高幡不動でハイキング

2010年10月






 
高幡不動駅南口前
 高幡不動駅南口前

 京王線高幡不動駅の改札を抜けて、南口の駅前ロータリーに出て来ました。右方向に目をやると、高幡不動尊参道と記された大きな門が見えています。これを通り抜けて参道へ。

 今日はこのお寺の広い境内を、あちこち歩き廻ってみようと思います。





高幡不動参道
 高幡不動参道と仁王門

 参道に入るとおよそ150mほど先の正面に、高幡不動尊の仁王門が早くも顔をのぞかせています。これを直進。





高幡不動尊仁王門
 高幡不動尊仁王門 (重要文化財・国)

 ・・・と言う訳で、駅前を出てからあっという間に高幡不動尊に到着。最初に出迎えてくれるこの仁王門は、室町時代の建立になる国指定の重要文化財です。





不動堂 (重文・国)
 不動堂 (重要文化財・国)

 仁王門をぬけると、次に控えるのは不動堂。元々あった不動堂は台風で倒壊したため、これは1342年に再建されたもの。





奥殿
 奥殿

 不動堂の裏手にあるのが奥殿。高幡不動尊が所有する数々の貴重な文化財を保管・公開している施設です。入館料300円也。館内撮影は出来ないので、画像が無いのが残念。





奥殿の不動明王像参詣所
 奥殿の不動明王像参詣所

 館内の文化財で必見は、不動明王がその両脇に、とびきりひょうきんで愛らしい二体の童子を従えた、重要文化財の不動三尊像。因みにこの御本尊さまへの参拝は、館内に入らなくても、奥殿の外に設けられたこの参詣所からもOKなんです。





山門
 山門

 高幡不動尊の本来の名称は高幡山明王院金剛寺。真言宗智山派の別格本山として、大本山の高尾山薬王院成田山新勝寺川崎大師平間寺などと共に、関東の拠点の一つとなっています。





大日堂
 大日堂

 奧殿の更に奥にある山門を抜けた先には、境内の最奥部に位置する大日堂がありました。拝観料200円を支払い堂内へ。ここでは鳴り龍を拝観する事が出来ます。この鳴り龍、天井に描かれた龍の下で手をたたくと不思議な音がして、願い事が叶うというもの。





五重塔
 五重塔

 鳴り龍と共に仏像や彫刻など、江戸時代のその他の優れた文化財もたっぷり堪能出来たところで、大日堂を後にして、高さ45mの美しい五重塔を横目に、仁王門の方向へ引き返しましょう。





土方歳三像と石碑
 土方歳三像と顕彰碑

 高幡不動尊の境内をほぼひと回りした頃、何やらお侍と思しき人物の銅像と石碑を発見。

 台座には新撰組の副長、ご存じ土方歳三の名が。





土方歳三像
 ハンサムな土方歳三像

 土方歳三はこの土地、現在で言う日野市の出身で、高幡不動尊は彼の生家の菩提寺でもある事から、境内に銅像が建てられたのでした。

 そして傍らの顕彰碑には、土方の名と共に、新撰組局長の近藤勇の名も刻まれていますが、彼もまた土方同様、ここ武州三多摩の出身(現・多摩地区)なのでした。





山内八十八ヶ所巡拝入口
 山内八十八ヶ所巡拝入口

 ・・・ところで、今回のこの記事のタイトルは何故「高幡不動でハイキング」なんでしょうか?

 答えはこれ。山内八十八所巡拝なんです。





小高い山を巡る
 小高い山を巡る

 これは、高幡不動尊の広い境内にある裏山、不動と呼ばれる丘陵を、およそ1時間くらいかけて巡って来るものなんですが、これが結構ばかに出来ない良い運動、まさにちょっとした山歩き・ハイキングなんです。





山内巡拝第一番目の仏さま
 山内巡拝第一番目の仏さま

 そして、この山中には四国の霊場に倣い八十八ヶ所の札所があって、それぞれを巡拝してくるという具合になっています。





不動ヶ丘を進む
 不動ヶ丘を進む

 木々に囲まれた不動ヶ丘の山中に入ると、初めのうちはなだらかな上りの歩きやすい小道が続きます。





山内第十番
 山内第十番札所

 それにつけても、山道の傍らから次々と現れる仏サマの姿を立ち止まってこうやって眺めていると、けっこう癒されます。





上りもだんだん急に
 上りもだんだん急に

 そうこうしている内に、なだらかだった上りの山道もだんだん急になって来ました。





山内第二十七番
 山内第二十七番札所

 未見ですが、この不動ヶ丘山中はたくさんのヤマアジサイが咲き乱れる事で人気があって、シーズン中のその様子はカナリのものらしい。

 つぎは絶対初夏に来よう・・・





急な上りが続く
 急な上りが続く

 山中を歩き始めて30分近く経ちましたが、急な上りは容赦なく続きます。身体もちょっと汗ばんできました。でも、そろそろ先が見えてきた感じカナ





頂上に到着
 頂上に到着

 と、言う事で、不動ヶ丘の頂上に到着です。ここいらで、ちょいと小休止。





不動ヶ丘頂上からの眺め
 不動ヶ丘頂上からの眺め

 標高が150m前後と思われる不動ヶ丘の頂上からの見晴らしは、周りを木々に囲まれている事もあって絶景とまでは言えませんが、それでも東京の郊外多摩地区南部の街並みを鳥瞰する事が出来ます。因みに、かつて室町時代の頃には、この場所に高幡城というお城の本丸があったと伝えられています。

 しかしながら資料に乏しく、あまり多くの事は分かっていないらしい。





いよいよ下り坂
 いよいよ下り坂

 頂上を過ぎるといよいよ下り坂です。これで一気に麓まで。

 ・・・と、思いきや。





またまた上りに
 またまた上りに

 行く手にまたまた上り坂が現れました。一丁前に、アップダウンの繰り返しもあったりします。





山内第八十番
 山内第八十番札所

 やっと80番目の仏さまにお逢いする事ができましたぁー  もう少しっ!

 このあとは下りのみです。





鐘楼
 鐘楼

 麓近くまで下りてくると、鐘楼が見えて来ました。「高幡不動尊ハイキングコース」もいよいよ大詰め、ゴール間近。





大師堂
 大師堂

 目の前に見えて来たのは大師堂。そしてお堂の前に鎮座まします仏像は・・・





山内第八十八番
 山内第八十八番札所

 不動ヶ丘を歩き始めておよそ1時間。山内八十八ヶ所巡拝で88番目の札所にゴールインです。





仁王門をぬけて
 仁王門をぬけて

 「高幡不動尊裏山登山」も無事に終える事が出来て、大満足。そろそろこの辺りで、高幡不動尊をあとにする事に。





高幡不動駅前
 高幡不動駅前

 参道を抜けて、あっと言う間で高幡不動駅前に到着。標高およそ150m、時間にして1時間ほどの山歩きとはいえ、今日は結構楽しめました。 









★交通 京王線 高幡不動駅下車



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