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HIJIKI展とは
県立富士宮東高校美術部に私たちが在籍していた70年代半ば頃、高橋秀浩という僧籍を持つ美術教師が赴任してきました。
実家がお寺で美大出身の高橋先生は、稀に見るユニークな教師でした。
ジーンズにロンドンブーツばりのぽっくりサンダル、ラベンダー色のベストに クリーム色のYシャツといういでたち、
そしてシャツの第二ボタンまで外した胸元にはヒジキのような胸毛がのぞいていました。
高橋先生の魅力は、その風貌にとどまらず、僧侶とも思えぬさばけた性格と、何よりも的確な指導力でした。
そんな先生を慕い、放課後の美術室は賑やかで 運動部並みに毎日、作品の制作に励んだものでした。
そして私たちは、尊敬と親愛の情をこめて高橋先生をその特徴的な胸毛にちなんでいつの間にか『ひじき』とあだ名するようになっていました。
寛大な先生はいつもニコニコ顔で時に暴走する教え子たちを見守ってくださいました。
あれから30年余りが経ち、私たちは半世紀を生きてきました。
人生の折り返し地点に立った今でもこの言葉を聞くとあの西日が差す美術室に戻れるのです。
絵具がこびりついた制服に苦しいほどの夢を包んでいたあの頃に・・・・・・魔法の言葉・・・・・『ひじき』
高橋先生の定年を知って湧き上がった「展覧会やろうよ」の声。会の名称に『HIJIKI』を冠することを快諾してくださった先生。
こうして『HIJIKI展』が生まれたのです。
この会のコンセプトは HI→ひ:ひとりひとりが
JI→じ:じぶんなりに
KI→き:きもちをこめて 制作した作品を見ていただく会です。
美術の世界を生きてきた人も、何十年振りかに絵筆を握った人も『30年ぶりの文化祭』に向け頑張りました。
またこの意気込みで製作しお目にかかれることを楽しみにしています。
第一回、HIJIKI展は2008年 8月に行われました。
第二回、HIJIKI展は2010年 8月27日・28日・29日に開催されました。ご高覧ありがとうございました。
第3回 HIJIKI展は 2012年 8月17日(金)・18日(土)・19日(日)
富士宮市民文化会館にて開催いたしました。
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HIJIKI通信第17巻ができました。
年に4回のペースで発行しています。
HIJIKI会会員の皆様からの投稿をお持ちしています。
ご意見ご感想をお聞かせください。
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◆第21巻 2014年1月発行 |
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