「うずのしゅげ通信」

 2022年2月号
【近つ飛鳥博物館にて】
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2022.2.1.
正月の句

〈2022年1月2日にフェイスブックに投稿したものです。〉

「今日の拙句です。

かくれんぼうの鬼と子の像去年今年

  (2022「はたらく仲間のうた」カレンダー)
「ぼくの仕事」と言ふ自画像も初暦

 (孫は翁面が怖いようで)
初笑ひややの気になる翁面

  (スマホに電脳の化粧を施した顔)
福笑ひスマホに子らの形(なり)傾(かぶ)く

  (何を期待されているの?)
「はい」されて手鞠わが手にどうしやう

  (独楽二句、とは言え大好きでした)
抽斗の闇に傾く邪魔の独楽

独楽倒れ日時計となる抽斗の闇

お正月ということで、正月らしい季語を選んで、思い出を詠んでみました。
二句目、「はたらく仲間のうた」は作業所のカレンダー。
四句、そんなアプリもあるみたいです。
三句、五句、以前の句の詠み直し。 ということで、あらためまして、
新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。」


2022.2.1.
フェイスブック
〈2022年1月21日にフェイスブックに投稿したものです。〉

「今日の拙句です。

侘助や死を強ひらるることなき世

人日の花もぎる背な耳遠し

数へ日の夜廻りの柝(き)は俄(にはか)の柝

  (柝:拍子木、俄:地車の舞台で演じる寸劇)
寒柝(かんたく)や祭蔵より俄の柝

紙吹雪に古家祓ひけふの雪

  (散歩途中、竹刀を振る青年に出くはして)
終末時計残(ざん)百秒の寒稽古

薄氷(うすらひ)きしむ音懐かしき通学路

去年故郷の村を出てから、昔の生活を詠む句が増えているように思います。
今回の俳句でも、三、四、五、七句などは、その部類です。
秋祭りに地車で演じられる俄(にわか)、これにも懐かしい思い出があります。
二句は詠み直しの句。
六句、「たとえ明日、世の終わりが来ようとも、今日、私はリンゴの木を植えよう。」(ルター)」



2022.2.1.
俳句


〈2022年1月にフェイスブックへ投稿した拙句です。〉

かくれんぼうの鬼と子の像去年今年

  (2022「はたらく仲間のうた」カレンダー)
「ぼくの仕事」と言ふ自画像も初暦

 (孫は翁面が怖いようで)
初笑ひややの気になる翁面

  (スマホに電脳の化粧を施した顔)
福笑ひスマホに子らの形(なり)傾(かぶ)く

  (何を期待されているの?)
「はい」されて手鞠わが手にどうしやう

  (独楽二句、とは言え大好きでした)
抽斗の闇に傾く邪魔の独楽

独楽倒れ日時計となる抽斗の闇

  (生垣の山茶花の花)
人日の花むしる背な耳遠し

南京櫨の実もこぼるるや初粉雪(こゆき)

霜の威にものの芽かたく鋭かり

  (前澤友作氏の宇宙旅行)
垂直に寝ての初夢たのしからむ

  (道明寺天満宮の猿回し)
竹馬の猿前のめり雪催

切り抜きを破り捨てつつ読初に

繊月や忌日も動く変更線

遊具の色を塗るも万才小正月

ボケ封じにと亡き名おひおひ息白し

七草や老いてはともにしもやけて

  (オンライン授業)
けさ七草の粥食べた人挙手をクリック

でんしんばしらなくは八月まったひら

  (龍雲寺)
仏足石の彫りの紋様龍の玉

いつかいびつにわがころほひのかりんすつ

侘助や死を強ひらるることなき世

人日の花もぎる背な耳遠し

数へ日の夜廻りの柝(き)は俄(にはか)の柝

  (柝:拍子木、俄:地車の舞台で演じる寸劇)
寒柝(かんたく)や祭蔵より俄の柝

紙吹雪に古家祓ひけふの雪

  (散歩途中、竹刀を振る青年に出くはして)
終末時計残(ざん)百秒の寒稽古

薄氷(うすらひ)きしむ音懐かしき通学路

大寒の鉈噛む真竹匂ひけり

手押し車に犬恬淡と春待てり

  夜咄や俄(にはか)の口上口移し

  (半世紀前)
掘炬燵にガリ版の絵の同人誌

  (シミュレーション)
飛沫のみ電脳富岳の嚔かな

  (引越、まず手始めに)
臘梅や去年(こぞ)は人形供養から



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