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TOP > スポーツ障害・外傷 > 骨盤・大腿部 > 骨化性筋炎 / 鷲足炎(がそくえん)

スポーツ障害・外傷 骨化性筋炎

【骨盤・大腿部】

大腿部肉離れ

チャーリーホース

骨化性筋炎

鷲足炎(がそくえん)

腸脛(ちょうけい)靭帯炎

骨化性筋炎は筋肉の炎症に引き続いてカルシウムが沈着し、石灰化現象が起こって筋組織の中に骨が形成されることをさします。大腿部前面に起こりやすく、この部分に強い打撃を受けた後によく見られます。チャーリーホースの処置が適切でなく、痛みを無視して筋肉を激しく使ってしまうことで起こります。この他にもしこりのある筋肉を強くもむようなマッサージ、痛みがある時点での無理なストレッチも骨化性筋炎の原因となるので注意が必要です。骨化性筋炎は打撲に対する不適切なケアがもたらす長期的な合併症と位置付けられています。

この場合選手に十分な休養をとらせ、筋肉内にできた血腫(けっしゅ)がなくなるまで患部に打撃などの強いストレスが加わらないようにすることが重要です。プレーをする場合もパッドなどを使用して極力打撃から患部を守ることが必要となります。
 

鷲足(がそく)炎

膝下内側に縫工筋(ほうこうきん)、薄筋(はっきん)、半腱様筋(はんけんようきん)の腱が集まっているところがあります。この部分を鵞足(がそく)と呼び、膝をいっぱいにまで伸ばしたときにこの部分に痛みがあったり、圧痛がある場合は鵞足炎の可能性があります。

鵞足にはハムストリングス(太ももの裏側の筋肉)の腱などが集まり、主に膝を曲げる働きをします。特にキックした膝を曲げて前にひきつける動きを繰り返すとオーバーユースがおこり、膝の内側下方に痛みが出現します。これが昂じて炎症を起こしたものが鵞足炎です。

オーバーユースによるものが大半なので、筋肉の緊張をとるようにストレッチなどを取り入れていくことが大切です。鵞足の部分のみでなく、股関節まわりの筋肉をはじめ大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)やハムストリングス、ふくらはぎ周辺まで柔軟性を回復するようにしましょう。足首、膝、股関節の可動域が正常範囲に戻れば症状も軽減すると思われます。
 

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