9/6 Wed. 南下してポストイナ鍾乳洞へ part 2
公式サイトによれば
ポストイナ鍾乳洞(Postojnska jama)網は現在、Otok Cave や Pivka Cave といった近隣の鍾乳洞を含み、長さ21kmにも及ぶことが分かっているそうです。なぜか日本では27kmという情報が出回っていますけど。
※前頁でもご紹介した"公式サイト"↓をご参照下さい
(スロ語/英語/独語/伊語) http://www.postojnska-jama.si/
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トロッコ乗り場 |
もちろん一般的なツアーで見学するのはほんの一部です。しかしそのハイライト部分にたどり着くために、洞内をトロッコ列車で移動するわけですから、漠然とその広大さは体感できるでしょう。
ゲートが開くとまずは順にプラットホームへ出て、待機しているトロッコに乗り込みます。
ほぼ満席となり、乗れなかった人たちが次の便に乗り込んでいる間に、第一便が発車しました。
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右の画像をクリックすると動画が
開きます。ほとんど真っ暗闇に
なってしまいましたが、乗客の
はしゃぐ声は聞こえるかな? |
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ジェットコースターみたいという話を聞いていましたが、もちろんそんなに速いわけじゃありません。それでも鍾乳石を照らすライトが所々あるだけという薄暗がりの中、その合間を縫うようにガタゴト進むので、猛スピードで疾走しているような錯覚がなきにしもあらず。乗客はみな童心に返って遊園地気分を楽しんでいるようでしたよ
(^^)。
走行時間は10分弱といったところでしょうか。風を切るため徐々に寒さが身に応えてきます。私の前に座った男性は最後まで半袖Tシャツ姿! 大丈夫だったのかなぁ・・・。
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3:15 トロッコを降りる |
広々とした空間に出てトロッコが停車しました。ホームに降り立ち、人の流れについて行くと、[スロヴェニア語]、[英語]、[ドイツ語]・・・という表示が光っています。希望する言語の下に集合する仕組みなんですね。
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電光表示の下に集合 |
洞窟内は写真撮影禁止のはずですが、ぜんぜん守られていません。トロッコ乗車中も、ここでも、あちこちでフラッシュが焚かれていました。最初は遠慮していた私も、さすがにフラッシュだけは控え、ちょっと撮影しちゃいます (^^ゞ。
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鍾乳洞網マップ (ガイドブックより) 水色は水脈部分
北はさらに Pivka Caveまで繋がっています |
ここはカンファレンス・ホールと呼ばれる場所です。その名は洞窟学の国際会議会場になったことに由来し、ダンスやコンサート会場としても使われてきたのだとか。洞窟の存在は大昔から知られていたようですが、主要部分の発見は1818年。以来185年間に3000万人が訪れたというポストイナ鍾乳洞の、中核となるのがこのホールです。
やがて第二便も到着し、ガイドさんがやって来ました。どうやらアジア系は私だけのもよう。英語のグループは総勢35名ほどでしょうか。これでも最小グループで、スロヴェニア語はもちろん、イタリア語・ドイツ語も倍くらいに見えるほどの大所帯でした。さすが、かつてはオリエント急行で来ることもできたという由緒ある観光名所!
ガイドさんからは最初に、「ここから先、写真撮影はご遠慮下さい」 とのお達しがありました。「特にフラッシュは自然環境に影響を及ぼすので厳禁です」
そんな説明のせいか、その後もフラッシュを止めるだけで撮影する人は少なくありません。それどころか我が英語グループにひとり一眼レフを下げたカメラ小僧がいまして、こいつが最後までフラッシュ、バシバシ焚きまくり。国籍不明ながら欧州人でしょう。その彼ですらお咎めがなかったんですよ。ガイドさんは諦めモードなのかしら。
もっとも近年電動に変わったとはいえ、1872年から列車を走らせ、これだけ大勢の観光客を次々と送り込んでいること自体が環境破壊行動なんでしょうねぇ。それに荷担してしまった身としては大きな事は言えないか・・・。
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ガイドに続いて歩く |
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奥にちらっと覗くのが「ブリリアント」と名付けられた、この鍾乳洞
随一の白い石筍かな。この後ぐるり回ってその前に行く。 |
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-●が徒歩ルート |
つらら状に下がる鍾乳石、下から生えたかように堆積した石筍、それらが繋がった石柱・・・いくつかの興味深い形状とその生成について、説明を聞きながら一時間近く歩きます。それぞれのフォームから楽しい名前が付いているのは他の鍾乳洞と同じ。悲しいかな、私はこれがギリシャ(クレタ島)、イタリア(フラサッシ)に続いて3度目の鍾乳洞体験のため、つい比較してしまいがちです。去年行ったイタリアより解説が少ないだの、景観が全体的に単調っぽい気がするだの
(^^ゞ。いや、これだけのものを形成した年月は想像を絶するものだし、大きいだけに壮観なんですけどね。
これから行く方は先にこちらを見てから、ぜひイタリア・マルケ州のフラサッシ鍾乳洞
(→公式サイト)にも足をお運びくださいませ
(回し者ではありません (笑))。
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ホール内には売店まである |
終盤に案内されるのは、最初のホール片隅にある浅いプール。なかにはプロテウスという固有の生物がいます。かつて一世を風靡したウーパールーパーを胴長にしたようなヤツです。これについては次ページでご紹介しましょう。
そしてガイドツアーは解散となります。最後にガイドさんが 「ここは写真を撮って良い」 と許可してくれるので、みんな心置きなくフラッシュを使って記念撮影をしていました。近くにはショップもあり、私はガイドブック3350 SIT =13.98€ を購入。
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4:17 トロッコへ |
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トロッコ復路。写せなかったが、時折シャンデリアがある |
ショップ脇にはトロッコ乗り場に続く通路があり、再びトロッコに乗り込んで出口へと向かいます。
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4:35 出口 |
さて、次はプロテウスを観に行きましょう!