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スポーツ障害・外傷 腰部椎間板ヘルニア

【腰背部】

腰痛症(腰部捻挫)

腰椎分離症・すべり症

腰部椎間板ヘルニア

梨状筋(りじょうきん)症候群

肋骨疲労骨折

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腰部にある椎間板は日常生活やスポーツ動作で大きなストレスを受けやすく、特に前屈と腰の捻りの動作が同時に起こる場合にそのストレスは高まります。この状態が繰り返されることで椎間板内の線維輪の変性がおき、やがては背部の神経を圧迫するようになります。この状態は一般的には椎間板ヘルニアとして知られています。特に下肢への神経痛が見られ、神経の圧迫されている側の筋力低下、前屈や捻り動作で痛みが増強します。

どのスポーツにおいてもみられますが、一般的には20歳以降によく発生します。急に痛みが出た場合はRICE処置を行い、背部の炎症を抑えるようにします。その間、膝を折り曲げた「えび型」の姿勢で安静状態を保つようにしましょう。状態が安定してきたら、出来るだけ早く腹部と腰部の筋力強化トレーニングを行うようにします。腰椎にかかる負担を出来るだけ軽減するように、腹筋の強化に努めることが大切です。

おおむね保存(手術をしないでリハビリトレーニングなどを中心に行う)療法で症状の軽減が期待できますが、3ヶ月〜半年経っても症状が変わらない場合は、手術療法で変性した線維輪を除去する方法をとることもあります。手術をした場合、選手が競技復帰するまでに6〜8週間程度、コンタクトスポーツ(衝突のあるスポーツ)に関しては3ヶ月ほどリハビリ期間が必要となるでしょう。
 
梨状筋(りじょうきん)症候群

梨状筋(りじょうきん)は仙骨(お尻の真ん中の骨)から始まり、足の付け根につく筋肉で股関節を外旋(足先を外に向ける)させる働きがあります。この筋が炎症を起こしていたり、過度の緊張状態になるとその下を通る坐骨神経を圧迫し神経の走行に沿って痛みがでます。時には太ももから足先にかけてまでしびれることがあり、スポーツ選手によくみられます。

使いすぎによる炎症であれば、アイシングなどで抑えます。過度の緊張状態で感じられるような足先の突っ張り感があれば、筋肉の緊張をほぐす意味で梨状筋にストレッチを取り入れていくのが効果的です。また太ももの前後の筋肉:ハムストリング(裏:大腿二頭筋)と大腿四頭筋をバランスよく鍛えていくことも大切です。

普段から腰に負担のかかる姿勢を長時間とらない、重いものを持ち上げるときの体勢に気をつける、疲労がたまらないようストレッチをして柔軟性を保つ、体重増加に気をつけるなどのセルフ・ケアを心がけましょう。

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