「うずのしゅげ通信」

 2025年1月号
【近つ飛鳥博物館にて】
今月の特集

謹賀新年

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俳句

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私俳句「ブラジルの月」(pdf)
私家版句集「雛の前」(pdf)
2025.1.1
謹賀新年

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新年あけましておめでとうございます。
日頃から「賢治先生がやってきた」をご愛顧いただきありがとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
私事ながら今年喜寿を迎えることになりました。
そのことに感謝しつつ、これからも散歩、俳句を楽しみながら
余生を過ごしてゆきたいと思います。
皆様のご多幸とご健康を心よりお祈り申し上げます。

翁面気になるややに初笑
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2025.1.1
フェイスブック

〈2024年12月5日ににフェイスブックに投稿したものです)

「今日の拙句です。

人生のまずは産湯の湯冷めかな

子と落葉走る快楽(けらく)を走りをり

狐火や家計不如意のわかる齢

丈六の脇侍は名のみ石蕗の花

太子廟榾も御香も煙たかり

ノーベル賞に至る道のり開戦日

六句詠んでみましたが、統一したものがありませんね。
まあ、散歩しながら好き勝手に詠んだ句ばかりですから。
ただ、六句だけは違います。12月8日が近づくにつれて、太平洋戦争の開戦から被団協のノーベル賞受賞に 至る道のりを振り返らずにはおられません。思い入れだけはあるのですが、句の出来はよくありません。」


〈2024年12月12日ににフェイスブックに投稿したものです)

「今日の拙句です。

  (日本被団協にノーベル平和賞)
極夜の壇上被爆者の見し街の幻

  (熟柿、三句)
お腹冷やすと母は言ひしが熟柿好き

熟柿なほ口中に渋残りたる

熟柿落ち美酒にも似たる夜の香り
  (朝日俳壇)
ひと様の句が取り消されなに悔やむ

御香にまじり榾の匂ふや太子廟

一昨夜のノーベル平和賞授賞式での田中煕巳さんの演説は訥々と、しかし心に響くすばらしいものでした。
被爆者の苦しみと自負、そして衷心からの願いや現在の危機感がひしひしと感じられる内容でした。
六句は、先日投稿した句の詠み直しです。」


2025.1.1
俳句


〈2024年12月にフェイスブックへ投稿した拙句です。〉

人生のまずは産湯の湯冷めかな

子と落葉走る快楽(けらく)を走りをり

狐火や家計不如意のわかる齢

丈六の脇侍は名のみ石蕗の花

太子廟榾も御香も煙たかり

ノーベル賞に至る道のり開戦日

  (日本被団協にノーベル平和賞)
極夜の壇上被爆者の見し街の幻

  (熟柿、三句)
お腹冷やすと母は言ひしが熟柿好き

熟柿なほ口中に渋残りたる

熟柿落ち美酒にも似たる夜の香り

  (朝日俳壇)
ひと様の句が取り消されなに悔やむ

御香にまじり榾の匂ふや太子廟

家の不如意がわかる年頃クリスマス

千切りの大根つけば冷たさよ

白葱が如意棒のごと落ちてゐる

  (熟柿、二句)
スプーンで破るまつたき熟柿かな

熟柿なり仄かに透きて仄甘く

  (近くの高校のギター部)
荷台にギター立つる自転車冬の列

冬はわが胼(ひび)の踵を噛むらしき

一陽来復陽のあるうちに柚子湯かな

抽斗の日時計がじやま年詰まる

半人前と焼芋のわが減塩食

  (引っ越し前夜)
燃え残る戦陣訓を読む焚火

終活の賀状じまひはさびしけれ

読書会への途中ちらしに聖夜劇

クリスマス寝耳に鈴を聞きし子は

陸橋に父は厚着の子をつかむ

掘炬燵土に足置く思ひあり

  (引っ越しを前に)
検閲済みの文も写真も父を焼く

一括りして日記は重し父を捨つ



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