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知っておきたい疾患 エコノミークラス症候群
エコノミークラス症候群

マルファン症候群

スポーツ心臓

摂食障害

運動誘発性アナフィラキシー

運動誘発性気管支喘息

低血糖症候群

正式名称は「深部静脈血栓症」(しんぶじょうみゃくけっせんしょう)といい、長時間座り続けることで太ももの奥などに血栓が出来てしまう病気のことをいいます。ふくらはぎのポンプ収縮作用が著しく低下して血栓を生じさせるといわれており、運動不足が一因となった病気の一つです。

飛行機のエコノミークラスでみられる症状のため、このような名前がありますが、実際にはファーストクラスやビジネスクラスでも起こります。また新潟中越地震による二次的災害ともなりました。

エコノミークラス症候群の初期症状として、足の腫れや痛みがあります。長時間飛行機に乗った、バスに乗ったなど座った姿勢が続いた後に異常を感じた場合は整形外科よりも、循環器科のような専門科を受診することが必要となってきます。個人差がありますが、フライト後半期から、フライト後一週間以内に何らかの症状が現れるといわれています。

エコノミークラス症候群を予防するためには、

◆常に体を動かす(迷惑にならない程度?)
◆30分に一度は足の軽い体操を行う
◆水分補給をし、アルコール、カフェインの入った飲料は控える
◆ゆったりとした服装を心がける
◆飛行機に搭乗する前に、軽めに飲食をとる

このようなことに気をつけるよう心がけておきましょう。
 

マルファン症候群

マルファン症候群とは、奇形症候群の一種であり、高身長と心臓の奇形を特徴とした病気です。5000〜1万人に1人程度の割合で生まれ、75%程度が親からの優性遺伝であるといわれています。骨格異常(漏斗胸:ろうときょう、胸郭の全体の変形、脊椎側彎:せきついそくわんなど)、心血管系(大動脈瘤、大動脈解離など)、眼(水晶体偏位など)など身体のさまざまなところに症状が表れます。

肉体的特徴としては、指、腕、脚が異常に長く、関節が柔軟であること、また偏平足であり、視力が低いことなどがあげられます。異様に身長が高いことが特徴的です。

指が長いため、ピアノやバイオリンを演奏する際に、一般人では不可能な演奏をすることができ、そのため奏者として有名な人もいます。また高身長であることを高く評価されて、バスケットボールやバレーボールなどのスポーツ選手になる例がありますが、それが災いして激しい運動のために試合中に心臓発作を起こす例もあります。

症状は軽いものから重いものまでさまざまあり、マルファン症候群の症状がはっきりと現れない人、気づかない人もたくさんいます。この病気の人は年齢や家系の割に身長が高く、腕を左右に伸ばしたときの幅が身長より長くなりようです。異常に背が高く細い人で特徴的な症状があったり、家族にマルファン症候群の人がいる場合はこの病気を疑います。

【マルファン症候群とされている人】
セルゲイ・ラフマニノフ(ピアニスト) 
マルク・ヴィヴィアン・フォエ(サッカー選手)
フローラ・ハイマン(バレーボール選手)
アメンホテプ4世(古代エジプトのファラオ・宗教改革者)
エイブラハム・リンカーン(アメリカ合衆国大統領)
ジョナサン・ラーソン(ミュージカル作家)

【参考Webサイト】
マルファン・ネットワーク・ジャパン
メルクマニュアル医学百科(マルファン症候群)
東大病院(マルファン外来)

 

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