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スポーツ障害・外傷 肘関節脱臼

【肘・前腕】

野球肘

テニス肘

肘関節脱臼

尺骨神経炎

内側側副靭帯損傷

肘部管症候群

コンタクトスポーツや転倒の可能性のあるスポーツによく見られ、過度に肘関節を伸ばした際に強い圧迫力が加わると肘関節が脱臼することがあります。肘の脱臼の場合は前腕や手の骨折を伴うこともあり、その点に留意することが必要です。

肘関節脱臼が起こると、関節の変形、強い痛みや腫れや動きの制限などが見られます。このような状態が見られるときは、ただちに医療機関に搬送して整復処置を受ける必要があります。それまでは肘を体幹に動かないように固定し、患部を約20分ほどアイシングをするようにします。肘の靭帯損傷の程度によって手術をする必要があります。

たいていは安静と保護のため脱臼した肘を三角巾かスプリントで固定します。脱臼した骨が容易に外れないようであれば、可動域改善のためのリハビリテーションを行い、その後筋力トレーニングへと移行していきます。この際は必ず専門家の指導のもと行うようにしましょう。
 

尺骨神経炎

肘の後ろ側から小指にかけて通っている尺骨神経(しゃっこつしんけい)が肘の繰り返しの動作によって引き伸ばされ炎症をおこすことがあります。投球動作やラケット、ゴルフクラブなどを持って反復動作を行う人に多く見られます。

はじめは激しい運動の後に肘の内側に違和感を覚えたり、痛みが起こったりします。そのまま放置しておくと痛みは強くなり、前腕から薬指、小指にかけてしびれが起こったり握力の低下が見られたりします。尺骨神経炎が慢性化してくると神経機能が停止し、前腕、手関節、手の多くの機能に障害をもたらします。

早期に発見した場合はただちに運動を休み、安静を取るようにします。2週間以上安静をとっても症状が軽減しない場合は、尺骨神経が神経溝からはずれている(脱臼)ことが考えられます。この場合は手術によって元の位置に戻すことが必要となります。
 

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