9/8 Sat. ブドヴァ旧市街 [5]
まっすぐ城壁内のブドヴァ博物館 (Muzej Grada Budve / The Museum of Budva) に向かう。
16:31 博物館を出たところ
入口の表示は
考古学博物館となっている
平日は10時~22時、土日は14時~22時
土曜日なので、今朝ほど通りかかったときには入れず、出直そうと決めていた。
その後、ひと気のない広場で地元のマダムに古代ブドヴァのことを教えてもらってからは、ことさら必見!という意識が強まったしね。
それにしても、毎日22時までとは良心的♪
※ただし月曜休館、冬期はもう少し時間短縮される
博物館入口付近に掲げられていた地図。
この章の随所で使用している旧市街マップは、
この一部を切り抜き、加工したものです。
入場料は2€。館内は撮影禁止だった。

中世の町並みばかりに目が行くが、マダムのページでも触れたように、この町の歴史は古い。
考古学博物館は1962年に創設されたそうだ。もっとも、コレクションが充実したのは1979年の地震後に、ネクロポリス(共同墓地)などから出土した貴重なアイテムが加わって以降らしい。
※1979年4月15日、 M7クラスのモンテネグロ大地震。コトルの被害も甚大だったが、ブドヴァ旧市街は壊滅的被害を受けたそうだ。

ネクロポリスは1937年、旧アヴァラ (Avala) ホテル建設中にすでに発見されていたという。場所は旧市街の外、広場をへだててメインゲートと向かい合うあたりだ。
ローマ時代4世紀まで使われていたそうだが、その下の層から古代ギリシャ(紀元前4~1世紀、ヘレニズム時代)のネクロポリスも見つかっている。
ただ、新たに大規模ホテルが建設されたいま、もうその全貌を目にすることはできないんだろう。せいぜい石積みの一角が残されている程度のようだ。この目で確認してはいないのだけど・・・。
※ブドヴァ博物館=

ネクロポリス=左端、
オレンジ
博物館に話を戻そう。1階は、ローマ時代の墓石、石の骨壷、石造建築の断片・・・と、重量のあるものが並ぶ。
2~3階はギリシャ時代の陶器、青銅製品、金の宝飾品や、ローマ時代のガラス製品、琥珀製品、コイン等々。
この両文明は勢力圏が広いだけに、大半がどこかで見たような品々かもしれない。それでも大きな博物館で見られるような、周辺から集めてきた展示とは、こちらの気分が違っていた。だってまさにこの小さな旧市街の真下に古代の町が封じ込められているわけで、私が見たと同じ海を眺めて暮らした人々の遺品が、目の前に並ぶんだものね。金のアクセサリーに金貨や銀貨・・・、けっこう裕福な人がいたことにも驚く。
もちろんツェティニェの国立博物館にもブドヴァからの出土品が収蔵されていて、そちらは空間的にも時間的にも広い視点で捉えられるから、また別の面白さがあるのよ。念のため。
そして最上階の4階は、2003年に加わった民族博物館としてのコーナーだ。ブドヴァ自治体に属する4つの町(ブドヴァ、ベチチ、スヴェティ・ステファン、ペトロヴァツ)や幾つかの村の生活用品、衣装など、中世以降の文化がわかるコレクションが展示されている。

博物館を出て、マリーナ側の門を出る。
   16:38 マリーナ側の門
門の上には聖人のイコン
マリーナ。右のクルーザーは
星条旗を掲げている
メインゲート脇のカフェ・モーツァルトで休憩して・・・
フレッシュオレンジジュース
ホテルに戻ろうとしたら、城壁前に今までなかった物が・・・。
16:58 木製の車
木製の車だ。みんな珍しがってデジカメを構えている図のほうが笑えたので、少々引きで撮ってみたw。
それから部屋に戻って、軽くシャワーを浴びる。
17:31 ホテルのバルコニーから
ブルーフラッグ指定のビーチ [2] モンテネグロ
2007 Top
港に面したレストラン


| Home | 旅行記・旅行メモ | ブログ | 掲示板 | 生け花ギャラリー | リンク | サイトについて |

モンテネグロ
2007
  >> Top
日程・ルートマップ
出発~ドブロヴニク

コトル
ツェティニェ
ドゥルミトル
国立公園ほか
ブドヴァ
ヘルツェグ・ノヴィ
ドブロヴニク
~帰国