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スポーツ障害・外傷 シン・スプリント

【下腿・足部】

足関節捻挫

疲労骨折

シン・スプリント

アキレス腱炎

足底筋膜炎

偏平足障害

コンパートメント症候群

衝突性外骨腫

種子骨痛

ジョーンズ骨折

疲労骨折と同じような発生形態ですが、症状が軽く骨膜(骨を覆う膜のこと)までの損傷の場合をいいます。シンは下腿を意味し、スプリントは距離走のことを意味します。陸上競技の選手などがランニング中に下腿に痛みを訴える状態の総称です。

脛骨(けいこつ:すねの骨)の中下1/3、やや後内側部に生じることが多く、脛骨周辺部を押すと痛みがあります。疲労性骨膜炎ともいわれ、骨そのものには異常はありません。

痛みがある場合は局所の安静をはかり、練習量を減らして膝や足関節、アキレス腱、腓腹筋(ひふくきん:ふくらはぎの筋肉)のストレッチングや筋力強化を痛くない程度おこないます。練習後はアイシングします。またシューズも衝撃吸収能力の高いものを選び、硬い舗装路を長く走らないようにしましょう。 

アキレス腱炎

思春期を過ぎるとアキレス腱の老化がはじまるといわれ、また使いすぎにより硬くなり、激しい運動で小さな断裂が生じることがあります。いずれの場合にもアキレス腱、または腱を覆う腱傍組織(けんぼうそしき)に炎症がみられ、アキレス腱そのものの場合はアキレス腱炎、腱傍組織の場合にはアキレス腱周囲炎とよばれています。

アキレス腱そのものや、アキレス腱の周縁部に自発痛と圧痛があり、腫れたり、ギシギシと音がすることもあります。小児ではアキレス腱の踵骨(しょうこつ:かかとの骨)への付着部が痛むことが多く、踵骨骨端症と呼ばれます。また成人では骨がアキレス腱に引っ張られてトゲ状となり骨棘(こつきょく:骨のトゲ)形成を生じることもあります。

このような状態をよくするためには、腓腹筋(ひふくきん:ふくらはぎの筋肉)とアキレス腱のストレッチングを行い、運動直後には5〜10分氷冷するとよいでしょう。慢性期では暖めてからマッサージやストレッチングをして柔軟性を回復させます。疼痛がひどい場合はアキレス腱サポート・テーピングや包帯固定を行い、踵のショック吸収力のよいシューズを選ぶことが大切です。

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