2003年03月前半の日々の雑記



更新情報/2003.03.01


第22話「紅に染まる海」/SEED感想を更新。

 インド洋にイルカはイルんでしょうか。


雑感/3月ですね/2003.03.01


いづみさんの日記(3月1日)
 コレ読んで思い出したんだけど、俺もホント危ない人と接触したことありますわ。大型の古本屋にいた30代くらいのヤバイ目つきの男だったんですが、静かな古本屋でなんか一人でブツブツ言ってるんですよ。微妙に怒ってるっぽくて。
 で、こともあろうに主に古書が置いてある閉鎖的な一角でその男と二きりという状況になってしまったんですよ私。それでさ、俺が本を一冊棚から取り出したら隣の本が倒れて「ドサ」って音がしたんですよ。そしたらその男がすげー形相で寄ってきて「どういうつもりだ?分かってんだよ、オマエはわざとやってるんだよ。分かってんだよ」とデカイ声で俺に向かって意味不明の言葉をどなり散らすんです。
 さすがに一瞬対応に困りましたわ。しばらく考えたあとできるだけ冷静に「えー、言ってる意味がよく分からないんですが、僕が立てた音に気分を害されたんでしょうか?客観的に判断してもそれほどうるさい音だったとは思いませんが。この程度でいきりたっていたら本屋で捜し物なんてできないと思います。それよりもむしろあなたが先ほどからあげてる独り言の方が他の客に迷惑だと思うんですが」というようなことを言ってみたらちょっと焦点が定まらないような目つきで睨むんですよ。殴りかかってくると思いました。カウンターの準備しました。僕空手初段だけど本気で打ち込む気満々でした。
 でもまあ実際はしばらく睨み付けたあと無言で僕の前から去っていったんであんま大したことにはならなかったんですが……でも帰り際にまだ店内にいて相変わらずブツブツ。店員さんも迷惑そうながらビビッて何も言えないって感じでした。
 なんだかなー。僕は諸事情から精神疾患に関してはかなり理解がある方だと思うんだが、こういうのはホント疾患っつーより電波だよな。こういうのは社会に実害が出そうな線を見極めた上で隔離が必要だと思うなー、ムゴイようだけど。

■不思議な関係
 世の中には不思議な関係ってのがあると思う。例えば俺と近所のコンビニのオッちゃんの関係。もう半年くらいほとんど毎日明け方に立ち読み&買い出しに寄ってるから顔はもうバッチし覚えてる。
 しかし顔は知りつつも交わした会話といえば「コレ温めますか?」「ハイ」とかそんな義務的な会話だけ。こういう人間関係もあるんだよなー。今度声かけてみようかなー。オッちゃんなんだよな。何なのかな。もう定年して小遣い稼ぎとかでコンビニ店員やってるのかな。

■コーヒー
 徹夜のまま活動決定。現在午前6時。レポートが終わらん。休みまくった講義だから期末レポくらいマジなの出さないとホント弾かれそうだからやむを得ん。コーヒー二本買ってきたさ。でもまあこんなの漫画家の先生とかに比べれば軽いもんだよな。たぶん。

■とは言え
 WORDでレポート書きつつ裏ではHDに溜まってた動画(龍騎など)のバックアップ作業を平行して行ってます。今のPCは今年で使い潰すくらいの勢いなんでガンガン働かせております。動画溜めておいても観ないんだよな。少しずつ観てレビュろうかな。


更新情報/2003.03.02


第06話「3人と3人・後編」/555感想を更新。

■第03話「子連れヒーローアバレ系」/アバレンジャー感想
 ヤバイ、面白いよコレ。ネーミングセンスがはっちゃけ過ぎてる。アバレイザー!とか爆竜電撃ドリルスピン!とか激しすぎる。レッドが子連れっていう設定も斬新だしな。子供についてティラノサウルスと語り合うレッドっていう図も斬新だったしな。

■第05話「星の夜・二人だけのワルツ」/明日のナージャ感想
 ヤバイ、面白いよコレ。星の瞳のナイト、キャンディキャンディのアルバートさん系だよ、もう絶滅種だと思ってたよ。初対面の少女にいきなり身の上話を始めるナイト。それがイギリス紳士のロックさ。だてにおジャ魔女スタッフが参加してねえ。絵、各話の構成、ともに秀逸。ナージャいい娘だよ。


更新情報/2003.03.03


WJ14号/WJ感想を更新。


コラム/ガリバー旅行記/2003.03.04


 本日は『ガリバー旅行記』について語りたいと思います。

 イギリスの作品なんですが、まあ作品名は日本人でも誰でも聞いたことがありますね。

 日本では「巨人の国」の話が有名なワケなんですが、実は他にもいろんな話があるのを知っているでしょうか。

 今日紹介したいのは「巨人の国」以外の部分。実は『ガリバー旅行記』はかなーりディープな物語ってことを伝えたいですね。

 第三部ではガリバーが天空の城ラピュタに行ったり日本にやってきたりと思わずツッコミたくもなるんですが、やはし一番凄いのは第四部の「馬の国」の話です。

 「馬の国」に辿りついたガリバー。そこでは知能をもったが社会を形成しており、逆に姿は人間の形をしたヤフーと呼ばれる存在が畜生的に生きています。

 ヤフーは人の姿をしているんですが、ガリバーはどうも感情移入できません。振る舞いがまるっきり畜生ですし、なんとも言い難いヤフー臭さがしてしまうからです。頭は悪いしささいなことで争うし、ほんと救いがありません。そういうわけでガリバーは同じ姿をしたヤフーよりもむしろ馬達と仲良くなって帰国します。

 イギリスに帰国後家族と再会するガリバー。しかしガリバーはあろうことか家族にヤフーの面影を見てしまいます。すっかりYahoo嫌いになっていたガリバーは家族を見てもヤフー臭さを思い出してしまい吐き気をもよおします。

 いても立ってもいられなくなったガリバーは救いを求めて馬小屋へ……馬を抱きしめながら、ああ、人間は嫌だけど馬はいいなぁ……

 …とまあこんな感じのお話。

 これ書いたヤツ絶対人間嫌いだろ

 そもそも文学なんてやる人はおかしい人が多いんですが、ここまで来ると俄然作者に興味が沸いてきます。

 こんな人間否定な物語を書く人ってどんなのか。文学ってなんなのか

 作者はスウィフト(1667〜1745)。手元のある言語学の本に何故かスウィフトに関する記述があったので引用。

「スウィフト:その激越なまでの人間存在批判は同時代のサド伯爵に通じ、後のニーチェを予告すると言われる。晩年は精神異常に陥り、没するまでの数年間を廃人として過ごした。」

 ……

 えーと。

 文学のご利用は計画的に


雑感/マガジンとかサンデーとか/2003.03.05


■「魔法先生ネギま!」第02話/赤松建/マガジン
 自称戦略型漫画家の赤松先生、本気です。本気で当てにきてます。前作『ラブひな』で高額納税者番付にも顔を見せた赤松先生、今回はそれ以上に稼いで稼いで稼ぎまくるつもりです。大抵そんなうまくはいかないことが多いんですが、なんかホントに当たりそうなのが赤松先生の凄い所。今週の戦略は出席番号27番宮崎のどか、前髪あげる→実は可愛いという鬼のベタベタ萌え戦略を披露しつつ、あまつさえ顔が90%前作『ラブひな』のしのぶという二重の戦略。第二話で前作の人気ナンバー1を投入してきました。前作のしのぶFANをまるまる取り込もうとやる気満々。がは、こんなカード(切り札)があと30枚も……鬼の赤松先生今度はどこまで稼ぐのか。

■「GOLD RUSH!」/山下てつお/マガジン
 水泳漫画。最近のマガジンはコレを楽しみに読んでいたんだが、残念、無念、次週最終回。というか打ち切り。サポート役に回してたウルトラさんを一気に盛り上げて最後に「日本記録宣言」させるあたり燃える演出ってものを心得てる作品だと思うんだがなー。マガジンはいろんな分野の漫画に手を出して面白いと思ってるんだが、どうも人気がついてこないらしい。ビリヤード漫画『HOT SHOT』なんかも面白かったのにすぐに別マガに回されて終了しちゃったしな。でも別マガでいいからもう少し連載して欲しい。まだまだ話つくれそうだから。

■「KATSU」/あだち充/サンデー
 長期連載の様相を呈してきました。相変わらずのあだち充的雰囲気の作品。野球がボクシングになったものの面白さの質は非常に『H2』と似ています。個人的に野球よりボクシングに愛着があるので普通に好きです。これはどーんと長期連載しちゃっていいんじゃないかな?最後の方は盛り上がりますよきっと。

『Episodes ∀GUNDAM』/佐藤茂/角川文庫
 結構前に読了。∀の前半は僕的ガンダム史上、というかアニメ史上最高レベルの評価です。後半今ひとつ盛り上がりに欠けた感が残念なんですが、前半はほがらかな雰囲気に一貫したテーマを盛り込んだ まさに名作。特に『ローラの牛』という希に見る名エピソードがあるんですが、本書はそのサイドストーリーを収録。
 ∀は脇役のサイドストーリーが良かった。とくにキースとフランの物語は戦争における庶民の物語。簡単に言えば、戦争だろうが何だろうがパン屋はパンを焼くし、写真屋は写真を撮るという物語。それが庶民の戦争との関わり方という物語。
 ∀は語り出すと長くなりそうなんで今回は控えめに。いつか纏まった文章を書こうと思う。書けたらいいな。

■それで……
 ∀思い出したからってワケじゃないんだが、人間の盾になる!って言ってイラクにおもむいてる人々ってどうよ?勇んで出かけていって、いざ戦争が始まりそうになると帰ってくるというのもカッコ悪いと言えばカッコ悪いんだが、それ以上に「戦争が始まっても残る」と頑なな人の方が分からん。反戦多いに結構だし、遠方の人間に抱くエンパシー多いに結構だが、お前が死んでどうする。自分の命を軽んじてどうする。特に学生や教師に多いというのが分からん。学生、本気で反戦の意志を抱いたのなら死ぬ気で勉強して外交官にでもなれよ。教師、お前にできるのはどうすれば戦争が回避できるかを考え抜いて子供に伝えることだろ。そういう関わり方をするわけにはいかないのか。そこで死んでどうする。


雑感/春ですね/2003.03.06


■「バキ」/板垣恵介/チャンピオン
 オリバさんが学識を披露しつつ、バキが余命幾ばくもないことが判明。そして謎の青年が登場。
 えーと展開が鬼です。毒手効かないなーとか読者は思ってたんですが死ぬほど効いてたらしい。さー予想してみようか。バキがいかにして復活するか予想してみようか。この作品の場合予想するだけ無駄なことはよく分かってるんですが
 1:謎の青年が直してくれる(気とかで)。
 2:愛の力で復活。
 3:直らない。そのまま勇次郎と命をかけて対決。
 こんなとこかなー。ほんとどうするんですか板垣先生。

■『WINNERS FOREVER』/infix
 これ『Vガンダム』のテーマなんですか?VとZZは観たことがないので知りませんでした(他は全部観てるのも問題だが)。V観てないからカテジナ言われても分かりません。SEEDのフレイがよくカテジナとペアで語られているんですが正直よく分かりません。そっち系のキャラってことは分かるんですが。
 話それました。infix、全然Vとか関係なく聴いてました。ちょいと時代遅れな感じのビートに心惹かれました。どうも俺はちょっとあか抜けない感じのカッコ良さが好きです。いや別に喧嘩売ってるわけじゃなくそういうカッコ良さってあると思う。サーフィスなんかもそう。完璧じゃないけど頑張ってる感じ。ちなみに対立項の完璧なカッコ良さって言うとやっぱB'Z。でもB'Zも好きな自分。

■春休みです
 本日より完璧な春休みに突入した私。これは学生特有。存分に羨ましがって下さい>社会人の方々。四週間くらいあるかな。死ぬほどやることあるんで遊べるわけではないんだが、やっぱり基本的に自分で時間を割り振って活動できるのは大きい。規則正しく生きる予定。あくまで予定。


雑感/休みはいい、雨じゃなけりゃもっといい/2003.03.07


『フラニーとゾーイー』/サリンジャー/新潮文庫
 世の中皆エゴ、エゴ、エゴ、そんな剥き出しのエゴが形成する人間関係にうんざりだし、何より自分自身もエゴで生きているという事実にうんざり、こんな世の中はゴメンだと精神衰弱に陥ってるフラニー(20歳・大学生)、そんなフラニーの心を兄のゾーイーが対話を通して救いに導く。大まかなストーリーはそんな感じ。
 僕の文学の評価基準の一つに救いのプロセスが示されているか否かというのがあります。如何にメタ的な深みがあろうが、心理の深層まで踏み込んでいようが、ツライツライとわめいているばかりで終了している作品はイマイチ。高らかに人間の闇だとか虚無だとかを描き出して得意になってる文学もありますが、僕に言わせるとそこで終わってる作品は迷惑。そんなの精神疾患者を増やしこそすれ、社会的には何の役にも立たない。むしろマイナス。ただでさえ役に立たない文学なのに弊害までもたらしてどうする。
 その点サリンジャー文学には救いがある。特にこの作品にはそれが明確。その上高度に抽象的な救いなので深みがある。救いの形にはいろいろあって、その形の模索そのものが文学の意義だと思うのだけれど、この作品の救いは宗教的救いの上級という感じ。
 アメリカなんでキリスト教が話しの核になるんだが、信じるものは救われる的な単純な話にはならずかなり込み入った宗教談義が展開されているのが良い。そこで最後に描かれる宗教的救いの収斂にははっきり言って共感。是非読む価値あり。一面的だったキリスト教のイメージ変わったなぁ。この作品の結末ほどに柔軟に変化し得る思想であるならキリスト教も悪くない。結局は宗教も担い手一つで良くも悪くもなるということか。闇雲に後ろめたく生きろーと説法してくる連中にはまずサリンジャーを読ませたい。

■おジャ魔女どれみドッカーン・にじいろパラダイス/ゲーム
 3k円台まで落ち込んでたので思わず購入。何故か初回限定用のおジャ魔女ルービックキューブまで貰ってしまった。エ、何?この街ではおジャ魔女マイナー??
 ももこを選んで早速30分位プレイ。すごろくゲームなんだがフルボイスってだけでかなり楽しめる。これと10月に買った龍騎さえあればあと1年は遊べるな。もうPS2は買わない感じ。PS3が出たら考えよう。

■運営方針
 bookmarkしていたサイトが閉鎖しちゃったりの今日この頃。やっぱサイト運営ってのは大変なんだろうか。その点僕はこのサイトを長く続けていこうと思ってるので、この辺りでプチ方針変更をしようと思う。やっぱ長く運営するコツは自分にとって精神的に負荷の少ない文章を書いていくことだと思う。そう考えると僕の場合笑いをとろうとか話題を閲覧者と共有しようとかいう外部向けの文章よりは、思ったことを自分のために書き残しておくような内部向け、つまりは自分向けの文章の方が精神的負荷が少ないように思う。
 だから今後は自分向けの文章、ホント記録的な、他の人が読んでも面白くないと分かり切ってる文章もupしちゃおうと思う。具体的には他の人とは話題を共有できそうもない専門書の感想なんかもピコっと自分用に書いちゃおうと思う。
 もちろん極端な方針変更をするわけじゃなく、各種感想やウケ狙いのコラムなんかは外部向けで話題を共有したい気持ちバリバリなんだけど、その一方で何年か先に自分を振り返ることができるようなホントただの日記みたいな私的文章も書いていくという感じ。そんな二面性を念頭に運営していこうと思う。
 もっともこういう二面性は個人サイトなら多かれ少なかれどこでも持ってると思うんでことさらに言う必要もないのかもしれないんだけど、まあ思いついてしまったんで軽く宣言しておきます。
 具体的には雑感に表れるてくると思います。閲覧者と共有できそうな漫画の話題なんかを前の方に持ってきて、後の方は私的な文章書いてるとか……そんな感じかな。まあ言っておきたいのは、つまらん文章はじゃんじゃん読み飛ばしちゃってくれいと、そういうことです。でも管理人の私的文章の方が面白いという人もいるかもしれないんでよー分からんとこではあるんですが。


更新情報/2003.03.08


第23話「運命の出会い」/SEED感想を更新。

 あの海用MSイイなー。愛嬌がある。


更新情報/2003.03.09


第07話「夢の守り人・前編」/555感想を更新。

■第04話「完成!アバレ秘密基地 」/アバレンジャー感想
 ガオ、ハリケンをちょこっと観てきた程度での比較なんだが、それらと比べても今回は主要人物の性格付けが上手いと思う。子連れでバカ系のレッドに仕事が出来てクールなブルー、そして今回メインだった明るい&理系のイエロー。特に理系のイエローがイイ。文系の男は印象悪いのに、逆に理系で女性ってだけでどうしてこんなに輝くのか。先週といい今週といい、この理系のイエローが物理計算から戦略を見いだす展開がナイス。最近のWJのバトル漫画に比べても戦いの戦略的演出が光ってる。あとプラキオサウルス最高。「強さは愛プラ」という台詞が何の脈絡もなく機械チックな声で挿入されるのが燃えた。もう断然プラキオ派。

■第06話「母娘をむすぶ舞踏会の日記」/明日のナージャ感想
 今週よりパリ篇がスタート。もう時代の雰囲気&ナージャ含む子供達のイイ子っぷりだけで十分観れる。さりげなくドイツ語が読めるステキピエロとか、所々に挿入されるプチアカデミックな演出も個人的にヨシ。

■なんか
 今週はSEED〜ナージャに至る俺的娯楽タイム作品がどれも好エピソードだった。これで明日のジャンプが良ければ言うこと無しだな。毎週これくらい面白ければなぁ。


更新情報/2003.03.10


WJ15号/WJ感想を更新。


雑感/小春日和/2003.03.10


■どうしようか
 『無頼男(ブレーメン)(梅澤春人)』が近所の古本屋で一冊150円で全9冊売ってる……買うべきか否か。僕もこうして春休みに入ったわけなんで、どーんとロックな春を楽しみたいようなそうでもないような……パラパラみたら「ロックな夜」というサブタイを発見。ああ、もうなんでそんなにロックなんだろう。

ファースト世代からのガンダムSEED擁護論について(model f plusさん)
 少し書こうかなぁとか思ってた辺りをしっかりした文章で言ってくれてる。だいたい共感。
 SEEDはライトユーザー向けかなというのは常々思ってたんですよ。
 評判悪く言ってる人はそこの所が認められなくて、制作者側の意図とは違った形での高度なものをSEEDに要求してるんじゃないかと。作品に自分の理想を高いレベルで要求する姿勢そのものはいいと思うんだが、たまに自分の受信アンテナは高尚、だから軽薄なSEEDは受け付けない的に批判してる人を見かけるんだよな。ちょっとそういうのはカッコ悪いと思う。
 そういう人が要求してる高尚さっていうのが、文芸的な深みだったり哲学そのものだったりすることが多いんでカッコ悪く見えるんですな。そういうものを大衆娯楽アニメに求めるのはどうかって話だ。悪い意味でアニメに期待し過ぎと言うか……本気でそういうのを求めるならやはり活字の文学作品や哲学書だろう。
 でもそういうのを読まないでアニメなんか見ちゃうのはアニメ特有の良さがあるわけなんだが、それが何かっていうと、動いたり喋ったりする絵を見てるだけで楽しいっていう気楽な楽しさなんじゃないかと思うのだよ。ある意味頭使わなくても楽しいのがアニメ。そういう点でアニメってのは媒体的に他と比べるともともと軽薄な部分に位置付いてるんじゃないかと思う。そこに眼を向けないで軽薄だーとか叫ぶのはなぁ。
 そう考えるとアニメを評価するときは柔軟な評価基準で見ていかないと……勝手に一義的な高尚EYEで判断して楽しさを発見できないのは損だろう。
 そんな中で僕のアニメを評価する観点を一つ紹介してみると「軽薄な中にピコっと深みが入ってる妙さ」ですな。何も考えないで観ていてもそこそこ楽しめる中にピコっと考えさせられるような深みが入ってる。こういうアニメはイイ。「深さ」指向の作品は僕も好きなんで、「深さ」が一つの評価基準ってのは勿論なんですが、さっきもいったアニメの質的軽薄さを考えると、「軽薄さとの対比」っていう観点にも眼を向けた方がいろいろと楽しく観ていけると思うわけです。
 この観点から観てるとSEEDはイイ感じなんですよ。いわゆる萌えキャラ大量投入やなんとなく盛り上がる各回の構成はまさにあんまし考えなくても観れるし、かと思うと種相違が生み出す争いって内容が現実の問題に写像されていたりとピコっと深い。まだまだ行けますよSEEDは。

■『月刊アスキー』3月号/PC雑誌
 付録の記録型DVD特集が良かった。今年いっぱいでメインマシンを乗り換えようと画策しているんだが、次機ではズバリDVD録画を実現したい。今から情報収集。一番のポイントはやっぱドライブになるのかな。その辺りどうも現在まだまだドライブ黎明期の印象を受ける(黎明期が終わるころにはBLUE-RAYディスクにとって変わられてるという説もある)。一年後にどうなってるかだよな。マルチドライブが結構主流になってるのかどうなのか。
 他はミャンマーのWEB事情のコラムが面白かった。インターネット国策で禁止だって。うひゃー凄いなそれ。情報の孤島。でも案外平穏に暮らせてるのかもな……いや、やっぱ世界の情報集めて関わっていかなきゃダメだろ。

■車整備
 車の車検が今週で切れるんで一番近いディーラーまで赴く。車一つでノリノリで赴いたんだが、納税証明書とハンコが必要と言われて無駄足に終わる。また今度行こう。
 ずっと乗ってる軽自動車には愛着がある。もうちっとカッコイイ車に乗りたい願望が無いワケじゃないが、まあ学生だし軽もかなり便利な点がある。狭い道にガンガン入っていけるし、小道でも切り返し無しでUターンとかできるし。あとはもうちょっとパワーがあればなぁ。
 しかし今住んでる街は車必須だから無理矢理乗ってる感があるんだが、来年ここを離れたらどうしようかな。移動に地下鉄を利用して移動時間は本を読むという生活にやや憧れている自分がいる。高校時代の師が運転での通勤、通学時間は人生でもっとも無駄な時間であると言っていたんだが、かなり共感する部分だ。運転中の時間を有効に使おうとカーステで外国語のヒヤリングとかも試みたことがあるんだが、脳の機能のほとんどを外国語変換にとられて普通に運転危なかったしな。やっぱ電車かー。


雑感/御大登場/2003.03.11


■小宇宙(コスモ)を燃やせ
 『聖闘士星矢』や『B’TX』で当サイトではおなじみの車田正美先生の公式HPがオープンしていました。
 このショボさは間違いなく車田先生の手作りではないかと。楽天からアカウント取ってるあたりも妙に庶民的です。このショボさシンプルさがどれだけ熱いかを分かってもらうために同じく最近できた国府田マリ子さん(声優)の公式HPも張っておきます。
 この二つの差は果たして声優と漫画家の差なのか?でも同じ漫画家でも『ラブひな』の赤松建先生のHPなんかはスマートなんで、やはり漫画家だからというよりは車田先生の生き様を反映してるんじゃないでしょうか(ちなみに余談ですがもっと生き様を反映してる公式HPはこちら。GUEST BOOKの無法地帯っぷりに注目)。
 とは言え内容は面白いですよ車田先生!先生が自らデジカメで撮影した「ジョさんぽコース」は意味不明で超楽しいッス。『ビートエックス』のギャラリーがあるだけでかなり満足ですし……これからも内容充実させていって下さい。

『ペンギン☆ブラザーズ』1〜5巻/椎名あゆみ/コミック
 リボンでやってたのかな?友人のMネコ氏(仮名)が貸してくれたんで一気に読了。
 舞台設定を一気に整えちゃうのが上手いと思った。学園が舞台でありきたりの少女漫画かなーとか思って読み始めるんだが、学園そのもが特異な設定ってことがすぐに分かって面白くなる。
 優等生系の学生は白い学ラン着て「ホワイト」とか名乗っていて、一方非優等生系は黒学ランで「ブラック」とか名乗ってる。お互いに対立していて双方集団を形成している。そして双方に属さない私服の生徒は「グレイ」と呼ばれて問答無用でイジメの対象になっちゃう。そんな中に転校生の主人公が入っていってグレイ宣言。学校改革宣言。白黒のボスに校内のグレイの数を白黒の数より増やしたら制服燃やして負けを認めろと勝負を挑む……ここまでポンポーンと一気に舞台設定が整います。あとは主人公サイドがいろんな策略を練りながら仲間(グレイ)を増やしていく様が普通にエンターテイメントで楽しいです。
 で、主人公の陽菜が滅茶イイ娘なわけだ。真っ直ぐ系。明るい系。元気系。ああ最近こういう系統に弱い。昔は理知的で頭脳派の方が好きだったんだけどなー。『ハンター×ハンター』で言うと変化系が好きだったのが最近強化系にシフトしてきた感じだろうか。俺は特質系になりたいんだが(無茶だ)。
 舞台設定上人の心をどうやって変化させるかがポイントになるんで、変化要因になる主人公に真っ直ぐ系の陽菜、その参謀役に全国模試1位の頭脳系(無茶な設定だ…)の小柴を置いて物語りが展開していくのが面白い。この二人もハンターと同様に強化系&変化系のコンビなわけだが、この組み合わせってのはもしかしたら普遍的に面白いのかもしれないな。相互に魅力が強調され合って。
 あとはこの小柴ともう一人の一色って男がカッコイイです。少女漫画の男はそれ本当にカッコイイか?というキャラも多いんですが(例:『快感フレーズ』の主人公)、この漫画の男はカッコイイ。男はかくありたい。


雑感/四月も近い/2003.03.12


■ドラマ化
 『Papa told me』がドラマ化されるらしい。その名も『ドラマ愛の詩「パパ・トールド・ミー 〜大切な君へ〜」』。4月12日(土)からNHK教育にて放送。キャストは、知世ちゃん:豊田眞唯、信吉さん:風間トオル、百合子ちゃん:華原朋美とのこと。
 うーん。原作が僕的最高評価の少女漫画だけに一応チェックしようかなぁ。でも知世役の豊田眞唯さんのことは良く知らないが、常識的に考えて知世ちゃんを完璧に演じれる子役ってのはこの世に存在しないよな。よほど奇跡が生み出した早熟の天才でもなければ。
 まあ広い心で期待。百合子ちゃんが華原朋美ってのは不思議と違和感なかった。あり得る。

■「魔法先生ネギま!」第03話/赤松建/マガジン
 自称戦略型漫画家の赤松先生(コレばっか言ってるな俺)、今回も戦略バリバリ。『ラブひな』がウケた要素として、「女子寮」と「風呂場での露出」を見出したものと思われます。前作での成果は惜しみなく投入。キャラ数アップ+突然乳のデカさ比べを始めるなど+αも忘れません。
 さらに今更ですが、主人公に10歳の少年を添えたあたり、いわゆる少年好きの婦女子を読者層として取り込もうと画策しているものと思われます。
 鬼の戦略を見せる赤松先生。実際第01話の時点での読者アンケート結果は恐ろしい数字が出たらしい。数字的に既に『ラブひな』上回ったらしい。すげー。でも赤松先生の日記とか見てみるとホント命削って描いてるのが分かる。億単位稼ぐ漫画家はやっぱ鬼だよな。結構尊敬しちゃう自分がいるよ。

■どうしようか
 三年間住んだ学生宿舎を今月で追い出されるので近々引っ越しである。引っ越し先のアパートではケーブルでネットに繋ぐことになるんだが、現在迷ってるのが「ネットだけ:4500円/月」にするか「ケーブルTVも観れる:7000円/月」にするかなんだよなー。基本的にTVは観ない人だから速攻ネットだけを選びそうなもんなんだが、このケーブルTVがかなり高性能なのだよ。CNNとかBBCがデフォルトで観れるらしいし、なんとサイエンス専門チャンネルもあるらしい。これ魅力的だよな。今はわざわざ大学の図書館まで赴いてCNNとか観てる自分としては部屋で観れるようになったら確かに便利。さらに娯楽の点でも追加料金でWOWWOWとかも簡単に入れるらしい。WOWWOWというとこの四月から『キノの旅』のアニメが気になってるんだよな。まあキノはともかく制作発表だけされてる『星虫』のアニメがもしWOWWOWだとしたら是が非でも観たい。あー、どうしようかなぁ。


雑感/ナージャも聴いてます/2003.03.13


■降臨
 尾玉なみえ先生がビジネスジャンプに降臨。うわ、予告からしてアホな感じで燃える。

『図解雑学日本の歴史』/前澤桃子/ナツメ社
 随分前に買ったヤツだが、なんか学問書やフィクションを読みたくない気分だったんでボンヤリと再読。関ヶ原から日本敗戦までをざっと通読。
 アレだな。ちょっと希望を感じた。最近経済不況で世の中ションボリしてるんだが、今とは比べものにならないようなピンチが日本には何度もあったのが分かる。決して有標にのっぴきならない事態ではないということを自覚するだけで少しは気分が楽になるんじゃないだろうか。
 まあそれは置いといて、興味を引かれたのが山片蟠桃という人物。江戸も終わりの方の人なんだが、「儒教的な自然観を排して西洋科学を称えた。『夢の代』ではこれまでの常識だった天動説を否定して地動説を説き、人々の信じていた神仏を人間の心が生み出したものだと否定し、生命や精神を合理主義の立場から否定した」なんて説明されてる。観念VS科学みたいな図式はこんなころからあったんだなーとかほのぼのしつつ、封建時代に合理を唱える心意気にロックを感じて微妙に感銘。『夢の代』読んでみたいな。長いらしいけど。
 この『図解雑学』シリーズは左ページに説明文、右ページに図解という構成が読みやすくて、新規分野開拓の入門書として好きです。とくに自然科学系のトピックはこのシリーズで入門してから詳しい専門書へって流れが分かりやすいと思います。でも『言語学』が多分まだないんだよな。俺に書かせて下さい。偏りますが。

■『Justiφ's(ジャスティファイズ)』/ISSA
 仮面ライダー555主題歌。これ歌おう。あんましキー高くないんで歌えそう。
 出だしの「広がる宇宙の中、can you free?、小さな星の話をしよう……」の所ですでに燃えゲージMAXの燃え楽曲。あのOPの絵も想起されちゃってな。思うにOPはアギト、龍騎と比べても一番イイと思うな。あの赤い糸に呪縛されている真理→手に落ちる雨に悲劇を予感させる敬太郎→木場+α登場の流れがカッコよすぎる。
 歌ってるのはDAPUMPのISSA。下手にビジュアル系の人よりもライオンのようなISSAが歌ってくれて良かった。ISSA自身旧作もAVチェックしてるほどの仮面ライダーFANらしく、仮面ライダーの熱を踏まえた愛ある楽曲に仕上がってると思う。

■会合
 夜、ファミレスにてMネコ、S黒、H浦と四時間ほど歓談。無標、無垢な学生がはびこるファミレスにて少女漫画からガンダム、etc...と語り合う有標の士が四名(注:「有標」:言語学用語。普通じゃないこと)。世の中広いなー。知らないことが沢山あるよホント。まあ世のmajorityのほとんどが知らないことなんだが。


コラム/流行最前線/2003.03.14


 本日はファッションについて語りたいと思います。

 まあなんて言うかアレですね。僕のように片田舎の学生をやってると、たまに東京に出たときに若者のオシャレっぷりに驚かせられます。

 某有名大学なんかにも足を運んだことがあるんですが、なんとも男共がオシャレでびっくりしました。なんて言うか「偏差値の高い大学=真面目系、オタク系が多い」なんて定説はもう過去のものなんですな。皆して今風でモテ系ですよ。国民総モテ系化。それが今のスタンダード。

 ヤバイですね。僕なんぞめっちゃスタンダードに乗り遅れてます。髪もここ2年あまり真っ黒だし、ピアスなんかもしたこと無い。

 これではちょっといけません。この辺りでちょっと流行の最前線にデビューしたいと思います。

 まあつまりアレです。次にどんな波が来るかを予想して先取りしちゃえばいいんですよ。

 その点僕くらい分析力&洞察力があると余裕で次にくるモードが予想できちゃいますね。

 僕的には次は……







 こんなファッションが流行ると思う。

 コレはアレだな。どうもションボリしたご時世だから民はシャア的な指導者を求めていると、むしろなりたいと、そういうことですな。

 これは若者だけに流行らせるのは勿体ないんじゃないかな?もっと大々的に広まれば日本もいい国になると思う。むしろ国民総シャア化。手始めに国会に参加する議員に義務づけよう。うお、考えただけで熱い。仮面国会。海外向けのアピールもバッチリだ。微妙にKKK団の会合みたいだけど、まあいいさ。シャアだし。

 僕も早速準備しなきゃ。仮面ってどこに売ってるんですか?

 スマン、とあるサイトのネタの焼き直しだ。


更新情報/2003.03.15


第24話「二人だけの戦争」/SEED感想を更新。

■どうでもイイ話
 結構まったりできたのも昨日で終わりだ。来週はゼミ発表があるため今日から本気ださねば。図書館が改装作業中なんで朝から夜まで宿舎の食堂で勉強しております。差し入れ待ってます。


雑感/ロック買いました/2003.03.15


『無頼男(ブレーメン)』1巻/梅澤春人/コミック
 「“ロック”がある時代に生まれてホント幸せ」という作者コメントが印象的なご存じロックの教典第1巻。
 最初の方初めて読んだんだけど結構面白いな。「とにかく成り上がる」という目標で東京を目指していた露魅王(ロミオ)が麗児、喨らと出会い「ロックの神になる」という一大目標、というかこの漫画の最終目標を見出すまでが描かれている第1巻。「ギター弾けるからロックじゃねえ、ドラム叩けるからロックじゃねえ、革ジャン着てるからロックじゃねえんだよ!」……という麗児が、というか梅澤先生が語る「ロックとは?」の部分が見所かな、俺はロックを書きたいんだ!という愛が伝わってきます。
 あ、もしかしてこんな落ち着いて感想書いてちゃマズイですかね?ローックッ、ローックッ、ローックッッ!!!モヒカンでもローックッ!ゲイでもローックッ!マンホール投げるゼェェェェ!!デストローイィィィ!!!……とかこのくらいテンション上げて行かなきゃダメですかね?ですよねェ…。

■『Dead or Alive』/石原慎一
 『仮面ライダー555』EDテーマ。歌ってるのはアギトのOP歌ってた石原氏。仮面ライダーの「熱」を表現することにおいてはこの人は神じゃないだろうか。こんだけビートが速い激しい楽曲聴いたのも久しぶりだ。
 やはり映像とのペアで燃えてくる楽曲。これまでで印象的に使われたのは2,4,6話。サブタイを前後編に分けてるだけあって、盛り上がるのは偶数話なんですな。初登場の2話が良かった。携帯のENTERを押すと同時に石原楽曲が流れ足にエネルギーがチャージ→ビートに合わせて走り出すファイズ…というのがカッコ良かった。555行ける!と思った瞬間。
 それにしても明日は楽しみ。公式で名エピソードと明言してるからな。偶数話だし。サブタイの「夢の守り人」が巧って話だとは思うんだがな。夢の無い男→夢を守る男…という…違うかな?

■飲んだ
 昨夜は柔道サークルの卒業生追い出し飲み会に参加。随分世話になった先輩方だった。彼らは本当に戦うことができるスキルを持っているというだけで強く生きていけるんじゃないだろうか。来年自分も普通に送り出してもらえるよう頑張ろう。
 なんか日本酒久しぶりに飲んで現在頭が重い。



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