9/5 Tue. イドリヤ近郊、ガタガタ道の先にあるもの part 2
ガタガタ道を走って10分弱、幸いなことに他の車と対峙するような事態に遭遇することもなく、一つ目のダムにたどり着きました。ダムといっても小さなもので、英語の解説では "Water barriers" となっていますから、堰堤 (えんてい) と呼ぶほうが
相応しいのかも知れません。
5:36 堰堤 (小ダム) の解説板
堰堤 (小ダム)
堰堤の上流側
解説アップ
数ヶ所に点在する堰堤は、鉱山の補強や町の建築物などで大量な木材需要があったことから、その輸送のために造られたもの。
具体的に言えば、山から切り出した丸太をダムの真下に積み重ねておき、そこに放流して押し流す、という方法だったようです。
いずれも1770年前後に相次いで建設され、巨大水車と同じくイドリヤの工業技術史跡となっています。
この先の道路状況も不安だし、ここを見ただけで引き返そうか、と思いはじめたときでした。チャリの男性がサドルを降りて話しかけてきました。途中で追い越したサイクリストのうちの一人でしょう。上り坂を力一杯漕いできたせいで呼吸は荒いけれど、精悍なカンジ。
このコースはハードでしょう?と言えば
「何度も往復しているけど、そんなに辛いコースじゃないよ」 と、晴れやかな笑顔が返ってきます。
「少し先にもっと大きなダムがあるから、そっちも見ると良いよ。地図持ってる?」
差し出したマップで別の2ヶ所についても丁寧に教えてくださいます。そして、「じゃ気をつけて!」 と手を振り、颯爽と走り去っていきました。
それでは行ってみるかな。もっと大きなダムと聞くと、ここまで来て見ずに引き揚げるのも勿体ないという気がしてきます。
5:45 木立の向こうに堰堤が見えてきた
1分後には先ほどの男性の後ろ姿が見えました。手を振って追い越し、さらに7~8分で2つめの堰堤に到着。
屋根だけでなく障壁部分もこちらのほうがグッと大きいようです。大きさもさることながら、二つ見てようやく、"こんなのを幾つも造ったんだ" ということが実感できました。って単純すぎ(笑)
   5:46 二つ目の堰堤、解説板
二つ目の堰堤
堰堤、内部
堰堤、上流側
屋根の下はがらんとして、稼働時の様子を推測することはできません。中央にたったひとつ、朽ち果てた石組みがありましたが、何なのかは ・・・謎です(^^ゞ。
ではそろそろ帰りましょうか。ここはUターンするのに十分なスペースもあります。
堰堤前でUターン
5:50 復路にて
復路はほとんど下り坂。とうとう最後まで対向車と出会わぬまま、プールまで戻ることが出来ました!
6:15 片側通行規制中
102号線に出てからも道路工事の通行規制があった程度で、無事ファームに帰着。時刻は6:40近かったでしょう。

昨日に続いて今日も悪路を走ってしまいました。おかげで車は真っ白です。スーパーで買ったキッチンタオルに水を含ませ、ザッと車を拭き終えれば・・・
          さあ、もう夕食の時刻です!!
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