2001年 1/2〜1/5 3泊4日 オンドル部屋でぬくまる旅
その2
1/2 恵比寿より出発
生ゴミを密封、貯金通帳を隠したり、泥棒が入っても大丈夫なようにして。
って、たいしたものはないんだけどね。
5時に目覚ましをかけて布団にもぐりこんだのは2時。
出かける前にメールチェックをしていたら、あやうくリムジンに乗り遅れそうになる。
座って2分後に発車(ウエスティンホテル東京より乗車)。
JAS(日本エアシステム)のチケットは、お正月価格で 44,000円。
空港使用料込なんで、まぁまぁかなと思う。
空港で、デジカメ充電のために変圧器を 3,000円で購入。
年末にビックカメラに行く暇がなかったのだ。
バッテリーも欲しかったんだけど、高いのでやめる。
それにしても成田空港ってなんでもありすぎて、
財布のヒモがかなりゆるむ。
ゲートの前でソフトクリーム購入。 ソフト初食い。
なぜか横のチームが来ない。最終的には来る。
JASのスチュワーデスさんは、典型的なスチュワーデス美人(うっとり)。
機内食は、前回乗ったUAの紙箱サンドイッチ弁当を上回る豪華版。
向かい風だったので、2時間半とちょっとで、午後1時前に金浦空港に到着。
入国すると、ズラズラ〜っと旅行社の人がお出迎え。すごい人数。
(空港は撮影禁止なんだそうで、あとから知りました。)
私たちにはお迎えの人はいないので、いったん屋外に出て、
そそくさと地下鉄マークの方向に進む(簡単である)。
外は思ったより寒くなくてホッとする。切符も無事購入。
まずは、仁寺洞(インサドン)のオンドル旅館へ。
「オンドル旅館よ、アニャハセヨ(こんにちは!)」
30分ほど地下鉄にゆられ、宿のある「鐘閣三街」で下車(70円)。
地上に出ると、いきなりローカルな屋台が目に飛び込んでくる。
今回の旅の友「ダン吉」も、かなり目が泳いでいる。
はた目にも興奮していることがわかる。
途中で小学生らしき女の子に道を教えてもらい(ゼスチャー)、
仁寺洞の路地裏にある、我が宿「シングンジャンヨグファン」に到着。
「前田吟」によく似たおじさんが、ニコニコ顔で迎えてくれる。
「アニャハセヨ〜!」「アニャハセヨ〜!」「コンニチワァ」
韓国語はまったくわからないんだけど、とりあえず不思議な安心感に包まれる。
フロント 廊下
ドアを開けると…、 コンパクトな空間。
カーキ色の床はオンドルになっていて、ちょっとツルっとした感じ。
チリひとつ落ちていない。すでにポカポカとあったかい。
寝具のシーツもピシーッとして、気持ちいい。
むかって左側にあるのが、洗面所のドア。小さな浴槽のお風呂と洋式トイレがある。
古いけど手入れがゆきとどいていて、いつでも熱いお湯がでるのも嬉しい。
このテレビ、なぜか日本のBSもうつる。
おじさんが持ってきてくれた、タオルセット。
水、ヤクルトつき。
(すべて無料、お願いすると、タオル、水はいつでも出してくれます。)
とりあえず、荷物をおろしてヤクルトで乾杯!
その後、宿にて。
銭湯のこととか聞いてみるんだけど、結局言葉が通じなくてあきらめる。
で、おばちゃん、帰りにヤクルトをくれる。
水をもらいにいったら、水と一緒に、またヤクルトをくれる。
ヤクルト攻撃に合う!!!
それでなくても安い宿泊代なのに、申し訳ない気持ちになる私。
でもヤクルト大好き!
宿の部屋より 路地
荷物をほどいて、ババシャツだの、ももひき、ラクダのシャツを着込んで、
街にくりだした。
「仁寺洞〜曹渓寺〜ポプラ並木〜おしる粉」
宿から1分も歩けば仁寺洞通り。コンビニ、ベーカリー、薬局がある。
骨董品や、陶器を売る店がぎっしり。
とりあえず、通りの向こうにある曹渓寺に行ってみる。
この象の置物はなんの神さま?
そういえば、前回訪ねた時に遭遇したワンコは、
この近くにつながれていたことを思い出し、路地裏を探してみたが、
どの家も固く扉をとざしていて、屋外にそれらしき犬は見あたらなかった。
特別出演 不思議な自動販売機
何が不思議って、電話とジュースの自動販売機が合体しているのである。
少し歩くと景福宮(きょんぼっくん)に出る。
ここは昔、朝鮮総督府があったところ。
それを左手に見ながら、ポプラ並木の美しい通りを歩く。
通りには、現代アートのギャラリーが点在していてなかなかオシャレ。
その三清洞通りを道なりに進んだところ
ソウルトゥル チェロ チャルハヌンチップに到着。
「ソウルで2番目にうまい店」という意味の謙遜な店名。
女将のおばさんによく似た娘さんと、そのまた娘さんが迎えてくれる。
こじんまりとした店は、地元のおばさん連中で満席。
何種類もの漢方を中庭で1日かけて煮詰めたという漢方茶に、
(煮汁が1/10くらいになるまで)
こがね色の、ゼリー状の鹿の角を入れる。
スプーンでかきまぜると、すーっと溶ける。
鹿角湯 500円
前に飲んだときは、ただただ、苦い、苦い、苦いと思ったのに、
今回はちょっと違って、味わえる感じ。香りも悪くない。
そして、お目当てはこのお汁粉
丸餅はお米の粉が入っているような歯触りで、田舎を思い出す。
栗、銀杏、黒豆がのっている。
ほんのりとシナモンの風味がただよって、
日本のお汁粉とは、似ているようで、やっぱり似てない。
極楽的旨味気分。
あんこ好きのダン吉もまんざらではないようだ。
●ソウルトゥル チェロ チャルハヌンチップ
ソウル市鐘路区三清洞28-21 TEL:02-734-5302
景福宮の中にある国立民族博物館の料金所から、歩いて12〜15分
※鹿角湯と、お汁粉の写真は、9月末に行ったときのものです。
景福宮横のラボ(感謝)
少し薄暗くなってきたので、タクシーに乗り込んで景福宮へ。
タッチの差で国立民族博物館は閉館。
「また今度にしよう」と、ダン吉がつぶやく。
(おおっ、また来る気になっているな、しめしめ)私、心の中でつぶやく。
庭のほうは自由に見ることができるので、ぐるっとまわる。
ここで、デジカメが完全にアウト。
そういえばポプラ並木沿いに、写真のラボがあったことを思い出し行ってみる。
店には男の人がひとり。日本語が通じた(ホッ)。
水銀の電池が切れているかもしれないと気がついて、
それが売っている近くの店に電話をして、在庫を確認してくれる。
なんて親切! しかも、お店までの地図を書いてくれる。
そこから歩いて7〜8分の東亜日報の地下にある、
文房具や、CDなどが売っているショッピングセンターの電卓売場で、
無事、水銀電池を購入。デジカメも動き出した。
うさこのシールなんて買っちゃったりした。
「土俗村=トソクチョン」で夕食、参鶏湯(サムゲタン)
地元でも人気があるだけあって、ここも韓国の人でいっぱい。
何を頼んだらよいかちょっとわからなくなる。
とりあえずお目当ての「鳥骨鶏=オゴルゲ」を注文。↓
黒い鶏、皮が黒いのです。 むむ。
お腹に、ナツメ、高麗人参、もち米などなどを入れてスープをとる(らしい)。
あれもこれも欲張りすぎて、残念ながら味の記憶がいまいちだが、
見た目とちがって、非常にサッパリしていたように思う。
塩の小皿を渡され、好みの塩かげんでいただく。
見たまんま、ローストチキン。
ビールを注文。でも、ビールなんか飲んでいる人はいなくて、
みなさん焼酎をガンガンやっている。むむ。
お勘定は2人で 3500円。
食べ終わって見ると、時間は7:00。
●土俗村 地下鉄3号線 景福宮から徒歩5分 秋史路の通りから1本中に入る
TEL:737-7444
※土俗村というのは、村の名前ではなくて、レストランの名前です。
「ヘイ!タクシー」梨大まで
自慢じゃないけど貧乏症な私は、日本では滅多にタクシーに乗らない。
でもソウルに来たら、こりゃタクシーに乗らない手はない。外は寒いし。
元々、一般タクシーの基本料金は、130円。しかも2q。
ここですでに3回目の乗車。新村にある「垢すりサウナ」へGO!
夜だけど、深夜ではないので、メーターを倒してくれた。
なんとか行き先もわかってもらえる。
前回、マリコさんに連れていってもらった、
世旺ホテルの(ミラボホテル)向かいにある「ヘウサウナ」に行ったが、
20:00で終わりだとか(受付は19:30まで)。
明日の時間を確認して退散。
かなり冷え込んできました。
梨大(女子大)駅周辺の夜の街はとてもにぎわっていて、
路地にたくさん屋台が出ている。若者が多いせいか洋品店も多い。
韓国1号店のスターバックスコーヒー。
帰りは地下鉄に乗る。つい、貧虫がうずいた。
鐘閣の駅までは15分くらい。新しくできた駅ビルのフードコートをブラブラ。
イチゴジュースを飲んで、ズボンを買って、宿まで20分くらい歩く。
実は道に迷って、かなり寒い思いをする。
これにこりて、あとの2日は夜の外出はなるべくなし。
我が4帖半のオンドル部屋にもどると、もうポカポカ。
こうなんていうか、体の芯のほうからあったまってくる感じ。
韓国は辛い食べ物が多いけど、これなら痔にはなりにくいような気がする。
うーむ。床暖房との違いはなんだろうか。感慨にふける。
もち、ヤクルトをもらって、お風呂に入って、おやすみなさい。
その1 目次・出発まで
その2 1/2
その3 1/3
その4 1/4
その5 1/5・あとがき
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