チュニジア旅行(98.11.29−12.5)

旅程

1日目 11月29日 泊まり明けで出発、ローマ泊
2日目 30日 チュニジア入国、スースへ
3日目 12月1日 エル・ジェムからカイルアンへ
4日目 2日 カイルアン観光、チュニスへ
5日目 3日 カルタゴ観光
6日目 4日 ドゥガ観光
7日目 5日 ミラノを経て帰国

「今年はチュニジアに行く」といったら、大部分の人が「チュニジア? そこには何があるの」といった反応でした。旅行会社の広告などでも、扱いは目立たず、そういう意味ではまだまだ知られていない国です。しかし、世界史で習った、ローマに滅ぼされたカルタゴがあったところといえば、だれもが「ああ、地中海を挟んで北アフリカのあのあたりか」と、古代、栄華を誇った商業国家のイメージを思い浮かべることができるのではないでしょうか。

かくいう私もチュニジアについてよく知っていた訳ではありません。ローマ期の文明とその後のイスラム価値観とが融合し、双方の遺跡がそれぞれにたくさんあるところという認識ぐらいしかありませんでした。ところが、8月だったか9月だったか、「世界遺産」などテレビで連続してチュニジアのことが取り上げられていました。おそらくテレビ界の常識として、あるひとつの撮影チームが現地に赴き、その映像を各番組に切り売りしているのではありましょうが、もともと少しながらも関心があっただけに、これが、私の心に火をつけました。「今年はチュニジアにいけ、というお告げなのだ。すべてはアッラーの神の思し召しのままに」と気持ちを固めたのであります。

といっても、なかなか予備知識の仕入れには苦労しました。他のアジア、欧米などと違い、行ったことのある人は周りには皆無でした。昨今、観光案内の本が旅行会社のカウンターに常備されてはおりますが、絶対量も詳述しているものも少なく、やっと奈良の駸々堂で楽天舎ブックスのガイドを手にいれたほどであります(後で分かったことですが、「地球の歩き方」もチュニジア編はまだ出ていなかったのでありました)。そこで今年から始めたこのパソコンで関連のホームページを探り、案内を乞い掲示板にも投稿させていただきました。参考にさせていただいたページの作者の皆様、ご助言をおよせ下さった方々に、この場を借りてお礼申し上げます(きっと読んでもいないだろうけど)。「歩き方」はそのようにして得た刊行情報の通り、出発前日の28日に店頭に並んだところを手に入れました。各地点への行き方が詳しく載っていただけに、やはり重宝しました。情報どうもありがとうございました。

これらを元に、旅行プランを立てたわけですが、期間が1週間と短いために(普通、ツアーなどでは8-11日間の設定が多い)、サハラ砂漠など南部を巡ることは断念、とにかく、遺跡を中心に行きたいところを決めました。とにもかくにも、よく分からないままにチュニジアへの旅は始まったわけであります。

 

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