「生活科は総合の下請けではない」への感想

奈良から,緊急発言「生活科は総合の下請けではない」への感想をいただきました。このコーナーを開設するにあたって,発信者の川井様に引用許可のお願いをしたところ,「氏名・職場・メールアドレス等は公開していただいて結構です。これを契機に話し相手が広がるとすれば喜ばしいことですし。」とのお返事をいただきましたのでそうさせていただきました。
川井様は,児童館にお勤めです。近隣の方,児童館関係の方等は川井様にメールを差し上げていただければ幸いです。


奈良の川井隆史といいます。
教師ではなく、児童館職員です。学校のカリキュラムは私の職場や、そこでの子供たちには直接に影響するものではないのですが、学校と連携する事業もあり、参考になろうかと思って購読しています。
コンピュータを活用する授業が導入されているのは、僕の地域にとっては驚きです。
総合科目についても、まだ僕等の現場にはあまり情報が届きません。
ご発言の根底には、体験学習を、何やってもOKと安直に捉える姿勢を感じます。現場の事情まで詳しく知らないので無責任なことをいうべきではないのですが、体験学習法は手段であって、やはり総合には総合なりの、生活には生活なりの目標が明瞭簡潔に説明されるべきと思います。
児童館では、子供の遊びを通じながら、体験学習法の要素をとりいれていきたいと思っています。私たちは子供の社会性や人間性を取り扱う職場にいると考えています。今後もいろんなお話を聞かせていただければ幸いです。


// 川井隆史 <Mail Address : mr_kawai@d2.dion.ne.jp>


川井さん,さっそくのご意見を本当にありがとうございます。ご指摘の通り,

> ご発言の根底には、体験学習を、何やってもOKと安直に捉える姿勢を感じます。現
> 場の事情まで詳しく知らないので無責任なことをいうべきではないのですが、体験学
> 習法は手段であって、やはり総合には総合なりの、生活には生活なりの目標が明瞭簡
> 潔に説明されるべきと思います。

ですね。「総合」に取り組むことによって,ますます子供から離れるのであれば,何のための教育改革かという危機感をもっております。
ついでに言いますと,教えるべきこと,何としてもきちんと身に付けさせるべきことは,繰り返し,繰り返して教えていくことが教育の基本ですのに,「興味・関心」を大切にするというイメージが,繰り返しの否定に安易に結びついていることにも危惧を感じます。

> 児童館では、子供の遊びを通じながら、体験学習法の要素をとりいれていきたいと
> 思っています。私たちは子供の社会性や人間性を取り扱う職場にいると考えていま
> す。今後もいろんなお話を聞かせていただければ幸いです。

社会教育,貴重な場だと思います。私も野外活動教育を15年ほどやってきました。
学校では得難い経験の中で,子供たちが自分を見つけていく場が野外活動だと主張してきました。(いつか,HPにアップしたいと思っています。)
川井さんの思いと,共通するように思います。今後もよろしくお願いします。

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