折れたボルトをとる
左上の写真の場合、幸運にも、折れたボルトが出ていますので、ガスバーナーで折れたネジを赤くなるまで焼き、ボルトにミニパイプレンチをかけ回すと簡単にとれました。完全に熱が冷めるまで待ち、タップをたて込み、エアーを吹いて、潤滑剤をスプレーして完了。
チェーンカバー側のリールベアリングにグリスをタップリ塗り軸に差し、ベアリング押さえを差込みながらリール軸と穴を合わせピンを打ち、カラーを被せます。上の写真で仮止めしたナットは、下刃を取り付け、外したフレーム部品を取り付けた後で締め付けますので、そのままにしておきます。
この場合は、ナットをフレームに溶接してありましたので、グラインダーで溶接箇所を削りナットを取り除きます。溶接箇所を平らになる様にグラインダーで仕上げ、同じサイズのナットとボルトを用意し、ナットを溶接する箇所に当て裏側からボルトをたて込み固定しますが、ナットのネジ山保護のため、ボルトがナットからとび出ないように丁度良い長さのボルトを使用してください。アーク溶接機で、ナットを2箇所チョン付けします。冷まして溶接カスをとり、錆取り、塗装で完了。
今回、家にインパクトドライバーが無いので、−ビス使用時にする方法で増締めします。
ビスにポンチを当て、締め方向にハンマーで叩き込みます。仕上げにグラインダーでバリを落とし完了。
下刃は基本的に一度台にセットすると、交換するまで外すことはありません。ゴルフ場で、トーナメント時グリーン刈高2mm台でカットするときに、薄くなった下刃を使用することがある位です。
ラッピングし完璧にセッティングしても、下刃を一度外して直に取り付けても、元通りにならず、再度ラッピングが必要になるほどシビアなので、しっかり留めてください。
また、ビスが緩み落としたビスが刃にかんだり、下刃がグラついてリール刃に巻き込み損傷する故障を未然に防ぐ為にも、リール刃のベアリングと下刃のビスは、しっかり確認しておきましょう。
組み立て(リール刃下刃)
リール刃をフレームにセットし、ベアリングケースを3本のボルト穴を合わせながら入れ、ベアリング、ベアリング押さえを入れナットを仮止めしておきます。
リール刃のベアリングケースに、オイルシール、ベアリング受けを打ち込み、グリスを塗ります。反対側にもオイルシール、ベアリング受けを打ち込みます。