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スポーツ障害・外傷 大腿部肉離れ

【骨盤・大腿部】

大腿部肉離れ

チャーリーホース

骨化性筋炎

鷲足炎(がそくえん)

腸脛(ちょうけい)靭帯炎

肉離れとは乱暴な動きや突然の動作によって、特に筋肉が過度に伸ばされ、裂けることによって起こります。大腿後面(ハムストリングス:太ももの後ろ)に最も多く発生し、大腿前面、ふくらはぎ、上腕部などにもみられます。

原因としては過度の伸展、大きな負荷への急激な筋肉収縮、筋肉のアンバランス(屈筋の筋力が伸筋の50%以下になると肉離れの発生頻度が高くなるといわれている)があげられます。また最近ではストレスによる肉離れも増えているといわれています。

受傷直後にはRICE処置が有効です。軽度の場合は弾力包帯などによる軽い保護と支持のみで、引き続きスポーツ活動することが可能です。その場合は活動時、軽い重苦感はあるものの、関節の可動域や筋力に変化がないときです。原則として2週間程度は歩行以外の下肢への荷重刺激を避け、損傷筋の伸展による筋力強化は見合わせるようにします。

肉離れの予防としては日頃から十分なストレッチングをおこなうこと、疲労の蓄積を防ぐことなどがあげられます。
 

チャーリーホース

チャーリーホースとは大腿部前面の筋肉への打撲傷とその後の筋肉硬直のことをさします。バスケットやラグビー、サッカーなどコンタクトスポーツと呼ばれるものによく見られます。大腿部前面に強い打撃が加わり、筋肉が大腿骨の硬い表面と打撃の間にはさまれてしまうことで起こります。

痛み、筋肉内での内出血、腫れなどの症状が見られますが、受傷直後はほとんど気づくことなく選手はプレーを続けることができます。練習や試合の終わり頃になって筋肉の深部に痛みを訴えるようになります。応急処置としては膝を曲げた状態で大腿四頭筋を伸ばし、痛みがなければその状態でRICE処置を行います。痛みがある場合はムリに膝を曲げないようにします。受傷直後は気がつかないことが多い傷害なので素早い対応が必要です。

痛みがなくなった段階で患部のストレッチを行い、関節の可動域が正常範囲に戻った段階で大腿四頭筋の筋力強化を行っていくようにします。痛みをおしてのエクササイズは骨下性筋炎に移行する危険性があるので十分注意するようにしましょう。
 

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