(Apr. 06, 2003)
白斑歴17年の患者が、これまでに自分が経験したこと、医師の先生からうかがったこと、自分で本やHPで読んだりしたことをもとにまとめてみました。不正確・不十分な箇所があると思われますが、そのような箇所がありましたらこのHPの1番かいぎしつ及び3番ないし6番かいぎしつにお書きください。
尋常性白斑(vitiligo)は、後天的に全身の皮膚の色素の一部が脱色する病気です。
以前、マイケル・ジャクソンが、「白人のような肌になりたいと思って皮膚を脱色している。」などと噂になったことがありましたが、彼が尋常性白斑を患っていることはひろく報道されましたので、比較的知られていることです。マイケルジャクソンとvitiligoについて、マイケルのファンの方がまとめたものです。→http://www2.ttcn.ne.jp/~berry/press.htm
尋常性白斑には、限局型、汎発型、神経分節型、の3種類がある、と言われております。限局型は、身体の一部に白斑が認められるもの、汎発型は、全身のあちこちに白斑が認められるもの、神経分節型は、ある神経の通り道に沿って白斑が認められるもの、と言われます。
ただし、汎発型の白斑といえども、発症当初から汎発型というわけではなく、当初は身体の一部に白斑ができて、それが全身に徐々に広がっていく、というものだと思われます。その意味で、純粋な意味での限局型、つまり身体の一部にのみ白斑ができ、それがそれ以上広がらない、という形態があるのか、筆者には分かりません。
白斑の部分は、一見は皮がむけたように見えることもありますが、色素が抜けているだけで、皮がむけているわけではありません。実際にどのようなものかは、例えばこちらをご覧ください。→http://www.vitiligosociety.org.uk/
この疾患では、患部に痛みやかゆみを感じることはありません。かゆみを多少感じることはありますが、白斑の影響というより、色素が脱色していて紫外線に対して弱くなっている患部が紫外線とかによる影響を受けているのではないかとも思います。
自己免疫疾患の一種である、と言われております。つまり、自分の体の中の、本来ならば細菌などから体を守る白血球とかが自己の体の細胞を攻撃する、というものです。白斑の場合には、メラニン色素を形成する細胞を攻撃しているわけです。その意味で、他の自己免疫疾患である、膠原病(リューマチ)・潰瘍性大腸炎・クローン病などと原因を同じくするもの、ととらえられているようです。
伝染することはありません。また、遺伝することはない、と言われることがありますが、正確なところはわかりません。
海外のサイトで、白斑は糖尿病等の疾患と併発することが多い、と書いているのを見たことがあります。
発症のきっかけは、怪我ややけど、日焼けなど、皮膚に何らかの刺激が加わることによって発症することがある、と言われております。
ストレスが白斑の原因となるか、という点については医師の間でも両論があるようですが、筆者個人としては、就職等で環境が大幅に変わった時期に白斑が一気に広がったことがありますので、ストレスが白斑を拡大させる一つの原因になるものと思っています。
発症の時期は、幼少期の発症からから大人になった後の発症まで、さまざまなもののようです。ただし、老年期になってから白斑が生じるのは、老化現象による場合があり、これは老人性白斑といって、尋常性白斑とは別個のものといわれています。
いったん発症した白斑が広がる原因としてはさまざまなことがあるようで、医師によっては、お茶やコーヒーを飲み過ぎたり、すすぎを十分にしておらず洗剤が残っている服を着たり、体を洗いすぎたりすることも悪影響がある、と言われることもあります。
独立したコンテンツを作りました。「尋常性白斑の治療について」をご覧ください。
健康食品として今まで3番かいぎしつに出ているのは、クロレラ、田七(雲南田七・田七人参などと呼ばれています)、エゾウコギ、スキンバランスという商品名のもの、ハトムギ酵素・万田酵素などの商品名の酵素、にがり等の海水からミネラル分を抽出したもの、などがあげられています。健康食品以外では、死海の塩の入浴剤やスキンケア商品があげられています。詳しくは3番かいぎしつのログを見てください。
一般には、ない、と言われております。ただし幼少期に形成された白斑は自然に治癒することがある、と言われております。筆者自身、小学5年生か6年生ぐらいの時に白斑ができたことがありましたが、その時は2ヶ月か3ヶ月で自然に治りました。その時は病院には行っておりません、というか、病気だとも思わず、放っていた、というのが実状です。
その意味で、民間療法のチラシ等で、子供の白斑が治った、という場合には、治った原因が当該民間療法にあるというよりは自然治癒による場合があり得る、と思います。
カバーマーク、ダドレス、セルフタンニングローションなどの商品があるようです。筆者はセルフタンニングローション以外は使ったことがありませんので詳細は分かりません。白髪染めにも各種あるようです。4番かいぎしつを参照してください。
この疾患に対しては特定疾患の指定はありません。また、筆者の知る限り、日本国内では、尋常性白斑患者のための患者団体はありません。
基本的に見た目が良くない疾患であるため、汎発型の場合には水泳や入浴等の人前で肌をさらさなければならない活動ができない、顔や手など服を着ていても露出する箇所に白斑がある場合にはかなり目立つ、患者数が少ないためこの疾患に対する世間一般の正確な認識がなく、何か伝染するような疾患ではないかと気持ち悪がられる、などのことがあり、日常生活の面で患者はいろいろと不都合を感じています。
尋常性白斑に対する治療法が確立することが何よりなのですが、患者数が少なく、しかも見た目が良くないこの疾患について社会の中で認知され、生活していくに当たって支障が少なくなる、という生活の質(QOL)の向上が図られることが、筆者のささやかな希望です。
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