隅田川テラス
2011年10月
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地下鉄勝どき駅 A4a出入口 |
ここは都営地下鉄大江戸線勝どき駅のA4a出入口。超高層マンション勝どきビュータワーの地下1階広場内に設けられているんです。
今日は隅田川沿いの遊歩道を散歩しようと、ここへやって来ました。 |
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勝どきビュータワー地下1階広場 |
地下鉄の出入口を抜けたら、前方に見えている階段かエスカレーターで、先ずは地上に上がりましょう。 |
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勝どき駅前交差点 |
目の前の大きな交差点は、晴海通りと清澄通りが交わる勝どき駅前交差点。 |
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晴海通り |
しかし、この交差点は渡らずに左方向へ進み、晴海通り沿いに歩いて行きます。 |
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勝鬨橋 |
間もなく見えてくる大きな橋は、昭和15年竣工の勝鬨橋。隅田川の河口、最下流に架かる橋です。 |
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勝鬨橋 |
かつては橋の南側に広がる東京湾から大型船が頻繁に入って来ていたため、電動で橋の中央部を跳ね上げて、船舶を通過させていました。 |
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ココが跳ね上がってました! |
しかしながら時と共に通過する船舶の数は減ってゆき、反対に橋を渡る車両の交通量が著しく増加し始めたため、昭和45年を最後に橋の跳ね上げは無くなりました。ちょっと残念。 |
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勝鬨橋より上流方向を望む |
さてさて今日の散歩の目的はと言うと、隅田川最下流の橋となるこの勝鬨橋の袂からスタートして、およそ6km余り上流の吾妻橋まで、隅田川に架かる美しい12橋の橋を眺めながら、冒頭でもお伝えしたように、川のほとりの遊歩道を歩いて行く事なのであります。 |
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隅田川テラス |
その、川のほとりの遊歩道とは、隅田川の左右両岸を整備して造られた散歩道、隅田川テラス。 |
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隅田川テラス右岸をゆく |
と言う事で、先ずはこの隅田川テラスの右岸(上流から下流を見て右側)から歩き始める事にしましょう。前方に見えている摩天楼は佃島のリバーシティ21。集合住宅を中心とした超高層ビル群です。 |
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佃大橋 |
そして、リバーシティ21と共に近づいて来た橋は佃大橋。こちら側の中央区月島と、対岸の中央区佃島とをつなぐ橋です。 |
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中央大橋 |
佃大橋を過ぎて間もなく、お洒落なデザインの橋がありました。中央大橋です。平成5年竣工で、今日の散歩で見る隅田川12橋の中では最新、隅田川に架かる全ての橋の中でも3番目(取材日現在)に新しい橋です。 |
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亀島川 |
中央大橋の手前で隅田川に注いでいる小さな川、これは亀島川。隅田川テラスはこの亀島川に行く手を阻まれ、ここで一旦途切れます。 |
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亀島水門 |
なので、亀島川の水門手前にある階段を上って隅田川テラスを外れ、しばし一般道を歩きましょう。 |
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南高橋 |
すぐに現われた小さな橋、南高橋を渡って亀島川を越えます。 |
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再び隅田川へ |
再び隅田川のほとりに戻って来ました。ところで、隅田川テラスではジョギングする人達をたくさん見掛けます。車の往来が無くほぼ平坦で、走った距離も分かり易い。ジョギングコースには持って来いなんですね。 |
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お馴染み東京スカイツリー |
真正面に東京スカイツリーを眺めながら、気持ちよく川沿いを走るなんて、いやぁー 良いタイムがでそうです。 |
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永代橋 |
永代橋が見えて来ました。何度か架け替えられはしましたが、この橋の歴史は古く、既に17世紀末の江戸時代中頃から、多くの庶民に親しまれて来た橋なんです。 |
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豊海橋 |
永代橋のすぐ先では日本橋川が隅田川に合流しているため、ここでまた隅田川テラスが途切れます。隅田川を外れて一般道を歩き、豊海橋で日本橋川を渡りましょう。 |
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隅田川大橋 |
すぐに隅田川テラスへ戻ると、目の前には首都高速道が横切り、その直下に隅田川大橋が掛っています。この橋、隅田川に架かる他の橋と比べるとかなり地味で、素っ気ない外観です。 |
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清洲橋 |
やがて、隅田川大橋と打って変わったえらく美しい橋が現れました。清洲橋です。ついさっき見て来た永代橋はがっしりと逞しく男性的、それに比べて繊細なデザインのこの橋は女性に例えられます。 |
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水難救助艇 |
2隻の船舶が停泊していました。東京消防庁日本橋消防署に配備された水難救助艇の、はまかぜ(左)ときよす(右)でした。 |
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新大橋 |
このポップなデザインの橋は新大橋。現代の隅田川の景色には、案外マッチしています。こちら側の右岸は中央区の日本橋界隈、向こう岸の左岸は江東区の深川界隈になります。 |
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頭上は高速道路 |
気が付くと頭上に高速道路が走っていました。そして高架下は隅田川テラスギャラリー。 |
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川沿いの展覧会 |
隅田川テラスギャラリーは、散策路に沿って設けられた絵画ギャラリー。言わば川沿いの常設展覧会場です。 |
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地元小学生作製の木版画 |
ここには、地元小中学生の作製した絵画や、古き良き時代の江戸・東京を描いた錦絵などがたくさん展示されています。 |
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「築地駅に降りた人逹」 の一部 |
ご覧の作品は地元の中学生逹が作製した木版画。生徒たちがみんなで築地駅に立って、人間観察をして作製した版画を集めたもので、題して「築地駅に降りた人達」。頬に傷持つ男やら、顔を半分隠した怪しげな男、ややっ! なさけ無さそうな顔をした、ワタクシにヤケに似ている男もいたりして。 |
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隅田川の水上バス |
ふと川面に目をやると、すれ違う2隻の観光水上バスがありました。今日は日曜日とあって、どの船も満席です。 |
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両国橋 |
隅田川テラスギャラリーが途切れたあたりで現われた橋は両国橋。そろそろこの辺で気分を替えて、今度は向こう岸を歩いて行く事にしましょう。 |
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今度は左岸を歩くことに |
両国橋の手前に作られた階段を上って、一旦隅田川テラスを外れます。 |
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両国橋を渡る |
そして両国橋を渡って、右岸から左岸へと移りましょう。橋を渡り切った辺りで、表忠碑と刻まれた巨大な石碑を見つけました。これは一体ナンダ? |
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表忠碑 |
・・・両国橋の袂にある表忠碑も昔に変わらなかった。表忠碑を書いたのは日露役の陸軍総司令官大山巌侯爵である。(芥川龍之介 「本所両国」より)
昭和2年に発表された芥川龍之介の作品にも登場するこの表忠碑は、日露戦争の戦没者に忠義を表す(表忠)ために建立された物らしい。 |
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隅田川テラス・左岸 |
さあ、ここからは左岸の隅田川テラスを歩いて行きましょう。前方にはJR総武線の鉄橋が見えています。この辺り、向こう岸は問屋の街、台東区浅草橋界隈、こちら側は大相撲でお馴染みの墨田区両国界隈。 |
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再び隅田川テラスギャラリー |
左岸でも川沿いの展覧会、隅田川テラスギャラリーは続きます。 |
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両国川開き之光景 |
石版画に依る「両国川開き之光景」と題された、明治42年のこの作品の背景に描かれている橋は、先ほど渡って来た両国橋の当時の姿です。 |
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さすが大相撲の街! |
さっきから気になってはいたんですが、この辺りの欄干には何かの模様がたくさんデザインされています。近づいてよく見ると・・・
なーんだ、相撲の決まり手でした。さすが大相撲の街、両国! |
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蔵前橋 |
相撲の決まり手がデザインされた欄干のその先に、蔵前橋がありました。今では両国国技館で行われている大相撲ですが、昭和59年9月の秋場所までは、対岸にあった蔵前国技館で行われていました。相撲ファンの自分としては、とっても懐かしい。
子供の頃、相撲と言えば蔵前だったんだけどナ・・・ |
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厩橋 |
蔵前橋のすぐ後方に控えるのは厩橋(うまやばし)。3連アーチのこの橋、永代橋、清洲橋と並んで、隅田川に架かる橋では3本の指に入る美形の橋だとワタクシは思うのですが・・・ いかが? |
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駒形橋 |
そろそろ浅草辺りに入って来ました。前方の駒形橋を渡った向こう岸には、私の大好物どぜう料理を食べさせてくれる老舗の店もあるんですが、グーグーと音を立てているお腹を押さえつつ、今日のところは寄らずに素通りデス。 |
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吾妻橋 |
さあ、いよいよ今日の散歩のゴールと決めた12番目の橋、吾妻橋が近づいて来ました。橋の向こうには浅草の町並みが見えています。 |
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隅田川テラスを外れて |
隅田川テラスは隅田公園を経て言問橋、桜橋と、この先まだまだ続くのですが、キリがないので最初のプラン通りここでゴール。吾妻橋の手前に作られた階段を上って、隅田川テラスにお別れしましょう。 |
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吾妻橋を渡って浅草へ |
それはそうと・・・ お腹がペコペコで血糖値は下がり、さすがに目まいがして来ました。吾妻橋を渡って、フラフラとグルメの街浅草へ。 |
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東京メトロ浅草駅 出入口 |
橋を渡るとすぐに、東京メトロ銀座線浅草駅の出入り口があります。帰路はここから地下鉄乗車となるんですが、ここはトーゼン寄り道です。 |
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神谷バー本館ビル |
交差点を隔てた向こう側に見えるレトロなビルは神谷バーの本館ビル。明治13年の開業になる老舗バーであり、昔ながらの洋食レストランでもあります。このビルの竣工は大正10年なので、
・・・って事は、なんとその2年後に発生した関東大震災にも見事に耐えた建物と言う訳なんです。
ここのお薦めは名物カクテルの電気ブラン。ほんのり甘くて、トロッとしてピリッとくる電気ブランをチビチビやりながら、チェイサーの生ビールをグィッとやる。これがいいんです。つまみは中濃のソースをかけた串かつ。あー たまらん!
せっかくだから今日はこの辺で、ちょっと1杯やりながら遅いランチってコトにしよう。
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現在の、隅田川最下流に架かる橋は、平成30年に開通した築地大橋です。(2024年6月追記) |
★交通 |
都営地下鉄大江戸線 勝どき駅下車 |
★歩行距離 |
約 7.5 km |
周辺地図
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