ロッシオ広場のすぐ左隣にあるPraça da Figueira(フィゲイラ広場)。
ここも全面的に工事中、四角い広場の中心部はほとんどフェンスで覆い隠されている。それでも周囲では多くの市バスが発着し、塩ダラ屋(写真左、なぜか私はミネラルウォーターを買った)からは干物の香りが漂い、ロッシオ広場よりぐっと庶民的なムード。老舗の菓子店や食料品店、カフェもある。アフリカ系の人を一番多く見かけたのもココ。そもそも港町リスボン。移民の人、出稼ぎの人、多いんだろうな。
このロッシオ、フィゲイラ両広場を起点に7本の平行する通りが南へ向かって走る。古くからの中心街、バイシャ地区だ。まずはメインのRua Augusta(アウグスタ通り)を歩くことにした。
羽根だらけの帽子を被り、TVカメラに向かって話しながら後ずさりするレポーター発見(!?)。
ピエロもいたが、いたいけな子供のアコーディオン弾きには胸が締めつけられる。
通りにはブティック、貴金属店など様々な商店や、銀行、両替屋が並ぶ。途中、カフェでフレッシュ・オレンジジュースを飲んで休憩した。奥に見える堂々とした門で通りは終わる。
門をくぐると、コの字型をした政府機関の建物に囲まれてParça do Comèrcio(コメルシオ広場)がある。中央のジョゼ1世(改革王)の騎馬像がテージョ川を見下ろす広々とした広場だ。
通りを1本渡ってテージョ川の川岸まで行ってみた。
かなりの川幅があり、大型船が悠然と行き交っている。高い気温と川による湿度のせいもあってか、対岸がぼんやり霞む。右手には昨日、車で渡った「4月25日橋」が見えたのだが‥‥。
さて、いよいよ今なお庶民の足として親しまれているリスボン名物、市電に乗る。目指すは東の丘の展望台。途中、古い町並みが残るアルファマ地区を通過するが、年代物の車体をギシギシいわせて走るため実際以上にスピードが出ている気がするし、道幅が狭いところで目の前に壁が迫ってくるのはちょっぴりスリリング。右の写真は帰路に市電を待ち伏せて撮ったもの。歩道にいても挟まれそうでウカウカしていられない。
そろそろだろうと停車ボタンを押すとピッタリの場所で降りることが出来た。そこからさらに坂を上ってMiradouro da Senhora do Monte(セニョーラ・ド・モンテ展望台)へ。
リスボンには展望台が数多くあるが、ここは広範囲に見渡せるし、木陰の多い公園になっていて、特に気持いい。中心から少々離れているためか、訪れる人も少なく静かだ。『ボーっとするの好き』の私は、しばしベンチで『無の境地』に浸った。
南のMiradouro da Graça(グラサ展望台)にも寄る。展望台のハシゴをする人も珍しいだろうと思いつつ‥‥。さすがに多少ズームアップという程度の景色だったので長居はしなかった。
さらに下るとIgreja de São Vicente de Fora(サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ教会)がある。ポルトガルを建国したアフォンソ・エンリケス王が建てたものだが、後に再建されている。
アズレージョなども美しい。でも何より目を引いたのは、外光が集められ、あたかもスポットライトを浴びているかのようなマリア様だった。
☆ さらに下ると、サンジョルジェ城とアルファマです。