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投球動作について

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投球動作におけるスポーツ傷害はその動作の特徴を把握する必要があります。投球障害の原因となるものが疲労や体力面、筋力などによるものか、もしくは肩・肘に負担のかかるフォームで繰り返し投球動作を繰り返した結果によるものなのかをチェックします。

文献や書籍などでは4〜6つのフェーズ(投球相)にわけられていますが、大まかに投球動作の一連がわかればコマ数は特にこだわる必要はないと思います。
 

【ワインドアップ期】

投手が投球動作に入り、ボールを持った手がグラブの中に収められている状態です。この段階は下半身主導で動くため、肩・肘の傷害はあまりみられません。

 

【アーリーコッキング期】

ボールを持つ手がグラブからはなれて投球動作にうつり、前足が着地するまでのところです。投球側の腕が後ろにひかれすぎると、肩の前方を痛める原因となります。

 

【レイトコッキング期】

さらに加速していき、前足が着地してから投球する肩が最大外旋になるまで(いちばん外にしなっている状態です)。投球側の肩が十分に上がりきらないまま加速すると、肩の前方や肘の内側を痛めやすくなります。

 

【アクセラレーション期】

投球肩が最大外旋した状態から、ボールがリリースされるところまで。急激なひねり動作が入ってくるため、肩関節内部のローテーターカフが重要な役割を果たします。

 

【フォロースルー期】

ボールが離れてから振り下ろすところまで。振り下ろす位置が地面と平行になるまでをアーリーフォロースルー、それ以降最後までをレイトフォロースルーともいいます。しっかり振り下ろさないと肩や肘の後方にストレスがかかりやすくなります。

 

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