■■■Diary ■■■
切手 3.SEP.Fri.

到着までの長〜い1日 (前編)
本日のスケジュール
 08:00〜09:00 リムジン・バス
09:00〜11:00 成田空港
11:00〜15:30 英国航空 BA006便
15:30〜19:20 ロンドン・ヒースロー空港
19:20〜23:40 マルタ航空 KM103便
Hotel Fortina(Sliema)泊

モバイル・グッズに慎重になるあまり他の準備はほとんど出来ていなくて、昨晩から寝ずのパッキングとなってしまった。例年は成田まで運転して行くので少なくとも2〜3時間は寝るようにしているんだけど‥‥。
なんとか詰め終えたスーツケースを階下に降ろしてからシャワーを浴びる。出発前にひと汗かきたくないでしょ? "なんて計算され尽くした行動 !" と自画自賛するも束の間、ホッとしてうたた寝。。。気が付けば家を出ようと思っていた7:15じゃない! T-CAT(東京シティー・エア・ターミナル)で8時にはリムジン・バスに乗ろうと思っているのにぃ〜!! まだ髪が乾ききらないまま化粧もそこそこ、大慌てで玄関を飛び出た。
幸いタクシーはすぐつかまったし道路も空いていて遅れは挽回。ところが今度は英国航空のチェック・インがここではできないと判明する。英国航空は予約時に座席指定ができるらしく、旅行会社では窓側の席を手配してくれていた。でも一人だから、気兼ねなくトイレに行ける通路側に変更したかった。ここならいち早くチェック・インできると思ったんだけど‥‥。しかたなくスーツケースを持って2階へ上がり、8:05発のバスの乗車券\2,900を買った。バスがやって来ると係員がゲート前のロープを外し、検札した上で乗車。バスの横っ腹に入れる荷物には降りるターミナルの札をつけてくれる。時間通りの出発だった。第2ターミナル北から第2南を経て、私が降りる第1ターミナル北ウィングには9:07着。

久々の"北ウィ〜ング〜" つい歌ってしまう中森明菜。もちろん声に出すワケじゃなく頭の中で‥‥ネ。改修工事が終わったのはいつだったっけ*? まだ間もないはず‥‥。最後に利用したのがいつかも覚えていないや。今は慣れ親しんだ(?)南ウィングが改修工事に入っている。カウンターはけっこう混雑していた。通路側席への変更も叶わなかった。スーツケース(万一に備えてパソの説明書やら海外モバイルの本が入っているから既に20kgちょっと!)を預けチケットも受け取って、出発ロビー(3階)中央のショッピングモールや4階のレストラン街をブラブラしてみた。第2ターミナルを初めて見たときほどの感動はないな。BA6便は10:50発に早まっていたので1時間前の9:50に出国手続きに向かうことにする。そういえば空港利用料を取られなかったけど北ウィングはチケットに含まれてるのか〜。第2ターミナルは自販機だし、南ウィングの時はチェックイン・カウンターで払っていたような記憶が。でも航空券によるのかしら?
金曜日のせいか例年(私は土曜発の場合が多い)よりイミグレは空いていて、各ブース1〜2人並んでいるだけ。免税店も第2ターミナルとどっこいどっこいってところでしょう。旅行中に使う化粧品などを買う。最近はもっぱらこの方法。どうせ免税店で買った化粧品を使っているから帰りに買うも行きに買うも同じだもん。ゲートへ向かう途中、ドトールでcoffee\230。搭乗開始のアナウンスを聞いてから席を立ち、会社に電話を入れて、機内へ。落ち着いたところでバレンシア・オレンジ・ジュースと紙おしぼりが配られた。滑走路に向かってTaxiingを開始したのが11:10で、それから10分程して離陸。

 *追記:北ウィングのオープンは1999年3月でした。
全席モニター付き。天下のBAだものね。でもゲームもできるSQ(シンガポール航空)の勝ちじゃないかと密かに思ったりする。
12:00ごろ〜おつまみのプレッツェルと飲み物のサービスだ。私は赤ワイン。これを食事まで保たせ、食事の時にももう1本もらって座席前のポケットにキープしておくのよ〜♪ それを食後に一気飲みしてガーッと寝ちゃうのが私流時差ぼけ対策。そう思っていたら今回はフライト・アテンダントさん(男性)がワインを手渡しながら「食事用にもう1本如何ですか?」 と聞いてきた。喜んで「はい、ください!」 と答える。後で考えると効率的なのか手抜きなのか‥‥でもそのときは得したみたいで嬉しかった。食事の時にもリクエストできるから、白ワインやビールだったら直前に冷たいのをもらうほうが良いような気もする。
とにかく、ちびちびワインを飲みながらプライベート・モニターでBBCニュースなんぞ見ていた。東ティモールの独立紛争、ロシアン・マフィアのマネー・ロンダリングの手口(詳細はもちろん理解できず)、オルブライト米国務長官のアレキサンダー(エジプト・アレキサンドリア)訪問‥‥そういえば2年前、オルブライト女史とは同じアレキサンドリアでニアミスしたっけ、彼女の警備のせいで世界七不思議の灯台跡にある砦に入れなかったんだ、なんて思い出しながら。
13:00ごろ〜昼食。鶏のつくねを選択。赤ワインにするとやっぱり肉料理かなーと思ってしまう。うーん、不思議なお味。よーするに甘い醤油味なんだけどぉ。
食事をさげてもらったあと、おもむろに座席のポケットからワインを取り出し、コップを取っておき忘れたのに気付いた。フライト・アテンダントを呼び止めてプラスチック・カップをもらい、1/3ほど注いでハイペースで飲み干す。寝不足も手伝ってアッという間に意識不明。とはいえ気持ちが高揚しているのか4時間ほどで目が覚めて、映画を見たらその後はもう眠れなくなってしまった。
映画は「The Out of Towners」。英語(字幕付きのハズなんだけど字幕は見当たらず)だったから、ちゃんと解ったのかと問われると‥‥う〜ん、ストーリーは把握できたよぉ〜。スティーブ・マーティン、ゴールディー・ホーンの2人が主演。とくれば当然コメディーで、会社を首になった中年男性がNYに職探しに行く話。目的を知らずについて来ちゃった奥さんと、いろいろなアクシデントに遭遇するのです。って、このくらいは解説にも出ていたっけ。
しばらくして、もう日本時間は21:00(英国=13:00)。飲み物〜また昼食の時間。今度はオレンジジュースと魚。
「予定より早く15:00着になります」 というアナウンスがあった。14:50頃には「ヒースローが混んでいるので10分ほど旋回します」 とも。結局、着陸できたのは15:20。ま、そんなものですよね。タラップを降りてバスに乗る。ドア付近などの好位置が確保できなくてイギリス人仕様の高い吊革にぶら下がる形になった。右に左に揺られるたびに手がちぎれそう! ターミナルに行くのにこんなに疲れたのは初めてだろうなぁ。
到着したのはTerminal 4。マルタ航空も同じ。移動が楽でよかった♪ JALやVirginだったら、こうはいかなっかったワケだ。出発フロアーに上がる手前にBAの乗り継ぎカウンターがあったけど[ KLM(マルタ航空も)の乗り継ぎは↑] というサインが目に入り、それに従って出発フロアーへ出る。ざっと見て回ったところカウンターが見当たらない。インフォメーションで聞くと「16番ゲートのところを左」 とのこと。"なさそうだったけどなあ" ‥‥半信半疑で16番ゲートへ行って左に入ると、あった、あった、ゲートの陰に隠れて! 手前には何も表示がなかったぞぉー。見落としたのかなー。とにかく無事にチェックインできて一安心。時間はまだ3時間半もある。座席の希望を聞かれた。フライト時間も短いし暗くて景色も見えないだろうし、どこでも良いのに思わず「通路側をお願いします」 と答える。それからハッと思い出した。成田でスーツケースを預けた際、マルタまでスルーにしてもらって「念のため、マルタ航空のカウンターで荷物をチェックするように頼んで下さい」 と言われていたんだ。係員は航空券に貼ってあるバゲージのタグを見ていたようだったけど一応「成田で預けた私の荷物をチェックして下さいね」 と言っておいた。「はい、確認します。ゲートは未定なのでモニターでご覧ください」 「わかりました、ありがとう」 16:00をまわっていたが、まだ3時間以上ある。

ちょっと歩きまわっただけで背骨が縮んだ(みたいな気がする)。バスで伸びた腕の筋と、荷物で縮んだ背骨‥‥さぞかし不格好に歩いているに違いない。とにかくまずは座って一服でしょう。そして文庫本になった渋澤幸子さんの 『イスタンブールから船に乗って』 を読み始めた。"あー、トルコの黒海沿いも行ってみたいのよね〜" ロンドンにいてトルコに思いを馳せる。
ちょっと体が軽くなったところで店を見てまわることにしよう。まずはBooks etc.という店名(?)の本屋から。マルタのガイドブックが買いたかったんだっ♪ ロンドンには日本の洋書屋に置いていないガイドブックが沢山ある。注文すれば日本でも入手可能だろうけど内容を見て買いたいし、何より値段が違う。以前、街で小振りのを2〜3冊だけ買ったことがある。そのあと行ったリバティーの本売場は豪華本が豊富(イギリス人に教えてもらった)で、ステキな写真集がいっぱいあった。仕事だったのと荷物のことを考えて泣く泣く諦めたけど、今回も写真集は重くて買えないだろうなぁー。
悩みに悩んで(?) £9.99の小さめの 『AA Baedeker Travel Guides / MALTA』 1冊に絞った。「US$で払いたいのですが」 と言うと $18と計算してくれた。正確には$17.136。$20出しておつりが£1.67だったから。当日のトーマスクックの交換レート$1=£0.583ともピッタリ一致する(ちなみに£1=\191.75)。細かい?そりゃあお仕事柄‥‥。とはいえ根がガサツだから、お小遣い帳は途中で挫折するのが常。今回は友人と精算する必要もないから、いつまで保つことやら。
電気店をチェックした。この夏、安売り店で\69,800だったSONYのデジカメDSC-F55Kが£510(\97,793)もする!!
また座って休もーっと。ボーっとしながらも日記を書き、メールの署名まで作ってみた。旅先から出す期間限定バージョンの署名♪
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  ,,,,
<(^-^||  KEIKO
  pq>     in Malta
  ▽
  ||    Mail: ***@****
  ^^
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それでも搭乗開始の18:50まで1時間ある。帰りに買う会社へのお土産も下見したが、別にコレといったものも無いし〜。結局、もう1軒の本屋、W.H.Smith に足が向いてしまう。ここがまた品揃えが違っていて私を誘惑する‥‥。さらに小さな 『AA Essential / MALTA & GOZO』(£4.99)とビニール・コーティングされた丈夫そうなマップ 『Insight Map / MALTA』(£4.99)を買っちゃった。$20出しておつりが£0.77。ん?さっきより£0.01安いのに戻りが£0.9少ない。"レートが悪いのかぁ、じゃあ仕方ないよねぇ" それからドラッグストアを覗いた。おつりの一部を処分するのに丁度良いので、あまり持ってこなかったヘアピン(£1.03)を買う。
搭乗開始時刻になってやっとゲートNo.が表示された。移動してゲートが開くのを待つあいだ本の続きでも読むしかないな。しかし、さすがに眠い‥‥活字が隣の行まで侵してユ〜ラユラ踊ってるぅ〜。日本はAM3:00。機内で眠ったのを除けば丸2日近く起きているんだ‥‥。例え連れがいてもこういう場所では眠れない私は、本を閉じ、ただただボーっとするだけだった。搭乗できたのは出発時刻もとうに過ぎた19:40ごろ。でも幸いなことにイライラしたという記憶がないんだなー。きっと頭も働かなくなっていたんでしょうねぇ。
ボーイング737-300、左右3席ずつの小さな飛行機。日本人は私だけ。『私たちだけ』っていうのは何度か経験したけど、『私だけ』ってのは初めてだ。"初・一人旅だから当たり前じゃん!" と自分で突っ込みながらもけっこう感動していた。あとはスカーフを被った中東系らしき女性1人とアフリカ系の男性1人を除けば皆、アングロサクソンとマルチーズでしょう。隣の席の母娘はマルチーズだ。初めて耳にするマルタ語。イタリア語とは発音も抑揚も全く違う。何かに書いてあったようにアラビア語に近いかも知れない。20:05ごろ動き出してTake Off は20:20をまわっていた。
photo-AirMalta 機内食‥‥いーい気持ちで眠っているところを起こされた!と思ったら、なーんだ、まだ離陸して10分。入国カードを配っていた。書式は他の国と変わらない。適当に(でももちろん正確に!)記入してパスポートに挟んでおく。続いて飲み物のサービス。赤ワインを頼んだ。「他には?」 と聞かれたけど断った。周囲の人たちはワインの他にノン・アルコール・ドリンクももらっていたけど、飲んでるヒマがあるくらいなら眠りたい‥‥。

21:30ごろ、今度は気配で目が覚めた。
案の定、お食事タ〜イム
選択肢はBeef or Chicken。Beefのほうは挽肉をスライスした肉で包んであった。付け合わせはネギのバター・ソテーとポテト。それに人参、さやいんげん等のサラダと、アプリコット風味のシフォン・ケーキ、ホイップ・クリーム添え。

隣の母娘が順番にトイレへ行った。娘が戻ってきた時は、ちょうどワゴンが食器を片づけるために傍らに来ていた。私はワゴンの前に出て彼女が席に着くのを待った。「すみませ〜ん」 と言いながら彼女はワゴンの後方から長〜い足を持ち上げ、肘掛けをまたぐ。そしてもう一方の足‥‥とその時、靴が脱げてしまった。見るとワゴンと肘掛けの間にしっかり挟まっているじゃないの‥‥な、なんと4〜5cm厚のゴムを3段重ねした(つまり12〜15cm)底の靴がっ!!! ゴム底ゆえ、きっちりハマって彼女が必死に引っ張っても微動だにしない フライト・アテンダントがワゴンを動かそうとした瞬間、やっともぎ取った彼女は照れ笑い。私も思わず笑ってしまった。"いまどきの厚底靴はやっぱり問題あり" と大昔それに近い物を履いていた経験のあるオバサンは一人うなずくのであった‥‥。



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