刈り込みと、刈り高の変更
アグロ カネショウ(株)の製品
小範囲の肥料散布なら、これが1番使い良い!
刈り込みの目的は、芝草の徒長を防ぎ、管理者の希望する草丈に維持するためにおこないますが、適度の低刈りにより芝草の分けつ・匍匐茎の発生を促進して密度を高め、見た目にも綺麗なターフに仕上げる事ができ、また同時に、雑草の進入も軽減できます。
刈り込み頻度は、刈り高及び施肥による成長スピードにより一概には言えませんが、20mm〜25mmでは、週2〜3回以上の刈り取りしなければ芝草に過大なストレスがかかり、美しい芝生を作るのは難しいでしょう。
刈り高の変更するときの注意点は、芝の下側の葉から、1葉、2葉、3葉・4葉・・・と数えて、3葉の葉の根元を刈らないようにしましょう。
草種により、適正刈り高の範囲は異なりますが、上記の考え方で大体は、問題ありません。
刈り高の変更する場合は、一気に下げるのではなく、徐々に下げていくことをお勧めします。
施 肥
肥料に含まれる成分の中で、窒素は葉緑増進、葉の展開など、りん酸は、根の発達、呼吸、光合成、タンパク合成など、カリは、光合成、酸素の触媒、気孔の開閉、貯蔵養分の蓄積などに利用されます。
難しいことは、おいといて・・・・
一般にケンタッキー・ブルーグラスの年間肥料要求量は、窒素13〜25、りん酸10〜15、カリ10〜15g/uといわれます。(品種・床土の保肥力により調整必要)この量を年間5〜10回に分け散布します。
肥料の投下成分量の計算方法は・・・
12−7−9と表記してある肥料は、窒素が12%、リン酸が7%、カリが9%という意味です。
この肥料を1uあたり15g散布した場合は、
窒 素 =15g/u×12%=1.8g/u
リン酸 =15g/u× 7%=1.26g/u
カ リ =15g/u× 9%=1.35g/u
となります。
肥料の要求量は、床土の土質でかなり影響されます。
肥料は、多すぎると葉が軟化し病気にも弱くなり、少なければ、葉色が落ち、成長が止まり、密度が低下しますので、土壌中の窒素レベルを維持することが大切です。。
春の萌芽時期と真夏の時期では、成分を考えた施肥管理が必要です。
硝酸態窒素の成分の肥料は、即効的な効果が期待できますが、肥料焼け(濃度障害)に特に注意しましょう。
散 水
年間をとおして良好なターフを維持管理する為には、目的に合わせた散水をする必要があります。
散水する目的は、乾燥害の解消、肥料の溶解、ターフ表面温度の低下などです。
注意する点は、高温時の散水です。乾燥害が発見されるのも高温時がおおく、焦ってタップリと散水したいと思いがちですが、ターフ上層に停滞している水は、土の上に散水した時のように直には浸透しません。炎天下の直射日光の熱せられ、根腐れが起きる可能性が高く、芝面に水溜りが出来ている場合は茹でたようになる場合もありますので注意が肝要です。
ターフ温度の低下を目的で散水するには、ターフに水が浸みない様、霧状にして短時間散水し気化熱で芝表面の温度を下げるように散水しましょう。