穴神山とは宮谷の最深部にある山の字(あざ)名です。ここには昔より語り継がれる伝説や由来が多く残っています。(津野山古式神楽のページ参照)
この一帯は昭和30年代半ばまで草場(採草地)として利用されていました。その後、草葺屋根の消滅や化学肥料の利用増加に伴い、萱の屋根利用、堆肥への利用が減り、ほとんどが管理放棄された状態で年月が経ちました。
その間、雑木や松の中でオンツツジの株は数を増やし成長していました。人の手が入らなかった事が結果的には良かったともいえます。
この一帯にオンツツジがあることを知った地元有志が、平成10年から「かおりの里作り村民会議」の助成を受けて、歩道の整備やツツジ周囲の立木の伐採など公園化を進めてきました。
その結果、平成13年、14年、15年、17年、18年、20年、22年にはたくさんの花を咲かせ、私たちの目を楽しませてくれました。
穴神トンネル右手より遊歩道。画像手前に駐車場あり。
ツツジ公園にはオンツツジだけでなくトサノミツバツツジも咲きます。
例年4月20日頃。
麓(峰)に咲いたオンツツジ。正面に穴神山ツツジ公園を望みます。
ここは標高約600m、オンツツジが咲くのは例年5月初旬です。
一方、ツツジ公園は標高約900m〜1100m例年5月中旬から下旬が見頃です。
ツツジ公園上部(後藤山頂上付近)から東向きに、尾根筋に沿ってオンツツジの群落が見られます。
ツツジ公園看板。
公園内に案内板も含め設置しています。
ツツジ公園から宮谷地区を望む。
緑が濃くなった山々や茶園、水が張られた田が見られる時期です。
ツツジ公園から東方向。
画像左端の峰が不入山(1336m)。
気象条件がよければ正面右手に土佐湾が望めます。
穴神山ツツジ公園は、津野町高野から天狗高原に抜ける公団幹線林道東津野・城川線 穴神トンネルの上部にあります。
整備区域は東西約1.5Km、標高差約200mです。
標高差があるためトンネル付近と後藤山(1113m)付近では花の見頃も若干の差があります。
花の色や形状が違ったものも見られます。
麓に比べると花の多い年と少ない年の差が大きいように感じます。
標高があって厳しい季節風が当たる事が原因かとも思いますが、正確なところはわかっていません。
毎年、満開の花をお見せできたらいいのですが・・・
整備区域一帯には、歩道があるとはいえ急斜面もありますし、マムシが出るなどの危険もあります。
一帯での事故等には当ホームページ、宮谷地区、土地所有者は一切の責を負いませんので、十分な注意のうえ自己責任において行動してください。
又、公園一帯は民間土地所有者の方々の理解と協力により、整備、入山を許可されています。
ごみの持ち帰りなどマナーを守ってツツジの散策をお楽しみください。
〒785-0502
高知県高岡郡津野町北川(宮谷)
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