案内板
寒地型芝草の発祥は北ヨーロッパが始まりで、そこでの雑草(ナチュラル)から分類・改良され、現在の、寒地型芝草になりました。
北ヨーロッパと日本の気候の違いを理解してください。降水量を見てみると、日本は、北ヨーロッパの約3〜4倍の降水量があります。北ヨーロッパの季節は冬と夏の2季で、冬に降雨があり夏は雨が少なく乾燥する。この気候で生育しやすい寒冷地型芝草を、品種改良・管理技術の向上により、北ヨーロッパよりもはるかに高温多湿の日本で管理されるようになりましたが、夏の多湿が最大の敵となっているのが現状です。
どう頑張ってみても、天から落ちてくる雨粒をコントロールできるはずもない。しかし、降雨量が多くても土壌水分をコントロール出来れば・・・との発想から、床土の透水性を良くする方法として砂を用いるようになり、思考錯誤の結果、地域に順応させた床構造が確立されました。グリーンでは、USGA方式、カリフォルニア方式、パー・ウイック方式が代表的です。
床土の透水性の重要性、コウライ芝・ノシバなどの暖地型芝草との違いを理解することが、あなたの芝管理技術向上の鍵となるでしょう。
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