〜スポーツ医学、コンディショニング、トレーナー情報等〜

 

 


 

TOP はじめに (たぶん)日刊トレーナーニュース プロフィール

TOP > 付録 > 脳震盪CMSガイドライン

付録 脳震盪CMSガイドライン
意識確認チェック項目

少年野球について

足底筋膜炎・偏平足障害の予防

青少年の野球障害に対する提言

方向を表す解剖学用語

脱臼と亜脱臼のちがい

投球動作について

脳震盪CMSガイドライン

 脳震盪の分類を「受傷後選手に再び競技を参加させるかどうか」という判断基準を明確にしたものとして評価されているものに、CMSガイドラインがあります(『スポーツにおける脳震盪のマネジメントガイドライン』Guidelines for Management of Concussion in Sports; Colorado Medical Society, 1991)。

 意識喪失の時間の長さによって判断されていた脳震盪の分類では、意識喪失の正確な時間を把握することがむずかしいため、このガイドラインは現場にいる指導者、トレーナーの判断ミスを最小限にする手助けとなっています。
 

第T度

・健忘症なしの精神混乱
・意識喪失なし
・競技からの退去、現場での評価を行ったのち、競技復帰可能

第U度

・健忘症および精神混乱
・意識喪失なし
・競技からの退去、競技復帰は禁止

第U度

・意識喪失
・競技からの退去および適切な医療機関への搬送

 T度とU度の主な見分け方は健忘の有無です。健忘があるかどうかの評価するときには、いくつか具体的な質問をしてみるとよいでしょう(参照:意識確認チェック項目)。V度では意識喪失がみられます。最初に意識があるかどうか、そして簡単な質問に反応するかどうかで脳震盪の分類を判断し、すみやかに対応することが必要となるでしょう。

 

[←前の記事へ] [↑TOPへ]