芝生の管理を失敗している最大の要因は、人間の都合を優先してしまう事にあります。
軽微のことから致命的なことまで差はありますが、芝草の気持ちを察することで、芝草が今何をして欲しいのか判断できるようになるでしょう。芝草も生命体です。人間の子育てと同じで、愛情の押し付けでは、うまくいきませんよね。「必要な物を、必要な時に、必要なだけ。」
何が必要?何時?どのくらい必要?難しい判断かもしれません。しかし正面から向き合わなければ良い結果は得られないでしょう。
芝草の管理において、芝生の知識は必要な事ですが、1番欠かせないのは、観察力です。
しっかり愛情をもって芝草を観察することで、初期の段階で異変に気がつき、対策を講じる事が出来るのです。
医者も、教師も、グリーンキーパーも同じで、専門の知識ばかり頭に詰め込んでも、対策を講じる判断をする察知力がなければ、知識はなんの役にもなりません。
聴診器を使わない内科医、生徒と目を合わさない教師、机に座りっぱなしのグリーンキーパー。
良い仕事出来ている訳ないですよね。
美しい芝生を維持するためには、様々な管理作業が必要です。
いくら素晴しいターフを形成しても手入れを怠れば、病気や虫害、雑草の侵入により生育競争に負け、
雑草だらけになってしまうことは避けられません。
庭の芝地としての目的は、様々でしょう。庭で友人・家族とバーベキューをしたい・・・ゴルフのアプロ
ーチ練習したい・・・愛犬を芝の上で遊ばせたい・・・、幼い孫の遊び場を作りたい・・・。
いろんな目的に応じた最良の状態を保持していくためには、芝刈り、施肥、病害虫防除、除草、更新作業
散水など、状況に適した作業が必要です。