フード:「BAKU HOUSE」オープンカフェ(富山県富山市) |
・雷雨の中、なんとなく決めたレストラン。 ・わき道の公園の奥というすごいロケーションなのに、超満員。 ・中に入ると小粋なマダムの昼下がり目的のババアたちが全体の95%を占めてる。もし、ここがアルカイダのテロ目的になり爆破されたら、見出しは「主婦ら多数死亡」となるだろう。 ・さて、寒い。寒いのは、どういうつもりか、オープンカフェに通じるトビラが、換気のためか、少し開いており、そこの最寄席だったからだな。 ・ランチは、オムライスが名物で、パスタがあって、ほかいろいろと。800円からあるのでリーズナブル。 ・おれらは「氷見和牛ステーキランチ」。おれがそれにしたら、奥さんも「あんただけステーキで悔しいから」という理由。 ・さて、待つ。こういうところは、小粋なマダムのなんちゃってセレブ用なので、待つのはお喋りのスパイスがわりさというくらい待たせる。まあ、満員状態だし、しかたがない。おれらは、普段からいつもツラをつき合わせているので、話すことが無いんだよね。 ・さて、ヌルイ。これが最大の難点。ステーキ、ごまだれソース、つけあわせはアスパラ、ニンジン、サトイモ。スープはカレー味。ロールケーキをほんの一口(ミルクピッチャー大の容器に入ってる)。これらすべてヌルイ。猫舌用?と思うくらい。 ・味はいい。肉は激レアだし、新鮮。ソースもゴハンに合ってる。つけあわせはアッサリした味わい。カレー味のスープも意表をついており、アクセントになってる。でも、熱した鉄板の上でジュウジュウいってるステーキが恋しくなる。 「やっぱ、わたしは、あの中(小粋なマダム)に入れないわ」 ・と奥さんのヒトコト。 ・と、おれら的には雰囲気悪い。なにせやかましい。そしてヌルイ。近くにある「Isoya」で買ったクレッセントを食べて、「あー食ったあ」って気になったくらい。 (02/11/27・18:21:49) |
フード:「十軒房」ラーメン(富山県高岡市) |
・フードコーディネーターの匠ゆうじプロデュースらしいそうで。 ・ま、それっぽいわざと汚れたようなインテリアとか、壁に埋め込んであるテレビとか。 ・で、メニュー。こだわりのラーメン屋らしくない、野菜炒めとか、ギョウザがあるのが、おれ的には好感触。できることはやったほうがいいよなあと思う。 ・おれは、トンコツ醤油にトッピングに山盛りもやしと半熟玉子、奥さん十軒房ラーメンにワンタン。それにおこげチャーハンと焼きギョウザ。 ・えー、まず。ラーメン以外から。不味いです。チャーハンは熱した鉄鍋に入っており、それで、焦げるって寸法さ。これパクれるし、10倍は美味いもの作れるなと思いましたので明日早速鉄鍋買おうと思いました。 ・そして、ラーメン。スープはいわゆる「そういうところ」の店らしい味でした。なんでも、トンコツ醤油は、海洋深層水を使った特注の醤油だか。十軒房ラーメンは丸大豆醤油使用とか。まあ、そういういわゆる「味自慢」も、でも、控えめでいいね。これ見よがしのところあるじゃん?能書き食って美味いかバカと思ったり。 ・スープはそういうことで、「そういうところ」味なんですが、問題は麺ですね。かんすい不使用だかを売りにしてますが、ぼそぼそしてて美味くねえんだわこれ。メリットってあるんか? ・店の雰囲気とかはさすがと思いましたが、いかんせん、トイレの予算まで間に合わなかったみたいで、トイレが改装前のままって感じがしたのがおかしかったな。 ・と、スキが多いのでおれは逆に好感触。まー、あの、イケてるラーメン屋独特のインテリアってどうよ?と考えることが多い、いろいろな点で有意義でした。 ・値段分のラーメンではありますよ。 (2002/11/20・21:30:29) |
フード:「ダヴィンチ」イタリアンレストラン(富山県婦中町) |
・奥さんのリクエストで行きました。見た目はけっこうオシャレ系のイタメシ屋なのに、入り口にスポーツ新聞やら「スピリッツ」が置いてあったりして、当初の予定からけっこう離れる感じがなかなか興味深い。まあ、どんな食い物屋でも理想と現実のハザマに悩み、妥協するものですよ。おれんちも当初は高級中華レストランだったそうだし(いや、知らないけど)。 ・その「マイナーチェンジ」が効を奏したのか、1時過ぎにいったのにも関わらず店は8割程度埋まっている。 ・天窓も窓ガラスもかなり大きく取ってあり、半オープンカフェテラスみたいなものであり、開放感はなかなかのものだ。 ・メニューはランチしかなく、しかも、1種4パターンといった具合で、Aセットは標準で、B,C,Dと進むと1種づつ前菜とかが増えていくってやつ。Dセットがちょっとしたフルコースで2000円。前菜、ミニピザ、パスタ、メインディッシュといった感じ。 ・おれらは、Bコース。サラダバー+ミニピザ+パスタ+コーヒー+パンで1000円。 ・パスタは3つあり、おれが、ベーコンとトマト、奥さんがホタテのガーリックソース。 ・ダヴィンチは五万石グループ(百万石だっけか?)という、和食割烹のチェーン店に属しており、そのからみで、シーフードが新鮮ってのが売りなんだそうだが、結局、おれの食ったのは全然そういうのカンケイないメニューであったな。奥さんのホタテくらいか。 ・肝心の味なんだが、これが意外に美味い。手堅い味ではあるんだけど、随所に細かい小技が効かせてある。おれはミニピザのチーズが美味いことにイチバン感動した。パスタは双方ともイタメシ屋を看板にするだけのことはあるなあってレベル。まあ、美味いですよ。で、サラダバーもキャベツレタスにポテト系のやつ3種と、まあ、微妙に手抜きと、これってイタリアン?ってこともあるけど、まあ、ぼちぼち満足できました。 ・貧乏人のデートコースにいい感じかもしれない。(2002/11/13・19:20:53) |
総評:10月 |
・10月はなんてったって、「GROOVE!」のレンタル業務停止に伴う余剰在庫一掃セールに尽きるな。ほかにも、「イオン高岡ショッピングセンター」内「タワーレコード」の290円均一ワゴンも得るものが多かった。 ・とかいいながら、HMVで普通にCDも買ってるしと、そこいらの消化に追い詰められているくらいCD三昧な月であったことよ。 ・プライベートでもいろいろあって、下のガキの骨折(今はギブスも外れたし、あと1回病院に行けば終了)とか、その直後に、奥さんの実家帰省旅行&ディズニーシー。 ・シャバでも、田中耕一さんが富山県人初のノーベル賞受賞なんてのや朝鮮拉致被害者帰国なんてありました。 ミュージック ・オススメはないけど、 「Computer House Of Mode」Spank Happy(KICS965) ・「ミュージック」では取り上げてないけど、 「サラウンド」クラムボン 「雨は毛布のように」キリンジ 「ゆらゆら帝国で考え中」ゆらゆら帝国 や、言及してないけど、 「わいわいわい」小島麻由美 「セブンスター」中村一義 「流れ星/遠い夏」真心ブラザース 「この愛は始まってもいない/流星」真心ブラザーズ 「もーどーにでもしてー」ぴちょんくん 「アイ・ジー・ワイ」ドナルドフェイゲン ・これらも楽しんで聞かせていただきました。 ・あと、 [everything i long for]hayden [satisfiction]MELONY [HEAD SHRINKIN'FUN]THE BOMBORAS [Cacktalle in the Cantina]same ・あたり。さすがに豊作ではありますね。 ・なにかひとつったら、[Cacktalle in the Cantina]sameかな。 コミック 「殴るぞ」1巻 吉田戦車(小学館) 「ワイド版 風雲児たち」6巻 みなもと太郎(リイド社) 「快速!FREE NOTE Book!!」すがわらくにゆき(ワニブックス) 「辣韮の皮」2巻 阿倍川キネコ(ワニブックス) 「花鳥風月紆余曲折」2巻 佐佐木勝彦(講談社) 「鉄人」2巻 矢作俊彦&落合尚之(講談社) 「暁星記」1巻 菅原雅雪(講談社) 「暁星記」2巻 菅原雅雪(講談社) 「じかんはどんどんすぎてゆきます」雁須磨子(太田出版) ・が、オススメついたものですね。 ・加えて、 「100万円!ベガスくん」1巻 肉柱ミゲル(エンターブレイン) 「篠房六郎短編集〜こども生物兵器〜」篠房六郎(講談社) 「みんなはどぅ?メガキューブ」G=ヒコロウ(コアマガジン) 「ナッちゃん」7巻 たなかじゅん(集英社) 「ラブホルモン」坂井恵理(講談社) ・あたりも楽しませていただきました。って、えれえ豊作ですね。10月は濃い月だったんだなあ。 ・と、この中だと、「快速!FREE NOTE Book!!」すがわらくにゆき(ワニブックス)、「暁星記」1巻 菅原雅雪(講談社)、 「暁星記」2巻 菅原雅雪(講談社) がとくにオススメって感じかな。 ブック 「乳母車を押して、トラックのように私は走った」塔島ひろみ(車掌文庫シリーズ3) ・ですか。手に入れるのがちょっと難しいですが、テキストサイト運営者は目を通されるといろいろと得るものがあるかと。 ゲーム ・は、先月に引き続き「ガンヴァルキリー」三昧だったし、ナシってことで。 ・11月は節制の月みたいです。 (2002/11/11・14:33:40) |
コラム:「ヘッドライト・テールライト」 |
・初対面の人と話すとき、難しいのが趣味の話。 ・そういう「くくり」でのグループ内ならなにも問題はないのだけど、そうじゃない場合。 ・こう切り出すにしても切り出されるにしてもなかなかにやっかいだ。 「わたし****が趣味でしてねえ」 ・これの反応が難しい。一応、模範解答は「ほお、ええですなあ」になるのか。 ・ここで、たとえ、それが合致しても、先には進めない。 「わたしもなんですよ」 ・などといったら、最後、高確率で気まずい沈黙になる。 シミュレート1 「わたし音楽鑑賞が趣味でしてねえ」 「わたしもなんですよ」 「メルツバウが神なんですよ」 「へー…。いいですね」 〜沈黙〜 ・と、こうなってしまう。メルツバウなんていわれてもなあ。 シミュレート2 「わたし音楽鑑賞が趣味でしてねえ」 「わたしもなんですよ」 「メルツバウが神なんですよ」 「わたしはゆずですね」 「へー…。いいですね」 〜沈黙〜 ・と、お互いの接点がかけ離れすぎているとまた不成立。メルツバウとゆずじゃねえ。 ・とかいって、じゃあ、同じならいいかというとこれまた難しい。 シミュレート3 「わたし音楽鑑賞が趣味でしてねえ」 「わたしもなんですよ」 「ビートルズが神なんですよ」 「わたしもです!ビートルズは最高ですよね」 「そうですよね!でも初期に限りますね。「抱きしめたい」「涙の乗車券」…ああいうので押し通して欲しかったものです」 「…わたしは中期以降が大好きなんですがね。「ヘイ!ブルドッグ」や「マーサ・マイ・ディア」が真骨頂じゃないですかね」 「へー…」 〜沈黙〜 ・と、こうなってしまうのです。まー、音楽に限った話ではないんですけど、やっぱり音楽が顕著ですね。とくに、おれみたいなかなり偏った方向にはついていけない人が多いので、というか、ほとんどそうで、かなり、啓蒙的なこともしたのですが、結局あきらめた。そして、人前で「***が好き!」とカミングアウトすることもやめた。 ・たぶん、それは、おれのように偏った人じゃなくても似たり寄ったりだと思われる。だから、たいていの人は表立って***が好き!とかいわないと思うし、いったところで、「浅い」話題で終わらせる。(例:「いや、昨日宇多田ヒカルのアルバム買いまして。いいですねえ」「そうですねー」終了) ・うんまあ中にはそれが好きってことが自身のアイデンティティになっている方もいますわな。ナガブチファンとかオザキファンとか。あと、ミッキーマウスマニアのミッキー御殿みたいのとか。 ・で、たいていの人は、その趣味を初対面の人には隠しがちですよね。慣れてもおずおずと提示みたいなノリです。 ・まあ、「アユいいよねー」「超イイ!」って程度? ・そう考えると、インターネットのサイトってベンリなんですよね。「***が好き!」といいやすいし、その返事も聞きやすい。 ・ま、それはともかく。 ・これから本題です。 ・上記のように、趣味は隠しすぎるか、発露しすぎるものですが、絶妙なバランスを取ってる人種もいます。 ・中島みゆきファンです。 ・彼ら(彼女ら)はみゆきファンであることを公言します。あっさりと、しかも、堂々とカミングアウトします。そして、そのことを押し付けない。かつ、誇らしげにしてます。 ・よって、おれは中島みゆきファンっての、相当たくさん知ってます。リアルでもネットでも有名人でも。 ・そう、昔はおれ、「音楽なに好き?」とか聞くタチだったんですね。 ・冷静に分類すると、谷村新司、さだまさし、松山千春なんかのニューミュージック層に位置づけられると思うのですね。実際、そういう流れで好きな人も多いですし。でも、その中にあっても熱狂ぶりはケタが1つ2つちがうような気がします。 ・しかも、それをけして表には出さない。たとえは悪いんですが、昔の海外ドラマ「インベーダー」のように、ふっと気づくとあちこちに。「ええ!おめえもそうなの!」って感じで。 ・そして、その影響をおくびにも出さないで、静かにそして熱くファンで居続ける。これはできそうでできないスタンスですよ。 ・じゃあ、そんなファンじゃないんじゃない?と思われるが、ところがどっこいなんですよ。ちょっと、中島みゆきネタに水を向けると、もうスゴイですよ。まあ、そこでも「オトナ」のファンだと、静かに、聞いたことだけ答えてくれるけど。 ・これはだから差別したり嘲笑したりじゃないんですね。ここわかっていただきたい。ただ、素直にスゴイと。ファンもスゴイし中島みゆき氏もスゴイ。そして、どこに魅力があるのかはおれにはわからないので、中島みゆき(およびファン)批判なんかできるはずもないのです。そして、仮にしても、「…」と沈黙で応えるのが中島みゆきファンかと思われます。 ・中島みゆき氏が、選挙に出馬したり、宗教の教祖さまになったりしたら、日本を変えられると思いますよマジで。 ・それをただ書き記したかっただけなのです。 ・タイトルの意味わからない?いろいろな人に聞いてごらん?中島みゆきファンが見つかるよ。 ・あ、そうそう。メルツバウってのはノイズバンドです。おれもよくしらん。(2002/11/07・14:44:34) |
フード:「ヒロタ」洋食(富山県魚津市) |
・探したんだ。前に偶然、ちらりと眺めていつか行きたいなと心の奥底に秘めつつ早3年。でも、魚津市は非常に道がわかりにくいんだ。古くからある漁師町だからよー。 ・こないだ、「あかしや」行って、偶然発見したもんで、「じゃあ」と再び探す気になったのです。 ・で、見つけた。かなり老舗っぽい建物(ビルの1F)。70年代っぽいインテリア。まあ、レトロ気取りじゃなくて素で古い感じ。でも、キレイではあるんだけどね。 ・入るといきなりホワイトボードにデカイ写真で「当店の人気ベスト3」とか。 ・素直にそれにしたがって、おれは「ジャンボチーズハンバーグ」定食、奥さんは「カニピラフセット」。カニピラフセットってのは、ピラフとカニクリームコロッケのセット。 ・ジャンボチーズハンバーグがまたでかいんだ。CDケースくらいある。いや、ウソだな。新書程度か。でも、でかいわな。付け合せに茶色の麺があったので「やきそば?」と思ったら、カレー味のスパゲッティでした。 ・で、その新書サイズのハンバーグが美味ければいうことないんだけどね。とりえは熱くてチンチンなことくらいかな。ほかはすべて熱くないけど。鉄板に乗ってきたけど、鉄板は平熱でしたし。味噌汁もぬるめだったし。 ・で、奥さんのピラフは塩気が足りず、カニクリームコロッケはホワイトクリームソースのとろみが堅すぎ。どっちかというとガッカリ度は奥さんのほうが高いんで憤慨度も高い。おれのはまあいうたかてゴハン食べられるし。非常にハンドメイドな味。家庭の味的ではあったけど。 ・まー、正面きって「マズイ!」ってほどじゃないんだけど、うんまあもういいかなって。おれが行きたいっていっても奥さんがウンとはいわないだろうな。(2002/11/06・23:00:42) |
フード:「富公」ラーメン(富山県富山市) |
・有名で老舗ではある。よく、店の前を通る。でも、縁がなくてこれまで行ってなかった。 ・某まちBBSのラーメンスレでもベスト3に入れるとかいってたと思い。 ・まー、行きました。まったくもって普通のラーメン屋。ドラマに出てくるようなたたずまい。4にんがけテーブル2席、座敷2席、あとカウンター。 ・ラーメン各種にギョウザ。変りラーメンみたいなものはナシ。本当にオーソドックス。 ・おれはチャーシューメン、ガキはラーメン、奥さん塩ラーメン、あとギョウザにオニギリ。 ・これがみんながみんな「普通」。ラーメン屋のラーメン食べた!って感じですよ。太メンにちょいと塩っぱい味付け。ちょっとチャーシューが硬いのと、ちょいとヌルイのがアレだけど、なるほど、これをベスト3ってのはわかるわなと納得。 ・とりあえず、ラーメンの味に関しては「センサー」がいるんだ。下のガキ。こいつはペロリと食べるラーメンは美味いラーメン。ペロリでしたよ。 ・うーむ、いろいろと勉強になった。(2002/11/06・23:34:35) |
コラム:骨 |
・ラーメン屋の朝イチバンの仕事はスープ作りだ。なかには、前の晩から仕込んでスープに火をかけっぱなしなんてコダワリの店もあるだろうが、基本的に多くの店はその日に使うスープは朝に作る。 ・手順としては、湯の中で骨を洗う。一般的には鶏と豚だ。その割合は店それぞれでちがうが、鶏から洗うってのは同じだ。汚れないほうから洗わなければならないからだ。 ・「洗う」と表現したけど、実際は、ゆでる感じ。骨にある血を抜く感じだな。その後、「掃除」をして、水をため、火をかけた寸胴に入れていく。ほかにもニンニクとショウガなんかを入れ、煮立ってくるとスープは完成だ。 ・鶏なんかは頭がついたほうがいい味が出るし、豚は髄を出すために、ハンマーで殴ってやる。意外に重労働。というか、ま、これが命だからな。スープがないってのはイコール料理が作れないということになるくらい、中華料理はスープに依存している料理が多い。 ・で、近年ラーメン屋が流行っててね、骨が慢性不足状態なんですよ。コダワリのラーメンってのはどうしたって、スープに金や手間をかけることになり、1回に骨をドカーンと使ったりする。また、それを「売り」にしてるくらいでね。 ・で、需要が多くなれば、儲かるから足元を見るということで、タダで持っていってくれっていわれていた骨の相場が急騰してるんだな。おれが富山に帰ってきてから2回くらい値上げがあった。 ・そして、絶対的な量が足りないそうだ。だから、取り合いになるし、こうなると大手がどうしたって有利になる。ゴッソリとっていく。そして、おれのところと取引している肉屋にはまわらなくなってくる。で、しょうがないってことなんで、直接屠殺場からトン骨だけまとめてもらって、毎日肉屋からくるのに足して使ってるって状況。 ・このコダワリのラーメン屋によるスープが主流になってくると、どうしても、いわゆるコダワリの少ないラーメン店のスープは「薄く」なってくるんだな。もう客はそういう風になっている。 ・だもんで、この骨の取り合いってのはかなり熾烈だそうな。 ・先日、ウチにセールスマンがきた。セールスマンはちょいちょいと来るんだが、こいつは、骨を売りにきた。洗ってある骨がメッシュ地の布みたいのにくるまっている状態。骨のティーバッグだ。これにすると、朝の手間は激減する。 ・前に修行していたオヤジと、一回そういう食材関係のイベントに出かけたことがある。かれこれ10年前になるか。そのころからそういうのがあったし、そのオヤジも「将来はみんなこういうのになりそうだよなあ」とつぶやいていた。それがついに富山の片田舎にも来たということだなあ。 ・ちなみに。高校の学食や、社員食堂のラーメン。あと、高速道路のPAの立ち食いラーメン。あれのスープは缶詰に入った濃縮スープを水でのばして使っております。まあ、ちゃんと骨から使ってるところもあるんだろうけどね。そして、そのスープは不味い。まちがいなく。ああ、そういえば、顆粒状とか、一般にもスープの素は売ってますね。 ・で、話をちょっと戻して。その作られたスープは朝から店じまいまで、延々と熱し続ける。最初はゴロンとしていた骨も終いにゃあグズグズになってしまう。 ・その昔、人の手首が入ったスープなんてのがあった。都市伝説だか、本当にあった話だか、忘れたんだけど、まあ、アリだよなあと思った。 ・「CSI」(WOWOW)によると、豚の骨ってのは、人間にイチバン近いそうで、ん、どういう味がするものか?とちょっとだけ興味が湧いてきました。なに、さばくのならまかせてくれ。おれ、豚の関節のスジを切ってバラすのトクイだし。 ・と、考えると、ラーメン屋っていうか、中華料理って完全犯罪がラクだろうな。人を消すのはカンタンだからな。死体が見つからなければ完全犯罪だよ。 ・って、そんな映画ありましたね。香港映画でしたか。「八仙飯店之人肉饅頭」か。殺した肉を肉まんに混ぜて売ってたやつ。 ・そんなこと考えながら明日もスープを作るのです。(2002/11/01・22:45:34) |