6年生通信ー6月

目次  クリックすると,その項目にジャンプします。

 1.算数「整数や小数の逆数」
 2.体験を重視したい
 3.作文指導〜グループでチェック
 4.ベートーベン物語・子供の感想(1)
 5.ベートーベン物語・子供の感想(2)
 6.ベートーベン物語・子供の感想(3)
 7.春の遠足を俳句に詠む
 8.ベートーベン物語・子供の感想(4)
 9.ベートーベン物語・子供の感想(5)
10.かつての教え子と
11.ベートーベン物語・子供の感想(6)
12.ディベートに挑戦
13.ディベートに挑戦(続き)
14.ベートーベン物語・子供の感想(7)
15.ベートーベン物語・子供の感想(8)
16.修学旅行前日の心境を俳句に詠む


5月29日(月) 第24号  算数「整数や小数の逆数」

 今日の2時間目,実習生の佐藤晶さんが6の1の算数を参観しに見えました。
授業場面は,教科書27ページの「5や0.4の逆数を考えよう」という場面。
 次のように展開しました。
@いつものように「思い出しコーナー」で,前の時間に扱った分数の逆数をおさらいします。この「思い出しコーナー」は,知識や技能の積み重ねを図ると共に,本時の学習への布石にもなっているものです。
 3/4の逆数はいくらだったかを思い出し,ノートに書きます。ほとんどの子が,4/3=1と1/3と答えることができました。そこで,確かめ方として,元々の3/4と答えの1と1/3をかけて,1になるかどうかをやってみます。こういう確かめの方法も繰り返すことで子供たちの力になっていくのです。
 思い出しは,この後仮分数,帯分数と進みました。

A今日の問題を提示します。「2の逆数を求めよう」すると,それまで勢いのよかった子供たちの中に,ちょっととまどいの表情が見えました。そこで,「バッチグーの人はグー,ちょっと難しそうな人はチー,まったく分からない人はパーを出してごらん。」と挙手させました。グーが6人,チーが17人,パーが5人でした。そこで,「どこが難しそうなのか」を考えさせます。すると,「分数ならできるけれど,整数だから…」と言っているうちに,「あっ,分かった!」という子が何人も。そうなのです。問題は,どこが分からないのかが分かれば,半分以上は解けたようなものなのですね。
 さらに,「分数ならできるからまず分数にすればよい」「かけて1になるのだから,1で割ればよい」という予想くらいまでを引き出しておいて,ノートに取り組ませます。この段階でまたグー,チー,パーで理解の状況を確かめますと,グーが22人,チーが6人,パーはいなくなっていました。このような意思表示は,子供たちが自分の伸びを自覚する上でも大切なことです。「できた!」「分かった!」という喜びがいっそう増します。

Bここの学習を元に,さらに「0.3の逆数は?」に進みます。今度も,グー,チー,パーで聞きますと,グーがグーッと多くなっています(寒い?)。しかし,チーもパーももちろんいますので,また「分数に直せればねえ」「1で割るといいんだよねえ」とゆるく束ねておいてからノートに取り組ませました。
 ここで,Y君が便利な計算方法をみんなに披露してくれました。

    ___
 0.3) 1 


    ___
  3 ) 10


    ___
  ) 10
      9
   ____
      
答えは

 これには,みんな「べんり〜!」

 この後,教科書の練習問題を5題解いてみました。大体できていました。

参観していた佐藤先生が,感想を寄せてくれました。

 6年1組の皆さん!ありがとうございました。
 問題への取り組み方,意欲がとてもいい授業の雰囲気を創っていたと思います。
 分からなくても「パー」を出す。そういう姿勢,すばらしいと思います。
 また,見せてね!                  佐藤 晶 

6月2日(金) 第25号 体験を重視したい

■修学旅行の調べ学習が進んでいます。雪祭りに行ったり自分で選択した課題を調べたりする活動を経験したことにより,子供たちの調べ方も,だいぶ確かなものになってきています。
 「小樽博物館に電話をかけさせてください。」とSさん,Kさん,Oさん,Sさん,Hさん,Sさんのグループが申し出ました。「何を聞きたいの?」と聞くと,「一緒のグループのSさんが車椅子で動くから,段差がないかどうか聞いてみたい。」というのです。感激させられました。こういう活動を通して,自分の行動を計画的に構成していく力が育つんだなあ,と実感しました。
 他の子供たちも,自分で家からガイドブックなどを持ってきて調べたり,地図の縮尺を見て,「運河プラザから運河工芸館までは100mくらいだから,歩けば2分くらい?」など,具体的に考え始めました。自分たちの力で,何ができるのか。何は無理なのか。できるところまで調べ,計画を立てる。とても,貴重な経験です。

■バスジャック事件を起こした17才は,きっとこんな体験がなかったのだろうと思います。少年による凶悪犯罪が日常化しつつあるような気がしていますが,その一因に子供たちの体験不足が指摘されています。
 ある方が「人生80年時代だから,子供にはゆっくり大人になってほしい。」と言いました。私は,それは違うのではないかと思っています。子どもをゆっくり,ゆったりと見ることは大切です。しかし,それと子どもの発達そのものを遅らせることは違うと思うのです。だって,体の発達は年々早くなっているのですから。体と精神のバランスの崩れが,種々の問題を引き起こしているというのが,今の日本の教育問題の中心的な問題だと思います。
 体とバランスの取れるような体験を,きちんとさせていくことが大切だと思います。

■購読しているインターネットのメールニュースに,次の投稿がありました。

 特に日本のような平和で豊かな国にのほほんと育ってきてしまった日本人は、本当の意味での苦労を知りません。(私自身を含めてです。)そして、本当に自立すること、大人になることの意味を知らずに生きている「大人たち」ですらたくさんいると思うのです。
 昔は、たぶん違っていただろうと思います。自分がしっかりしなくちゃ明日をも知れないという状況が普通だったんじゃないでしょうか、終戦直後までは。
 学力だとか、知識だとかいう点で見れば、今の子供たちの方が遙かに「小利口」なのかも知れません。でも、精神の発達ということから見れば、むしろどんどん遅くなっていってるんじゃないでしょうか。社会がそれでも成り立ってしまっているのですから。

 日本は豊かさを手に入れました。でも皮肉なことに、毎日の生活に困ることもなく、「飢え」も知らない豊かな世の中、子供は学校に行ってさえいればよいという状況のために、
子供たちは、平和の「ありがたさ」や幸福を感じることに鈍感で、自分のことにしか興味がわかずに物事に無関心で、精神薄弱になっている。
 鬱々として、有り余るエネルギーを発散できずにいる。それが現代の少年たちの現状ではないかと思います。
 一方で、しっかり自分の考えを持ち、毎日充実した生活をし、犯罪に手を染めるなんて考えもしない子供たちもいるでしょう。

 その差を生むのは、やはり「教育」だと思うのです。あの17才の少年の母親が言った言葉は衝撃的でした。「説得する自信がない。」これがあの少年を犯行に至らしめたのだと思いました。

 このままでは、17才を大人扱いすることはできません。でも、そういう17才を生んでしまう現状を憂うべきだと思います。15才でも、16才でも、大人として扱えるほど、
子供たちの精神発達を促すにはどうしたらいいのか、平和なぬるま湯生活の中で、子供の心をどうやって健全に育成するか、そのことを親も教師もみんなが考えなくてはならないと思います。

 「若い頃の苦労は買ってでもしろ。」
を実行させられる何かよい手だてはないものでしょうか。

■私も全く同感です。今,6年生の子供たちが思春期の嵐に突き進むのも,もうすぐです。そのときに,確かに生きて働く力を育てる体験を,私も子どもたちと一緒にしていきたい。そう思います。私が尊敬している東井義雄という教育者は,「教育でもっとも恐れなければならないのは,貧困でも戦乱でもなく,子どもたちがものや生活に困らないことだ。」と言いました。
今回の修学旅行は,ある意味子供たちを困らせます。苦労させます。しかし,この苦労を乗り越えたときに,子どもたちの顔が輝き,大きな成長が見られることと思っています。
今日,宿泊グループの部屋割りを相談しました。ベッド3つの部屋,布団の部屋などの希望を聞いていったのですが,子供たちは「すごくドキドキする!」と興奮気味でした。 体験活動では,選択・判断を子供にゆだねます。子どもは,自分で決めて,自分で責任を負わなくてはなりません。また,体験活動は人とふれ合う活動でもあります。人との距離の取り方,マナー,正しい言葉遣い,常識といったものを学んでいくのです。
 
 いよいよ修学旅行の下調べも大詰めに入ります。どこまで子供たちを楽しく苦労させられるか,私もがんばりたいと思います。


6月8日(木) 第27号 運動会の作文にて

■火曜日と水曜日で運動会の作文を書きました。水曜日,「書けました!」と持ってきた子供たち一人一人に,私は「見直しはしましたか?」「辞書を引いて漢字や言葉の確認をしましたか?」と声をかけました。あわてて持ち帰る子もいましたが,ほとんどの子は,自信たっぷりに「うん,大丈夫!」と応えていました。
 今日は,グループでお互いの作文を見合って,よい表現,間違っている表現や表記に赤ペンで印を付けさせました。

■見直しをさせると,間違いがたくさん指摘されました。
・習った漢字を使っていない
・カギかっこで改行していない
・カギかっこと文字を一緒のマスに入れている
・脱字がある
・送りがなが違う
・一つの文に主語が2つある
等です。お互いに見合うことで,指摘する方もされる方も勉強になります。さらに,表現も含めて推敲を重ねていく予定です。

ベートーベン物語・第1日目

■今日から,「ベートーベン物語」という学習を始めました。これは,ベートーベンの曲を,毎日少しずつベートーベンの生涯の物語と重ねながら鑑賞していくものです。毎朝,朝の会の後の10分間をあてていくつもりです。9日間にわたってベートーベンの曲,および関連する曲を12曲鑑賞していきます。
(なお,ベートーベンについては,今年度から6年音楽の鑑賞教材に採用されており,以下のシナリオは春休みから構想して作成したものです。)
 今日は,次のようなシナリオで実施しました。(シナリオは,こちら

■子供たちは,一生懸命に聴いていました。では,「エリーゼのために」のところでは,「聴いたことある!」と反応していました。モーツァルトの名前や曲も知っている子が多かったです。
 子供たちの一口感想です。

○ベートーベンがピアノが上手なのは,きびしい練習をしたから,上手になったんだな,と思った。(M)
○ベートーベンは,小さいころからピアノの練習をしてたんだから,みんなからよろこばれる曲を作っていたんだ。モーツァルトにも負けないためにも,泣きながらひていたなんてすごいなー。(S)
○ぼくは,ベートーベンがとてもかわいそうだと思いました。(M)
○ベートーベンが作曲した「エリーゼのために」を聞いて,私はとてもいい曲だと思いました。もっとたくさんの曲を聞いてみたいです。(M)
○ベートーベンのお父さんは,すごくこわいなあと思いました。なんせ,ねているベートーベンを起こして,練習させているからです。(K)
○ドイツの作曲家と耳が聞こえなくなった,ということは知っていたけど,作曲家になるために,苦しいことや悲しいことがあったなんて知らなかった。(K)
○ピアノをまちがっただけで,お父さんにげんこつされるなんて,きびしぃー。もし,私がベートーベンだったら,ピアノなんかしないで家出をしていると思う。(O)

 明日も,続けます。どうぞお楽しみに。


6月9日(金) 第28号  ベートーベン物語・第2日目

■第2日目のシナリオは,次のようでした。(シナリオはこちら

■子供たちの一言感想です。
○まだ16才なのに,お母さんを失ったってかわいそうだなと思った。(O)
○仕事でクタクタなのに,どうしてピアノをひくのかなと思いました。それは,仕事で疲 れてもピアノをひきたいという気持ちがあったんだと思います。(S)
○ベートーベンの音楽はすこしふしぎ。(S)
○「ベートーベンが悲しそうだ。」とぼくは思った。ウィーンでの夢をあきらめ,愛する母のためにボンにもどるとはすばらしいと思った。(O)
○やっとモーツァルトに会って,ウィーンでかつやくできそうだったのに,自分で働いて金をかせいで弟のめんどうを見るのはすごいと思う。(K)
○ベートーベンが9才の時,ピアノの先生に練習とか作曲とかを教えてもらって,ついに あこがれのモーツァルトに会って,母さんたちがやばいからボンに行って,かんびょう をしているからやさしいなと思った。(Y)
○ベートーベンが16才の時に働いて,そのあとに家に帰って,作曲をするなんて,大変 だし,眠いのにがまんして作曲をしているなんてすごいと思いました。(K)
○まだ16才なのに,弟のめんどう,父親のかん病,それに働いているなんてすごく大変だなあと思いました。それに,その中でも作った曲「悲愴」。いかにもその気持ちが表れているような感じがしました。(K)
○小さいころからピアノをずっとひいていて,モーツァルトさんに会って,たくさんの人 の前でひいてほめられたのに,お母さんが病気でなくなってしまって,自分で働くのは すごい偉いなあと思いました。(A)
○ベートーベンも音楽家を目指しているのに,1通の手紙が届いて,ボンに帰らなくちゃ いけなくなってかわいそうだと思った。(T)

■朝,「今日は昨日の続きですよ。」と言いましたら,子供たちから「やったあ!」と声が出ました。私たちの年代が子どものころに,紙芝居のおじさんが来るのを首を長くして待っていたのと同じかもしれません。そして,とても真剣にラジカセから流れてくる音楽に耳を傾けてくれました。感想を見ると,素直にベートーベンに寄り添って聴いてくれているのが分かります。ほんの10分程度ですが,とても幸せな時間です。
 今日は,「悲愴」を使いました。正確に言いますと,モーツァルトに聴かせたのは「悲愴」であるはずはありません。曲のイメージから話の内容に合ったものということで選曲しています。まあ,そんないい加減なところもあるのですが,イメージとしてベートーベンの生き方に感じるところがあれば,成功かなと思っています。

■今から,30年も前に子供の読書に「異変」が起こりました。それまで,小学校高学年は,伝記や冒険ものを読む傾向が強かったのですが,高度成長時代の社会風潮とマンガの普及で,子どもたちの活字離れが進んだのです。当然のこと,伝記や冒険もの離れも進みました。その結果,「英雄崇拝時代」と呼ばれる読書の発達段階を経ないで,大人になる子が増えたのです。(私たちもその世代ですよね。)それが,道徳観の喪失などに結びついたと分析する人もいます。今,この子たちがベートーベンの生き方に何か感じるところがあるとすれば,それはとても貴重なことなのではないかと思います。生涯,ベートーベンが好きになればそれはそれで意義のあることですが,そうでなくても,一人の偉大な人間の苦しみやがんばりを身近に感じながら,音楽のすばらしさに触れたという体験は,きっと子どもたちの生きる力に結びつくことだと思います。
 おうちでも,音楽のことが話題になったり,家族みんなで音楽に耳を傾けたりする時間がもてたりするとうれしいです。来週も続きます。


6月12日(月) 第29号  ベートーベン物語・第3日目

■第3日目のシナリオは,次のようでした。当初は,ハイドンとの出会いだけで1日分と考えていたのですが,子供たちの集中力がすごく,2日分まとめて聴かせました。(シナリオはこちら。シナリオの3,4日目をまとめて聴かせました。)

■ここまで聴かせると,子供たちから「運命だ!」と声が出ました。そうです。あさってはベートーベンの代表曲「運命」を聴く予定です。
裏面は,いつものように子供たちの一言感想です。


○ベートーベンは,一回死のうとし,死ぬ前に曲をえんそうしていると,心で音がききとれて,死のうとしたのをやめて,また音楽をやっていけるようになり,うれしかったと自分でも思いました。(M)
○今日は,「月光」をききました。最初にきいたのは,音が大きくなったり,小さくなったりして,かなしい曲でした。二番目にきいたのは,すごくはげしい曲でした。ベートーベンは,すごくジュリエッタという人を愛していたのに,貴族同士じゃないと,結婚できないなんてひどいと思った。ベートーベンは,ジュリエッタがいなくなって,耳も聞こえなくて,すごくかわいそうだなあ,と思いました。(T)
○「あ〜,いとしのジュリエッタ。私は,耳も聞こえず,私は生きる自信がない。私は自殺するよ。その前に君にささげる曲を作るよ。月光。音は聞こえなくても,心で聞こえる。」(H)
○ベートーベンが作ったジュリエッタへの曲,月光はとってもきれいだなあと思いました。(H)
○ベートーベンは,心の中で音楽を聞いたとき,不思議でした。(M)
○なんでベートーベンばっかりに不幸がくるのかなー。ベートーベンは悪いことしたわけでもないのに,どうしてだろうと思った。(I)
○ベートーベンが月光をひいて,耳がきこえなくても心で感じれるというのを知って,よかったと思う。せっかくいい曲を作ったりしたのに,死ぬのはもったいない。(O)
○私は,月光の曲を聞いて,すばらしいと思いました。あと,ジュリエッタのために,すごくいい曲をいっぱい作ったんだなあと思いました。ベートーベンが自殺しなくてよかったと思います。(O)
○ベートーベンは耳がきこえなくなったけど,心で音がきけてよかったなあと思った。(I)

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エトセトラ
・昨日,つどーむで市民体育大会の総合開会式がありました。私は,太極拳の選手として参列しました。開会式に先立って行われた70人による模範演武の一員として参加したのです。その待ち時間に,剣道着に身を包んだ高校生たちの雑談に耳が吸い寄せられました。修学旅行の話をしていたのです。北野平のように体験型の旅行を経験した子が,とても得意げに,そして生き生きと小学校の時の修学旅行について語っているのです。それを,観光型の旅行をした子が,「いいなあ。俺たちなら,夜くらいしか思い出ないよなあ。なんで俺たちもしてくれなかったのかなあ。」すると,体験型の子が「そりゃあ,みんな一緒に連れて行く方が,先生方が楽だからさ。」とバッサリ。思わず,「おじさんは学校の先生なんだけどね,それはねらいによるんだよ。」とフォローしてしまいました。受け取り方って,いろいろあって難しいですね。


6月14日(水) 第30号  春の遠足にて

春の遠足が無事に終了しました。(「花さき山」にも様子が載せてありますので,併せてご覧ください。「共に育つ」では,1組の様子をちょっとお知らせします。)
昨日は,Sさんが行きも帰りも車椅子でがんばって,「完歩」しました。帰りがけ,Sさんに疲れ具合を聞いて,「タクシーで帰ってもいいんだよ。」と言いましたところ,首をふって「みんなと一緒に行く。」と言ってくれました。その「みんなと」という気持ちがとてもうれしかった!
 また,Sさんもがんばったことはもちろんですが,その陰には,私から頼まなくても車椅子を押してくれたたくさんの子供たちがいたことをお知らせしたいと思います。行きも帰りも,けっこう勾配のある道を,次々に子どもたちが「押してあげる!」ときてくれるのは,本当にうれしいものでした。心優しく素直な子どもたちと一緒の1日は,私にとってもうれしい時間でした。みんな,ありがとう!
 
○ピラミッド ちょうじょうまで 上れたよ (S)
○疲れたな 春の遠足 こりごりだ (I)
○足が痛い 春の遠足 筋肉痛 (Y)
○青い空 たくさん遊んで よかったな (K)
○おにごっこ してたら当たる 春の風 (O)
○Nちゃん ちょっと重いな 下り坂 (H) 〜車椅子の子をいっぱい押してくれたのです。
○春の風 当たるとすずしい 気持ちいいよ (S)
○夏陽気 風がふけば 気持ちいい (H)
○遠足だ 長い道のりだな つかれたよ (O)
○遠足は いつも公園 なんでだろう (M) 
○草花が 風といっしょに おどってる (O)
○遠足で 草かぶれに なりました (M)
○遠足は 疲れるけど 楽しいな (O)
○遠足で 行くのが大変 ああついた (Y)
○遠足で スベリ台を すべったよ (S)
○遠足で いっぱい歩いて 足ふらふら (S)
○あついのに 長ズボンはいて あせだらだら (I)
○坂道で 押すのが大変 車いす (M)
○遠足で いっぱい遊んで 疲れたよ (K)
○遠足は 天気が晴れで よかったな (M)
○なおちゃんの 車いすをおしながら おしゃべりした (O)
○すべり台 上からすべって 楽しいよ (U)
○ピラミッド 落ちそうになって こわかった (M)
○ピラミッド やり方わかれば かんたんだ (K)
○遠足は 楽しさいっぱい ありますよ (K)
○遠足は 行きもつらいし 帰りもつらい (M)
○遠足で 楽しい思い出 できました (K)
○いい天気 遊びすぎて つかれたな (A)
○遠足 忘れられないほど 楽しかった (K)
○遠足は 疲れるけれど 楽しいな (I)
○遠足で がんばったこと 忘れない (T)

ベートーベン物語・第4日目 (運命の部分です。シナリオはこちら。)

■今日は,お話は短く。そして曲の鑑賞はたっぷりでした。以下は,子供たちの感想です。
○すごくはくりょくがあってよかったです。あと,運命の題名もすばらしいと思いました。(U)
○運命の曲を聞いて,とても激しくゆるやかになったり,最後の方になると激しくなったところはとてもすごいと思いました。(K)
○ピアノの音が強かったり,弱かったり,今まであったことを作曲して,こんなにいい曲を作るなんてすごいと思いました。(S)
○ベートーベンは,交響曲第5番「運命」を考えました。今まで生きてきたことを曲にするなんて,天才だなあと思いました。(Y)
○この「運命」は,ベートーベンのすべてを曲にしていると思います。激しい部分,静かな部分,そんなところがおもしろいな〜。(O)
○こわい音になったり,やさしい音になったりしていた。そして,2〜3回くらい「ジャジャジャジャ〜ン」と鳴って,最後は激しい音で終わった。私はベートーベンの気持ちがよくわかりました。(K)
○この「運命」という曲には,最初の方は,ベートーベンの悲しみや苦しみが入っているような気がしました。でも,途中には少し明るい音楽が入っていて,少し不思議な感じがしました。(A)
○この「運命」という曲の中に,ベートーベンの不安がたたきつけられているようだった。やっぱり最後の方では,少し喜びに変わっていくが,また落ち込んでいるように聞こえた。だけど,この音楽はやっぱりベートーベンにしか作れないんだろうなーと思った。
(M)
○今日は,ベートーベンの有名な曲「交響曲第5番」。これが本当の名。だが,みんなからは「運命」と呼ばれている。この曲は,ジュリエッタや耳の病気のことを語られている。激しいところはつらいとき,かれいなリズムのところはジュリエッタとの日々だと私は感じた。「運命」は,悲しいときも苦しいときも聞ける曲だと思った。(S)


6月19日(月) 第31号  ベートーベン物語・第5日目

■今日のシナリオです。(シナリオはこちら。シナリオの第6日目部分です。)
 第3楽章は,14分ほどあります。今まで聴いた中で一番長いので,飽きる子もいたようですが,多くの子は集中して聴いてくれました。
○最初は,音楽が低くてもうだめという感じだけど,その後からだんだん高くなってきて,まだがんばるぞという感じです。(S)
○ベートーベンは,耳がぜんぜんきこえないのに作曲できるなんて,やっぱりベートーベンはすごいと思った。(O)
○自分でのぞんでいないできごとがおとずれても,めげないで一生懸命に作曲をしたりしてすごいと思う。なんでこんなにいい曲ができるんだろう? (M)
○ベートーベンは,交響曲第5番に自分の人生をえがき,演奏しました。中には,これからの自分,負けない自分,立ち向かう自分が表現されているところもあります。耳が聞こえないのに,よくこんなすごい曲を演奏したり作曲したりできるなあと思いました。
(K)
○耳が聞こえないのに,第3楽章を作るのはかなりすごいと思う。3才の時のきびしい練習やほとんどねないで曲を作ったりしたから,耳が聞こえなくてもこの曲を作れたのだと思う。やっぱり努力が大切だなあと思った。あと,「負けない」と思うのもかなりすごいと思った。(K)

かつての教え子と

■今日,子供たちにも話して聞かせたお話です。
 昨日,Aビール園でイベントがありました。その案内を2週間ほど前にeメールで受け取りました。かつて6年生で受け持ったHという現在30才になる教え子からの案内でした。午前中から,午後3時まで,ビールの試飲などができるので,ぜひ来てほしいという内容でした。
 実は,私は昨日は太極拳の講習会で苫小牧に行っていました。2時ちょっと前に講習会会場を抜けて,Aビール園に向かったのですが,高速は順調だったものの,下りてから時間がかかり,3時ぎりぎりで会場に入りました。会場を本部席まで進んでいる途中に,「蛍の光」が鳴り始めました。

■本部席で,自分の素性を知らせ,Hに会いたい旨を申し出ましたら,年輩の方が「Hさんは,今総務部の方におりますのでご案内します。」と言ってくださいました。一緒に歩きながら,お話を伺うと「自分は今Hさんと一緒の仕事をさせていただいていますが,Hさんは近頃の若者に珍しく,根性があるなあといつも感心しているんですよ。」とおっしゃいます。そして,本部に着き,私はHと久しぶりに会うことができました。Hにその方を紹介されて,ちょっとびっくりしました。その方は,総務部長だったのです。腰の低い態度と謙虚な物言いから,年輩ではあるけれど同僚なのかと思ってしまいましたが,直属の上司だったのです。(Aビール,恐るべし!)
 
■Hと会うのは,半年ぶりくらいでした。実は,彼はかつてスキーのモーグルの選手で,ワールドカップにも出場したことがあります。「モーグル入門」という彼主演のビデオは,今も店頭に並んでいます。しかし,一昨年モーグルの練習中に転倒事故を起こし,首の骨を7カ所も折って入院。1年半も闘病生活をしていたのです。入院直後から,何度か見舞いに行っていましたが,肩までは動くようになったものの,胸から下と指先まではついに動かず,現在は車椅子での生活をしています。
 職場復帰は,この5月から。彼に一言「おめでとう」を言いたくて,時間が過ぎてから駆けつけたというわけです。

■話は弾み,あっという間に1時間半近く話し込んでしまいました。その中で,今受け持っている子供たちにも伝えたい言葉があったので,この話を紹介したのです。
「今,ホームページを作りたいと思っています。スキーの大会スケジュール表を載せて,そこから申し込みができるような仕組みにしたいんです。そうやって,前にお世話になった人の役に立てればと思うんです。」
「障害をもっていても,また採用してくれる今の会社にはとても感謝しています。でも,それに甘えてはいけないといつも自分に言い聞かせています。今日も,外に1時間くらいいると体温があっという間に8度4分まで上がってしまい,そうなると中に入らないといけません。その分,何ができるかといつも考えています。」

■彼の意識は,常に「発信者」意識です。「人の役に」「自分に何ができるか」「甘えない」。そういう意識と行動を,総務部長さんも認めてくださっているのでしょう。
私が受け持っていた6年生当時はもちろん,「20才になったよ。一緒に飲もう!」と一升瓶を抱えて我が家に来たときも,まだまだ「受信者」意識の方が強かった彼が,今はこんなステキな考え方をしてくれるようになったことに,思わず手を合わせたくなるような気持ちで帰宅しました。


6月22日(木) 第32号   ベートーベン物語・第6日日

■今日のシナリオです。

 今日は,「田園」です。ベートーベンの楽曲の中では,もっとも穏やかな1曲と言われています。子供たちは,どう受け止めたでしょうか。

○運命よりはゆっくりした音楽だけど,音の大きさは運命にも負けないくらい大きな音楽で,耳の聞こえないベートーベンが作曲したなんてすごいと思いました。(森谷龍太)

○この交響曲第6番「田園」は,かっこうやつぐみの鳴き声を聞いて作るなんてすごい。「運命」とは,だいぶ雰囲気がちがって「しあわせな曲なのかな」と思った。(小幡紳太郎)

○森をベートーベンが歩いていたら,かっこうとツグミというのがとんでいて,ベートペンはひらめいて交響曲第6番の「田園」とゆうのをひいた。ベートーベンが泳いでいるような曲だった。(米倉弘記)

○ベートーベンの作った交響曲第6番「田園」は,なんども音楽が小さくなったり大きくなったりして,たくさんのがっきを使ったりして音を出している。少しふしぎな曲。(堺名緒)

○交響曲第6番の「田園」という曲を聞いていたら,すぐ寝てしまいそうになります。とてもやすらかでいい曲だと思いました。(磯見和輝)

○交響曲第6番「田園」を聞いて,最初私は「あっ!なんか『運命』とちがってすごくやさしい曲だな−」と思いました。あと,自分も広い場所に一人でころがっている感じがしました。(加納彩)
○「運命」とはぜんぜんちがってすごく明るい曲だなあと思いました。鳥が鳴いているところから,こんなすごい曲を作れるなんてすごいと思いました。すごい明るい曲で聞いていたら本当に鳥が鳴いている感じがしました。(木下未久)

○交響曲第6番「田園」という曲は「運命」に比べると,曲が明るくていいな−と思った。(三笠弘貴)

国語「ディべートに挑戦」

■国語で,ディベートを始めました。ディベートとは,「討論」という意味ですが,通常の討論とは違って,ゲーム化させて,子供たちに論理的な思考力や調査力,表現力をつけるために開発された方法の−つです。今日は,第1回目ですので,まずデイベートの基本的な方法を次のように示しました。

 @論題決定→学級をA,B,判定の3チームに分ける
 A作戦タイム1(チームごとに論題に対する主張について,必要な情報を交換し,発言内容や順番等を話し合う)
 BAチームから,2分間ずつ自分たちの主張を発表する。
 C作戦タイム2(相手の意見への質問を考える)
 DBからAへの質問タイム,Aの応答。AからBへの質問タイム,Bの応答
 E作戦タイム3(最後の主張のための主張点の調整)
 F最終主張各チーム1分。
 G判定チームによる判定


■今日は,「自動車と自転軋どちらが便利か」という論題でやってみました。
 チーム分けは,1,2グループが「自動車」派。5,6グループが「自転車」派。そして,3,4グループを「判定」チームとしました。(自分の考えで分けるのでなく,あなたは〜の立場で考えてね,と決めるのがデイベートの特徴の一つです。自分の考えで分けるのは,ふつうデイベートとは呼びません。)
■概略を上のように説明した後,さっそく作戦タイム1に入りました。子供たちは,とても張り切って相談を始めました。判定チームには,どちらがどんな論陣を張ってくるかを予想してもらいました。今日は,オリエンテーションですので,作戦タイム1は,3分間と区切りました。
■時間になりましたので,2分間ずつの主張に入りました。次々に立って,自分たちの主張を発表する子供たち。とても真剣で,そして楽しそうです。
○自動車派の主張
・自転車は,一人しか乗れないけれど自動車ならたくさん乗れて便利。
・ぶつかったりしたとき,自動車の方がエアバッグとかあって安全。
・自転車は,体の大きさに合わせて次々に買い換えなければならないけれど,自動車ならそういうことはない。

○自転車派の主張
・自動車はガソリンを使うので地球に優しくないけれど,自転車はエコロジー。
・自動車は100万円位するので,お金の無駄遭い。自転車なら2万円くらい。
・免許がなくても乗れる。

などなど,たくさんの意見が出されました。
判定員は,主張者の方を見て,メモを取りながら聴いています。 (続く)


6月22日(木) 第33号  国語「ディベートに挑戦」(続き

■この最初の主張の言い合いでも,すでに相手の攻撃を予測して牽制するような発言もありました。
・自動車は,排気ガスが問題だと思うかもしれませんが,今排気ガスをすごく減らすものが開発されているとニュースで見ました。だから心配ないんです。
 なかなか高度な戦術です。

■この後,作戦タイム2を取り,質疑応答に入ります。ここでは,2分間の間に感情が激してきて,かなり語気の強くなる場面も見られました。
「自転車は,コンビニに行くときにさっと行けて便利だと言いますが,歩いていった方がもっと早くお金もかからずに行けていいんじゃありませんか?」
「今は,自動車か自転車かという話をしているので,歩くのは関係ないんじゃありませんか?」
「関係ないんじゃなくて,早さで比べたらそうなるんです。」
など,丁々発止の言い合いが交わされます。

■この後,さらに作戦タイムを取って,最後の主張をしました。
「自動車は,〜がやっぱり便利です。だ,か,ら,(声をそろえて)やっぱり自動車がいい!」
といった具合です。

■このようなやりとりを20分くらいで行いました。そして,今日の判定の結果は「自動車」に軍配が上がりました。判定員に聞いてみると,最初の主張では自転車の方に分があると思ったのだそうですが,質疑応答の迫力で逆転したのだそうです。
しかし,子供たちは,とても楽しかったようで,たくさんの子が勝ち負け関係なく「また,やろうよ,先生!」と言ってきました。子どもたちの1行感想から紹介します。

○初めてのディベートは,はくりょくあってとても楽しかった。一言も発言できなかったのは,ちょっとくやしい。(K)
○言い合いで,おもしろい言葉とか出たから,すごくおもしろかった。もう1回やりたい!(Y)
○今度は判定係にしてほしい。たたかうのはつかれる。(M)
○初めてのディベートはとても楽しかった。相手の意見に質問したりして,また今度もやりたいィ〜。(O)
○最初はディベートってどんなのかなあと思っていたけど,やってるのを見て,おもしろそうだなあと思って,自分もやりたくなってきた。(T)
○言い合っていたら,楽しかった。頭の中で言いたいことがいっぱい出てきた。でも,時間がなかったから言えなかった。(H)
○私は,判定しててメモを取るのがちょっと大変だったけど,耳で聞けたから,判定できてよかった。あと,楽しかった。(U)
○とても楽しかったです。今度は,もっとまとまって強い意見を出したいです。(K)
○はじめてやってみたけど,とても楽しかった。作戦タイムの時,少し時間が短くて大変だった。(A)
○ディベートをやって思ったことは,楽しかったからもう1回やりたい。(T)
○最初判定のグループと決まったとき,AかBがよかったなーと思ったけど,聞いているだけでもすっごく楽しかったです。(I)
○ディベートはすごくおもしろい。今度は戦う方もやりたい。さわやかタイムでディベートをしたい。(M)
○やっぱりこの問題は,関係ないことを言うとなんだか話がまがるので,そういう意見はやめたほうがいいと思う。(M)

■実は,「ディベート」という言葉は使わなかったのですが,この子たちが5年生の時にちょっとディベートを試みたことがありました。しかし,すぐにあきらめました。それは,子供たちが,自分の意見を主張するということ,自分たちの意見をまとめること,そして声の大きさなどでなく,内容的なもので判定することなどが十分にできないと判断したためです。
 たとえば,音読を相互に評価させても,「早口だからうまい」とか「途中,ふざけて読んだのがおもしろいから良い」という見方でしたので,ディベートのように調べたり,相手の論の弱さを突いていくような学習は,ギャップがありすぎると思ったのです。それから約1年。子供たちが,ディベートを楽しみ,豊かな見方をするようになったことを,とてもうれしく思います。
合わせて,一口感想なども抵抗なく全員が書けるようになりました。5年生初めての作文が,10名も未提出だったことを思えば,3分程度で1行感想を書けるという何気ないことにも,確かな子供たちの成長を感じずにはいられません。
力を付けてきた子供たちと,さらに楽しく豊かな学習を創っていきたいと思いを新たにしています。


6月26日(月) 第34号 ベートーベン物語・第7日目

■今日のシナリオです。(シナリオはこちら。シナリオの第6日目部分です。)

■子供たちの感想です。
○さいしょはやさしい曲だったんだけど,だんだん音が大きくなったりして,また音が小さくなってった。そしてから人の声も入ってきた。それを聞いて私はすごいなーと思いました。そして,その曲がおわってから,先生のお話を聞いて,ベートーベンが2年後に死んじゃったって聞いて,残念だと思いました。(O)
○「合唱」を聞いて,最初の方は激しいところばっかりだったけど,後の方になると少しずつ明るく速くなったりしてとてもいい曲だと思っていたら,オーケストラ,合唱団のすばらしい歌声は,すごいと思います。(K)
○ベートーベンは交響曲第9番「合唱」をはじめて作って,せいこうしてよかったなあと思った。(T)
○最初の方は,ゴジラみたいだった。(I)
○交響曲第9番「合唱」で,最初は暗いけど,後から明るくなってきたと思います。歌っているところは,すごくきれいで,かなり歌声が重なっていると思った。(H)
○シラーという人の詩を見て,ベートーベンはそうなのかと思ってこの曲を作りました。「合唱」を聞くと,人の声と音楽がまざりあってすごい曲だと思った。(H)
○「合唱」を聞いて,思ったことは,合唱団が最後らへんから来たから,びっくりしました。あと,ものすごくいい曲でした。またこんども聞きたいです。(M)
○全然聞いたことのない曲「交響曲第9番・合唱」。でも,途中からは聞いたことがあって,男の人の声が入ってきてすごくきれいな声でした。女の人のソプラノは,すっごく声が高くて声がきれいでした。
 でも,2年後に病気で死んでしまって,私はベートーベンのまぼろしの第10番が聞きたかったなあーと思いました。(I)

■いよいよ明日で「ベートーベン物語」もおしまいです。「えっ,第9の後に何があるの?」とお思いかもしれません。どうぞ,お楽しみに。

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エトセトラ
・以前から,何度か懇談で話題にしたり,書いたりしてきましたが,子供たちの座り方や歩き方の崩れと,「疲れた」「むかつく」「めんどくさい」に代表される心のあり方が気にかかります。
 心と身体は,密接な関係があり,身体が快適に使えるようになると,心も健全な方向に向くものです。このところ,子供たちの歩きがまた汚くなってきておりましたので,今日は,体育で「心のイメージで身体の動きをコントロールする」という学習を取り入れました。
まず,頭を意識するときと,足を意識するときでは体の重みが違うことを,実験しました。
次いで,お互いの歩き方を見て,そこからどんな心の状態が読みとれるかを話し合いました。さらに,並んで歩く際の,間隔の取り方にも,心の状態が現れることを見合いました。
さらに教室でも,腰掛け方に意識が見えることも話しました。


6月26日(月) 第35号  ベートーベン物語・最終日

■修学旅行前日。ベートーベン物語も最終日となりました。今日のシナリオです。(シナリオはこちら。おまけ部分です。)

■子供たちの感想です。
○ベートーベンが死んだ後にブラームスが生まれて,40才になって交響曲1番を作ると,ベートーベンの曲に似ていたので,ベートーベンの交響曲第10番になって,ブラームスもよろこんでいるし,ベートーベンにもよかったなあと思いました。(Y)
○ブラームスの第1は,最初の方はベートーベンににてなかった。そして,最初は小さい音で,だんだん音が大きくなって,そこがベートーベンににてたと思いました。最後の方はちょっとこわめだったから,それもベートーベンににてたと思いました。やっぱり最後がにてたから,すごいと思いました。(U)
○今日はブラームスの交響曲第1番を聞きました。ブラームスはベートーベンが死んじゃった後に生まれてきて,40才の時にこの曲を作りました。そして,他の人が聞いてベートーベンだと言われました。この曲は,最初がはげしくて静かになったりする曲でした。それと,ベートーベンの曲みたいのが途中で入りました。(T)
■今日で「ベートーベン物語」が終わりであることを告げると,子供たちからため息がもれました。そして,「もっと,聴きたい。」「先生,また違う人の物語をやって!」とリクエストが出ました。また調べて,新しい物語を作ってみようかな?

修学旅行前日の心境を詠む

■例によって,俳句に今日の気持ちを詠んでみました。
○ねるときは めっちゃはしゃいで ランランラン (I)
○ねるときが とっても楽しい すぐ行きたい (T)
○小樽では 自主研修が 楽しみだ (M)
○小樽では 楽しく遊んで 早くねる (M)
○ねるときは みんなと遊ぶ ちょー楽しみ (S)
○ねるときは 遊びまくるぞ 楽しみだ (K)
○天狗山 景色をとるのが 楽しみだ (O)
○押し花で オルゴールにつける 楽しみだ (Y)
○温泉で プールみたいに 泳ぎたい (O)
○オルゴール 作るのが 楽しみだ (S)
○デザインは 何にしようか サンドブラスト (M)
○修学旅行 楽しい思い出 いっぱい作るぞ! (S)
○修学旅行 楽しみだ 流木フクロウオルゴール (H)
○修学旅行 サンドブラストが 楽しみだ (M)
○修学旅行 いっぱい楽しむぞ 楽しみだ (O)
○小樽での 見学体験 楽しみだ (H)
○小樽では いっぱい食べるぞ 名物を (K)
○ログハウス 夜が楽しみ 修学旅行 (A)
○修学旅行 早く行きたい 楽しみだ (T)
○楽しみだ みんなで食べる バーベキュー (I)
○ぜったいに 志穂との夜が 楽しみだ (K)
○修学旅行 体験が 楽しみだ (U)
○暗い夜 朝までギリギリ 夜ふかしだ (K)
○楽しみだ 夜はガヤガヤ 朝はグッタリ (K)
○修学旅行 見学,体験 楽しみだ (M)
○博物館 火起こしするのが 楽しみだ (O)
○博物館 熊が見たいよ 楽しみだ (I)
○天狗山 頂上登って 景色とる (Y)
○から園(からくり動物園)で おみやげいっぱい 買いまくるぞ (S)
○夜の星 予想は雨降り 心配だ (K)
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大変心苦しいのですが
・明日,あさっては修学旅行。30日は,代休。そこで,子供たちと顔を合わすのは1日(土)となるはずだったのですが,実は他校の研究会に出席することになっており,土曜日は朝早くと,午後少ししか学校におりません。何人かの子とは顔を合わせることができると思いますが,ほとんどの子とは3日の月曜日まで会えないことになります。大変心苦しいのですが,仕方ありません。
 みんな,しっかりお留守番頼みますよ!
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さあ,明日はいよいよ修学旅行本番です!
事故のない,楽しい時間となりますように!
これまでのおうちの方のご協力に感謝いたしつつ,行ってきます!

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