異世界召還ファンタジーは、個人的に大々々好物です(笑)
      なので、ご多分にもれず一時期とてもハマっていました。

      でも、です。ハマっていたその当時でさえ、
      おかしい、
      そう感じる部分が多々あったのがこの作品です。

      けれど、それにも増して、ストーリーも世界観も、とても良く出来ていて、
      本当に素晴らしく良く出来た作品なんですよ。
      でもだからこそ、見逃されていたであろう問題点が、多々多々存在するように思うのです。

      自分自身、ストーリーが好きだから、作品自体を否定したくない部分と、
      でも、あそのこあの部分は、絶対おかしいと思う部分と。
      ふしぎ遊戯はいつ見ても、そういった矛盾した評価のせめぎ合いが沸き起こり、素直に楽しめない作品でした。
      今尚、何かのはずみで目にしてさえ、言い知れぬもやもやを感じます。
      途中までは素直に面白かった気もするのですが、話が進みにつれて、段々とそれが強くなった気がします。

      主人公の美朱が嫌いという意見は、結構よく耳にします。
      そして、私もそれには同意見です。
      けれどどうも、主人公の性格がとか、そういった単純な嫌悪では済まない。
      なんともいえないモヤモヤが、この作品全体にとりまいている気がして、
      なんとも言えない気持ちの悪さがいつまで経っても胸に残っています。
      しかも、世間的評価はとても高い。 
      自分自身でさえ良く出来た物語ではあると思う。 
      でもだからこそ気持ちが悪い。
      私のとってのふしぎ遊戯は、そんな、一種トラウマ的な作品です。

      結局、この作品は好きではあるんだと思うんですよ、
      だって、本当に嫌いなら、こんなに気になりませんし、
      こんな文章を作りたいとも思いません。

      これは、そんな歪んだ思いをちょっと改めて形にしようと思って書いたものです。
      普通にファンである方には、きっと心地よい文章ではないので、ご注意を。 
      特に美朱好きな方には、間違いなく大変不愉快な文章です。

      何か少しでも、同じような感想を抱かれた方がいたら、とても嬉しいです。


題して
ここがおかしい「ふしぎ遊戯

美朱考察・1
     
     
     
美朱考察、まとめ

美朱と鬼宿への違和感
装飾された言葉への違和感