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スポーツ生理学 おにぎりとお茶
スポーツ生理学は難しい?

食べ物がエネルギーになるまで

おにぎりとお茶

水と油

20分運動の誤解

脂肪分解を高めるカフェイン

筋肉痛の原因は?

苦しさは後からやってくる

エネルギー消費量の求め方

エネルギー源としての炭水化物=糖質はどのようにして体内に蓄えられるのでしょう。

砂糖が紅茶やコーヒーによく溶けるということから想像できるように糖質は水によく溶けます。水に溶けやすいため血液に溶けて体内に運ばれやすいのです。

血液の浸透圧は薄い塩水のような状態になっていて、その濃度が変わったときは調節するようになっています。水に溶けやすい糖質が血液中に入ってきたときは、塩水の濃度が変わったので水分を増やして濃度を下げようとするのです。おにぎりを食べたらお茶も飲む、というのは糖質を体内に蓄えるという点から理にかなっているのかもしれません。

このように糖質は水によく溶けるため、運びやすく、脂肪に比べてエネルギーを取り出すのも比較的簡単です。しかし一方で大量に体内で蓄えることは難しいということもいえます。
 

水と油

脂肪は糖質に比べて貯蔵しやすい構造をしているので、比較的容易に、そして大量に貯めることが出来ます。体の体脂肪は一般的には体重の20〜30%といわれ、重さにして10〜20sもあります。また糖質1gがエネルギー4kcalに相当するのに対し、脂肪では1g=9kcal、つまり同じ量でも糖質よりも倍以上のエネルギーを取り出すことが出来ます。

しかし脂肪からエネルギーを取り出すには、糖質に比べて手間がかかり、なかなか燃焼されないのです。

さらに脂肪の特徴としては水に溶けないということがあるため、血液中を自由に運ばれていく糖質よりもフットワークが悪く、運ぶのにも利用されるのにも手間がかかるのです。運動強度が上がれば上がるほど、脂肪の利用率は低くなってしまうのです。このことから比較的強度の低い運動やトレーニングが脂肪燃焼に効果がいいといわれるようになったのでしょう。

【薬日本堂】こだわりのお茶生活
 

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