OVA「桜華絢爛」第1話スペシャル!
1/2 収録
筆者: | ぼく〜の名前はー、ジャン・ロックラルティーグぅ〜♪ |
アイリス: | ジャンってぇ、フランスのおとこのこのおなまえだよね。 |
さくら: | ジャン君って、誰なんですか、大神さん。 |
大神: | うーん、何でも昔某国営放送アニメに出てきた発明少年らしいけど。いつか自分の手で飛行機を飛ばすことを夢見て… |
紅蘭: | 飛行機? なんやウチとよう似たお人やなー。 |
大神: | そういえば確かに。けど年代を考えると、ジャンくんとナディアの息子にしては子供すぎるし、孫にしては大きすぎるし… 誰だろ、こいつ。 |
さくら: | アブリビエーション(イニシャル)はどちらもKHIですもんね。 |
大神: | どう考えても、川崎重工のコピーに思えて仕方ないんだけどな… |
関係者: | この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません… |
大神: | 真宮寺家はあれだけの大邸宅を持つ旧家だから、どこか他から引っ越してきたということもないだろうし、どうしてだろう… |
さくら: | うちはお母さまが仙台に嫁いできたんです。だから、お正月の場面のお母さまに方言がなかったでしょ? そんなお母さまに育てられたあたしですから、仙台生まれでも標準語、というわけなんです。 |
大神: | なるほど、一応筋が通ってるなあ。…でも、たしか、もごもご言ってるおばあちゃんも最後の方で少ししゃべってたけど、あの人も方言がなかったぞ。おかしいなあ… |
さくら: | お、おばあさまも他所から真宮寺家に嫁いできたんです。 |
大神: | なんだか怪しいなあ… これでもしも、第2話に出てくるお父さんの幻影が標準語しゃべってたりしたらどうするんだろ。 |
さくら: | そ、それなら、お父さんも、養子として真宮寺家に迎えられたんです。 |
大神: | ……… |
筆者: | ふざけとんのか、大阪弁は日本語じゃ! おのれら喧嘩売っとんか、いてこますぞコラあほボケなすカス! |
アイリス: | ねーねー、あのへんなおにいちゃん、さっきからなにいってるのー? アイリスぜんぜんわかんない。 |
大神: | わ、わかんないほうがいいんだよ、アイリス… |
紅蘭: | あれにはウチもびっくりしたわー。蒸気通信機から出てきたテープの穴に目ぇ通すだけで文面読んでしまうんやもん。 |
大神: | 今の蒸気通信機は活字印字箋にカタカナで出てくるからなあ、あんなことする必要もないんだけど… |
あやめ: | ちゃんと理由があるのよ。昔の蒸気通信機は、受け取った文面をいったんさん孔(穿孔)テープに打ち出して、そのあとタイプライタにかけていたの。 |
米田: | けどよぉ、そのタイプライタってのがこれまたすぐ紙が詰まるわ歯車は狂うわ、肝心なときに限ってからきし動きやがらねぇんだ。 |
あやめ: | タイプライタは精密な機構だから、最前線での過酷な環境に耐えられなかったのね。そこでやむを得ず、テープの穴から直接文面を読むことが多くなったの。 |
米田: | そうこうしてるうちに、いつの間にかテープの穴そのまま読んだ方が早くなっちまったってぇわけよ。 |
大神: | なるほど。要するに、8086/Z80時代のプログラマーが、アセンブラー命令見るだけで機械語を暗唱できるようなもんだな。 |
紅蘭: | 大神はん… このウィンドウズ全盛時代に、そんな話わかる人おるかいな… |
花組一同: | そーゆーことしか思い浮かばんのかこのど外道ーっ!! |
筆者: | 俺だけじゃないーっ! 同じこと考えたのはずぇっったい俺だけじゃない、はずーっ!! |
花組一同: | ええかげんその話題変えんかーっ!! |
筆者: | だって、だって、ふつう、気にならないか、気になるだろーーーっ!! |
大神: | アイリスに襲いかかる降魔にマリアが発砲しようとして、弾が無くなってしまったシーンがあったよね。 |
さくら: | あ、あの塔の上で「カチッ、カチッ」って場面ですか? |
大神: | うん。でも妙に思わないか。マリアほどの戦闘のプロフェッショナルなら、常に自分の銃の装填弾数と射撃回数は把握しているはず。そして残弾数ゼロとなるタイミングを予測しているはずだ。なのに… |
さくら: | マリアさん、たしか正規の軍隊に入ったことってなかったんじゃないかしら。だからそこまでの訓練は受けてないのかも… |
大神: | いや、露西亜革命を戦い、米国で用心棒生活をくぐり抜けてきた彼女だ。自らの命を守ってくれる愛銃の扱いに抜かりはないだろう。 |
カンナ: | いつも冷静に見えるマリアも、アイリスが襲われてさすがに気が動転してたのさ。マリアも血の通った人間なんだからよ。 |
大神: | だが、彼女の戦闘行動を私情が左右するなんてことはあるんだろうか。あの冷静沈着なる戦士が… |
カンナ: | おーおー言ってくれるねえ、それじゃあマリアがまるで冷徹無比の戦闘マシーンみたいじゃねえか。マリアだって19の女の子だぜ、そりゃ優しさもあるし、動揺もするさ。お、いたぞ。そうだろ、なあ、マリアぁ… |
ずきゅうううん。 | |
さくら: | きゃあああああっ!! カ、カンナさんっ! |
カンナ: | ぴく、ぴく… |
マリア: | 私の背中に立つな。 |
大神: | お、女ゴルゴ...... |