9/6 Wed. いずれは世界遺産? フラニャ・パルチザン病院 part 2
フラニャ・パルチザン病院は10棟以上の小屋から成る複合施設でした。「でした」と過去形で語ることになってしまうとは思ってもいませんでしたが、このレポートを書き終えた
'07年10月27日、下記2サイトを最終チェックしていると、衝撃的な情報が目に飛び込んできたのです。なんと! 40日前の'07年9月18日、13時間におよぶ集中豪雨による洪水で施設は崩壊してしまった、とのこと。現在は入場できないだけでなく、復旧の見込みも不明のもよう。
※ イドリヤ市営博物館サイトの解説
は、こちらから↓ (スロベニア語/英語/独語)
http://www.muzej-idrija-cerkno.si/english/objekti.htm
※ 病院内のマップやパノラマ写真はこちら↓ (スロベニア語/英語)
http://www.burger.si/Cerkno/Franja/seznam.html
被災した近隣の方々についても気がかりですが、ここではほぼ
一年前、私が訪問したときのレポートを続けさせていただきます
m(__)m。
最初の小屋はチケットブースでした。入場料
700 SIT (\440弱)
を払います。そこから先が病院の建物群。
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10:09 病院前 |
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広場から入口方向、
右がNo.1の病棟 |
各棟入口には番号と簡単な説明を記したプレートがありますが、英語表示はナシ。入場券と一緒にもらった小さなリーフレットの地図を頼りに歩きます。
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No.1棟のプレート |
まず1棟目はチケット売り場に背を向けている比較的大きな小屋。
これは負傷兵たちの病室でした。
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狭い2段ベッド |
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負傷兵の名が刻まれたプレート |
2人*2段の、寝返りも打てないほど狭いベッドがたくさん! 外観からは想像できない収容力です!
中には兵士の名を刻んだプレート付きのベッドもちらほら。ここで治療を受けていた、お国の英雄なのでしょうか。
広場を挟んで向かい合う小さな小屋は隔離病棟、その左隣が
手術室棟です。
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左=No.3 手術室棟、右=No.2 隔離病棟 |
奥の部屋だけでなく、前室らしきところにも手術台が窮屈そうに置かれていました。
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手術室棟入口から |
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手術室棟内部 (前室) |
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手術室内部 (奥の部屋) |
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隔離病棟 |
広場に面した最後の小屋はX線室です。その脇の通路を進むと医療スタッフ用の建物があります。
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左=No.5 X線室、中央=No.4 医療スタッフ棟、
右=前出のNo.3 手術室棟 |
医療スタッフ棟、最初の部屋は診察室らしく、ドア横には手洗い台もあります。その奥の部屋は宿泊スペースになっていて、ここにも簡単な2段ベッドが並んでいました。
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X線室内部 |
医療スタッフ棟にはラジオやタイプライターもある。寝室へのドア上部に掲げられている写真がこの病院の責任者、フラニャ先生。
ここから渓谷にそって、まだまだ建物が続いていました。ではもっと奥に進んでみましょう。