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9/7 Fri. ドライブインでランチ |
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また走り出して5分、コラシン (Kolašin) に入った。
市街地はもう少々先になるが、その標高は980m、かつてトルコ軍の望楼があった場所につくられ、キャラバンが行きかう街道沿いの町として発展したそうだ。15~19世紀にはトルコの支配下におかれ、当時の集落や要塞なども残っているというから興味深い。
さらにこの町は、ビオグラツカ・ゴーラ国立公園の南西端に接しているため、今は観光基地として期待の星と言えるのかも。
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12:42 コラシン、Welcome標識 |
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直後、 左の窓から見えた鉄道 |
うーん、もっと時間があれば寄るのになぁ・・・。残念なことに、この幹線道路からは少々奥まっているため、町なかを素通りすることもできなかった。
町まであと一息というあたりだろうか。文字だけの看板があった。国立公園の案内表示かと思いきや、冒頭の "RESTORAN"
が目に飛び込んでくる! と同時に、ドライブイン風な建物も視界に入った。
12:50、ではここでランチにしよう!
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12:49 左手にレストランの看板 |
店名の "TERASA na TARI" ↓は 「タラ川のテラス」 ってこと?
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12:50 駐車スペースに車を停めた |
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入口は↑こちら |
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左上にあるのが現地語のメニュー |
席につくと、テーブルに置かれていたメニューとは別に、英語版を持ってきてくれた。助かったわ。このあたりの料理って英語じゃかえって解りにくくなるケースも少なくない。かといって現地語だけでも困る。だから2つのメニューを見比べるのがベストなんだ。
そうやってオーダーしたのは Ćevapi (2.5ユーロ)。Parcels of spicy grilled minced meat と注釈があった。それにガスなしのナチュラルウォーター(0.8ユーロ)。
サラダは如何?と言われたが、きっと完食できないし、多少の付け合わせはあるだろうと期待してパス。
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本日の昼食 |
が、肉だけが来た (笑)→
それでも半分残った。
実はこのチェヴァピ (※トルコのキョフテに近い肉団子で、旧ユーゴ圏の定番料理)、かな~り美味しい。残したのは単に量が多かったというだけだ。やっぱりこっちの人は香辛料の使い方が上手だね。そしてそれ以上にヒットだったのがパン(0.3ユーロ)。前夜のホテルのパンもなかなかのものだったが、なんでこんな田舎の、大したこともなさそうなドライブインで (失礼!)、これだけしっとり美味しいパンが供されるのか。
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ドライブイン店内 |
「包みましょうか?」 とのお言葉に甘え、持ち帰らせていただくことにする。チェヴァピだけかと思ったら、パンも別の包みにして渡された。だからこの夜は野菜を買い足すだけで済んじゃった♪
外に出ると、到着したばかりのバンから高校生くらいの男子数人が下りてきた。何かクラブの遠征途中といった雰囲気の一団で、店をスルーし、左手から奥に向かって歩いて行く。トイレなら逆方向だ。さっき私が行ったから、それは確かよ。じゃあ何があるんだろう・・・。後を追ってみよう。
戻ろうと振り返った彼らが、私に遠慮のない視線を投げた。といっても、そこに悪感情のニュアンスは微塵もない。若者たちは、ただただ純粋な驚きの表情で、フリーズしていたようだ
(笑)。
子供はもちろんのこと、どこの国でも外部と接点がない人ほど、外国人に素直に好奇心を表すみたいね。私の中で特にヒットだったのはギリシャのおじいちゃんたち
(※旅行記は→クレタ島・アクソス村<人々>) と、大昔
(1984年早春) の中国。膝丈のスカート姿で颯爽と歩く日本人のおばあちゃんたちが、大都市・上海ですら注目の的だったのを思い出す。我々のツアーバスに人だかりができたなんて、今では信じられないでしょう。
話を戻そう。高校生たちは固く口を閉ざしたまま、遠慮がちに私とすれ違って行く。一方、私は "初々しくて可愛いなぁ" なんて思いながら、ずんずん進む。
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外見はどこにも
いる若者だ |
右の写真は、そんな純朴な男の子たちの一人。写真の遠景に写って
いたので、切り取ってみた。要するに偶然の隠し撮り (^^ゞ?
そして、今しがたまで彼らがいた場所に着くと、目の前には・・・なんと! タラ川が流れているではないですか !!
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ドライブイン裏のタラ川、右下がテラス席 |
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同じくドライブイン裏から。深い部分はキレイだ。 |
店名に偽りなし。ホントに川に臨んだテラス席もある。
水量が多い時期なら、もっと雰囲気が良いだろうな。
コラシンから先、川と離れて道は西に向かう。
というわけで、これがタラ川の見納めとなった。