「うずのしゅげ通信」
2021年3月号
【近つ飛鳥博物館、河南町、太子町百景】
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2021.3.1
グレタ・トゥーンベリ
〈2021年2月17日にフェイスブックに投稿したものです。〉
「今日の拙句です。
(グレタ・トゥーンベリ)
もとより青くとんがるも愛(は)し蕗の薹
(母を思ひ出でて)
母逝くやフロントガラスに霜の花
春暁や謀反の知らせ来るころか
(近つ飛鳥博物館)
閲覧室の銅鐸一打うららかや
春の雪水面に消えて波立たず
今日は雪がちらついています。風が強いので、風土記の丘には行けませんでしたが、
隣接する住宅の屋根が白くなっているのが見えて、風土記の丘も雪が降ったようです。少し歩くと、
金剛、葛城、それに二上山が眺められるのですが、みんな雪化粧をしています。いつもの茫茫とした山々の襞が仔細に見分けられます。
一句目、先日、そろそろ出ているかなと庭を探してみると、ありました、蕗の薹。あちこちに芽を出しています。ということで、一句。
二句目、霜は冬の季語ですが、母のことを思い出して。」
グレタ・トゥーンベリさんがニュースに登場するたびに注目しています。激しい口調で訴えかける言葉は、胸を打ちます。
俳句においてもどうにか詠めないかということで、一つの試みだと考えてください。
2021.3.1
フェイスブック
〈2021年2月12日にフェイスブックに投稿したものです。〉
「今日の拙句です。
「今日の拙句です。
チョコ呉るる最後の砦バレンタインの母
さみどりのみどり薄めて梅真白
二上山(ふたかみ)のけぶり濃淡山笑ふ
今朝降りし霰盛る葉は椎でなく
耳まで染めて老いなほ愛(は)しきバレンタイン
薄氷の水面は鈍しきらめかず
バレンタインデーの句はなかなかむずかしい。
養護学校に勤めていたとき、バレンタインにお母さんからもらうチョコレートを楽しみにしている生徒をよく見かけました。
また、3.11の被害のことを想像すると、いつまでも若々しい遺影の前に毎年忘れずにチョコレートを置くお母さんもおられるでしょう。
まさにバレンタインの母はいろんな意味で最後の砦。
六句目、近つ飛鳥博物館の前の池が部分的に凍っているのを見かけたことがあります。」
2021.3.1
俳句
〈2021年2月のフェイスブックに投稿した拙句です。〉
節分と云ふはかなごと鰯喰ふ
思ひ出でて家去りがたし鬼やらひ
鬼やらひ豆と折紙手裏剣と
雪あかり半減期とふ浄めごと
雪あかり半減期とふ地の浄め
侘助を妻に教へて父の試歩
キウイ棚に群れてわわしき寒雀
セシウムのいつ半減期亀鳴けり
濃淡たがへけぶる二上山(ふたかみ)寒明くる
一輪車に振り子乗りの子春立ちぬ
(得生寺)
左右(さう)の柱に脇侍は名のみ冴返る
(人形供養の後、ケースを分解)
人形ケースの玻璃端欠くる余寒かな
氾濫や姫榊(ひさかき)にほひそむ二月
白梅や蕾さみどり枝みどり
チョコ呉るる最後の砦バレンタインの母
さみどりのみどり薄めて梅真白
二上山(ふたかみ)のけぶり濃淡山笑ふ
今朝降りし霰盛る葉は椎でなく
耳まで染めて老いなほ愛(は)しきバレンタイン
薄氷の水面は鈍しきらめかず
(グレタ・トゥーンベリ)
もとより青くとんがるも愛(は)し蕗の薹
(母を思ひ出でて)
母逝くやフロントガラスに霜の花
春暁や謀反の知らせ来るころか
(近つ飛鳥博物館)
閲覧室の銅鐸一打うららかや
春の雪水面に消えて波立たず
(安藤忠雄氏設計の近つ飛鳥博物館)
羨道に擬する風道(かざみち)枝垂れ梅
(初蝶)
後ろよりわれ抜け来しか不意の蝶
布袋軸去年(こぞ)掛けしまま雨水かな
白梅も見上げる花や昼の月
人われら周回遅れの雨水かな
ふらここに風うつくしきをみなごや
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