9/3 Mon. 山火事被害報告〜ツァヴタット[1]

ほんの数分走ったところでまた車を停めてみる。
ダルメシア地方の海沿いはどこもかしこも絶景だらけ。要所要所に展望エリアが設けられているから、つい気軽に停車してしまう。レンタカーならではだが、ここまで頻繁なのは、脊髄反射的に決断できちゃう気ままな一人旅ゆえ。なかなか先に進めないのが難点だ。

簡易トイレ完備の展望台
真下はマリーナ。その近辺だけ
かろうじて木が生き残っている。

ところで、ここに写っている木々のほとんどが枯れ枝・・・というより真っ黒焦げになっているのがご覧いただけるだろうか。これは山火事の跡!

この夏、ギリシャや中欧諸国が猛暑による同時多発の山火事に見舞われたことは、遠く日本でも大々的にニュースとして取り上げられ、記憶に新しい。ここクロアチアも例外ではなかったらしく、ドブロヴニク近郊でも2日間燃え続けたという。山側はもっと悲惨な様相を呈していて、かなり広範囲だったと見受けられる。

そういえば私が到着したとき、「今日2ヶ月ぶりに雨が降ったんだよ!」 とイゴールが騒いでいたっけ。それまでは半端じゃなく暑かったそうだ。
このあたりを走っていると民家のすぐ近くまで燃えた形跡がある。後日ゾランに聞いてみたら、かなり迫った割には2軒焼失しただけで人的被害はなかったとのこと。悲惨だったのはザダールに近いコルナティ島で、山火事の真っ只中に消火活動中のヘリが墜落、消防士さん数名が犠牲になったとか・・・。スルジ山でも火事の話を聞いたが、それについてはまた後で書こうと思う。  ※→ドゥブロヴニク百景 [2] スルジ山


少し先を右折して、ツァヴタット (Cavtat) という町に寄ることにした。この町は空港近く、カニ爪のような形をした2つの小さな半島の、北側の爪に位置している。
ドブロヴニクのホテルがどこも満室の場合、ツアーはここのホテルを使用することもあると聞いた。起源はイリリヤ人に遡るほど古くからある町だが、1302年以降はドブロヴニク共和国に組み込まれたそうだから、ずっと従属関係にあると言えるのかもね。

パーキング入り口付近
観光案内所の壁にあったマップの一部を加工

11:20ごろ、外湾、付け根付近にあった
有料パーキングに車を入れる。

メインストリート

郵便局や青空市場のある賑やかな、しかしあまりに短いメインストリートは、回り込むように爪の内側、港沿いのプロムナードに続いていた。

港沿いのプロムナード

港沿いにはカフェやレストラン、土産物屋が並ぶ。

プロムナードの一角にある聖ニコラ教会
教会の祭壇

その一角にひっそり建つ聖ニコラ教会を覗き、奥に続く階段を上がってみる。裏側は住宅街らしく、海辺とは打って変わって人影もなく、ひっそり静まりかえっていた。

一歩奥には住宅街

別の階段を下ってプロムナードに戻り、カフェに腰を落ち着ける。

階段を下りたところ
この陽気では、やはり
炭酸飲料が欲しくなる
カフェからの風景

空港が近いので、上空を通過する飛行機も見られる。

カフェでの休憩はドライブ旅には必須。というより私にはいつでも必須w。このゆったりした時間が、その先に進む活力を生むのだ!

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ツァヴタット [2]


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