、健康にもいいですので、日本に来たら、是非試してみてください。

餃子の王将:関西を中心に展開をする、中華系チェーンの王様。メニューも餃子だけではなく、定食類も豊富で、オーダーするときに結構悩むかも。

日高屋:関東を中心に展開する中華系チェーンですが、私はここをギョーザ屋として使っています。ここの野菜焼き餃子は5個160円とお得にもかかわらず、なかなか侮れない味です。


その他に忘れちゃいけないのが丼屋です。牛丼に代表されるボリュームたっぷりの丼モノは、少ないお金で心をしっかり満たしてくれる、日本が世界に誇れる発明のうちの一つです。

以下にあげるブランドが、全国で展開している人気の高い丼モノチェーン店です。以下のチェーンでは500円もあればお腹いっぱいになれますので、特にお金を節約したいときに探してみてください。

吉野家:アメリカや中国にも進出するグローバルチェーンですが、日本全国津々浦々にあります。お勧めはとにかく牛丼なのですが、アメリカ産牛肉をめぐるどたばたで、お昼の時間しか牛丼を楽しめないのが玉にキズ。でも、そのほかの定食メニューも充実してます。

松屋:ここは、本当にお金がないときに行きましょう。何を食べても、500円でお釣りがきます。ただし、味のほうは・・・・。皆様のご判断にお任せします。




コンビニエンスストアのお弁当も忘れることができません。日本の多くの会社は正午から食事というところが多く、外食すると時間かかかってしまうことから、コンビニの弁当で済ます、という人が結構いるのです。

しかし、侮る事なかれ。500円ほどと価格は安いのですが、和食弁当から洋食弁当、果てはそばやうどんのお弁当も売られています。日本の今の味を手軽に味わうのに、お勧めです。

以下のチェーンが、全国展開する有名店です。そのほかにも色々あるので、見つけたら覗いてみてね。

・セブンイレブン:元々はアメリカ発祥のブランドだったが、すっかり日本風にアレンジされた、コンビニのデファクトスタンダード。一般的には、数あるコンビニブランドの弁当の中で最も美味しいといわれているのが、ここのものです。

・ローソン:日本No2のコンビニブランドで、個人的にはここのおにぎりが大好きです。

・ファミリーマート:常に何か新しいことを仕掛け続ける、コンビニ界の個性派。お弁当も高級路線やヘルシー路線など、結構コンセプトを明確にしています。







食事が終わればカフェでコーヒーですね。日本の物価高イメージを作り出した代表例が喫茶店で、地元の店に入るとコーヒー1杯300円以上は平気でします。貧乏旅行者には要注意です。

しかし、この不満を解消すべく、カフェのチェーンが雨後のタケノコのように出てきました。スターバックスの成功が大きいのですが、それ以外にも、コーヒー1杯200円以下というリーズナブルな価格でくつろげる店も増えてきています。

以下が、全国展開する主な低価格のカフェチェーンです。その他にも既に紹介したファミリーレストランには、400円程度払って、様々な種類のドリンク類を何杯でも楽しめるサービスがありますので、そちらもどうぞ。

ドトールコーヒー:コーヒー1杯180円と安価で、かつ喫煙OKなことから、スタバに行けないビジネスマン層が愛用するコーヒーチェーン。ホットドッグ類を中心とするフードも楽しめます。

カフェベローチェ:コーヒー1杯160円と、私の知る限り最低価格でコーヒーが楽しめます。ここのサンドイッチもお勧めです。

サンマルクカフェ:ここのコーヒーはちょっと小ぶりのカップに注がれたコーヒー180円とちょっと高めなのですが、ここの「ちょこクロ」(クロワッサンの生地の中にブラックチョコレートを挟み、焼いたパン)は有名で、私も大好きです。。








さん、買い物について
日本に来たらお買い物、という人は大勢いらっしゃると思います。当然のことながら、観光地のお土産屋さんや地元の老舗、様々なブランドショップの入った百貨店なんかにも行くと思いますが、ここでは、バックパッカーにお勧めのお得な価格で、今の日本を象徴するお土産が手に入るお店をいくつかご紹介していきます。。
どの国でもそうですが、本当のその国の生活が現れているのがスーパーです。私もどんな国であっても、必ずスーパーに訪問し、そこで売られているものすべてが面白く、ついつい長居してしまいます。

次に挙げるのが、日本の代表的なスーパーのチェーンです。ここに行けば、日本らしい食料品や様々な雑貨の中から、あなたの納得する価格のお土産が必ず見つけられますよ。また、ここで紹介しているところ以外にも、地元資本の様々なスーパーがいっぱいあります。見つけたら、中を見てみてね。

・イトーヨーカドー:関東地方を中心に店舗展開を行なう超優良スーパー。特に生鮮食料品と衣料品に高い評価を得ています。

・イオン・ジャスコ:日本最大のスーパーチェーン。ただし、その多くの店は郊外に立地しているので、旅行者が見つけるには難しいかも。

・ダイエー:バブル期にはイケイケで成長を遂げたものの、その後経営が悪化し、つい最近になってようやく復活に向かって歩き出したスーパーチェーン。都心部&駅の周辺に立地する店が比較的多いこともあり、旅行者はこちらを目にすることが多いかも。



健康大国日本ということで、町のあちこちにドラッグストアが目に付くのに驚かれる旅行者も多いと思います。

実は、今のドラッグストアは日本人にとっては、スーパーマーケットの一部のようなもので、決して「薬屋さん」ではありません。私なども、ドラッグストアで蜂蜜やガムを購入するなど、滅茶苦茶利用します。

日本のドラッグストアで代表的なのが、何と言ってもマツモトキヨシ、通称マツキヨでしょう。ここは、各種家庭用常備薬のみならず、健康系食品から化粧品まで様々な商品が非常に安価に販売され、女子高生からオバサンまで毎日店に群がっています。

日本のサプリメントや化粧品、家庭用常備薬を買いたいと思う人は、是非どうぞ。
日本で衣料品を購入したい、と思う人は結構いるかもしれません。でも、結構高いのは事実です。私が普段着ているのは、主に百貨店で買ったものですが、普段は高いので、毎年1月初旬〜中旬と7月に行なわれるバーゲンの時期に集中的に買っています。

それでも、買いたい、でもできる限りお得に、という人のために、次に2つのチェーン店をご紹介しておきます。この2つのブランドとも日本発祥ですが、既にある程度世界にも進出し、多くのファンを持っているようです。でも品揃えの面では日本のお店の方が充実していますので、出身国にお店があるという人も、是非一度のぞいてみてください。

無印良品:「シンプル・リッチ」をコンセプトに様々な商品展開を行なう、日本随一のライフスタイル提案型ブランド。衣料品についても、シンプルながらもセンスを感じさせるデザインで、かつ価格もお手頃なことから、私もよく利用しています。

ユニクロ:日本版GAPとも言うべき存在。日本最大のカジュアルウエアブランドですが、最近ではデザイン重視の商品も数多く作っています。当然価格もお手頃で、しかも常に割引をしていますので、店内をくまなく探し回りましょう。





よん、広域交通手段について
日本を安く旅行する上で最も重要になるのが、都市と都市の間を結ぶ交通費を以下に安くあげるかです。当然のことながら、JRパスはマストであるとして、その他の交通機関を利用するときには、どのような裏技があるのでしょうか?

ここでは、私が知る範囲での安く交通費を上げるための裏技をお教えします。

広域交通機関の基本となるのが鉄道ですが、実は日本国内で販売されているチケットの中で、格安に移動する裏技と言うのはあまり存在しません。強いて上げれば「青春18きっぷ」でしょうか。

この切符は5枚つづり11500円で販売されており、日本全国のJRの全路線の普通電車が1日中乗り放題になります。

なお、チケットの販売時期が限定されていますので、その時期に日本をご旅行される方で、JRパスを調達しなかった、という方は利用を検討してはいかがでしょうか?

次なる広域交通機関として挙げられるのが飛行機です。日本は狭い国ではありますが、福岡⇒札幌のような距離のかなりある移動を検討している人は、飛行機を利用することになります。

日本の国内線のノーマルチケットは極めて高く、アジアからなら来た旅行者なら、日本との往復航空券の料金よりも高いかもしれません。しかし、様々な割引料金を設定しており、それを利用すると、新幹線での移動よりも安くできることもありますので、JALANAという、日本の2大フラグシップ航空会社のHPをご確認ください。

以下は私がよく使うJALの例ですが、以下のような割引チケットがあるようです。ただし、以下のチケットは一旦予約すると便の変更やキャンセルを行なう場合、かなり高い手数料を支払う必要があります。

・特割:ある特定期限(1日〜7日)よりも前に予約することで、3割程度の割引が受けられる。

・先割:利用日の1〜2ヶ月前に予約することで、最大8割程度の割引が受けられる。

・バーゲンフェア:利用時期は限られるが、最大8割程度の割引が受けられる。

・バースデー割引:本人もしくは同乗者の誕生日の前後2週間に登場すると、片道一人1万円で全国どこでも移動できる。


最近若者を中心に注目されているのが、高速バスです。東京〜大阪間の夜行バスで片道4000円ほどと、新幹線や飛行機の正規料金の5分の1ほどと、非常に割安な料金がその人気の秘密です。

特に時間の余裕はあるものの、お金に余裕のないバックパッカーにとって、宿を取る必要がなく、かつ安価に移動できる夜行バスは、利用価値がきわめて大きいのではないでしょうか。

高速バスの予約サイトとして、私がイチ押しなのが、楽天トラベルです。全国各地の路線バスが一覧でき、かつその場で予約もできます。

最近日本でもブレーク中の高速バス、一度ご利用を検討されてはいかがですか?



ご、両替について
諸外国では、街の中心部によく見られる両替屋ですが、日本ではほとんど見かけることはありません。もちろん、空港に到着したら、ロビーに点在している銀行で、両替するでしょうけれど、街でお金が足らなくなった場合、どこで両替するのでしょうか?

答えは銀行です。また、日本では信用金庫という日本独自の金融機関や、郵便局でも両替ができます。

ただし、同じ銀行でも両替できるところと、両替できないところがありますので、右の写真のような、「外国為替取扱」であることを示すサインの金融機関を探しましょう。

また、日本でビジネスをしている外国資本の銀行は数多くありますが、個人向けの事業を本格的に展開しているのは、シティバンクただ1行です。

シティバンクの支店は、成田、関西国際空港のほかに、東京や大阪など大都市に支店があり、ATMも東京を中心に比較的多く設置されていますので、シティバンクの口座をあらかじめ持っている人は、自分の口座から直接出金できます。

また、世界中に支店を展開しているHSBCについても、東京の日本橋にある支店の1階にATMがあり、自分の口座から出金できるようです。