「うずのしゅげ通信」

 2016年12月号
【近つ飛鳥博物館、河南町、太子町百景】
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2016.12.1
福島弁の「賢治花壇」

短い劇「賢治花壇」が、福島県の稲田小学校の五年生によって、 文化祭で上演されました。
稲田小学校は将来小中一貫校になる計画が進んでいて、その関係でか すでに小中合同の文化祭だったのですが、劇の発表は五年生だけ だったそうです。
そのことからも分かりますが、担任の名古谷敦先生は、 これまでも熱心に劇に取り組んでこられたようです。
今回の文化祭は合同ということで、上演時間に制約があることから短い脚本を探して おられて、「賢治先生がやってきた」のホームページの中から「賢治花壇」の 脚本を選んでくださったのです。
二週間の練習期間の中で、生徒たちは「劇を成功させる」というクラス目標を立てて がんばってくれたようです。劇の練習や発表を経験することで、生徒たちは「多くのことを学ぶ ことができた」という大変嬉しい言葉をいただいています。
熱心に取り組んでくださった生徒さんや名古谷先生には感謝のことばしかありません。
本当にありがとうございました。
以前にもご案内しましたが、「賢治花壇」の脚本は、つぎのようです。
短い劇「賢治花壇」
      −クラスみんなで演じる10分の劇 〈40名〉 [10分]−

上演に際して、名古谷敦先生が、脚本を福島弁に直してくださいました。
そのことをお聞きしたので、私の方からお願いをして、福島弁の脚本をこのホームページで公開する許可をいただきました。お読みくだされば分りますが、 福島弁に直した「賢治花壇」は、最初の標準語(?)の脚本とは一味違う味わいがあります。
興味のある方は、長いものではありませんので、一度読んでみてください。pdfファイルです。

福島弁による「賢治花壇」
      −クラスみんなで演じる10分の劇 〈40名〉 [10分]−

名古谷敦先生には上演していただいたこと、 ならびに福島弁の脚本をここに掲載するのをご承諾いただいたこと、等々、 深く感謝いたします。



2016.12.1
フェイスブック

〈11月2日のフェイスブックへの投稿です。〉

「今日の拙句です。

小座布団一つ飛ばして月の友

けもの罠に血の錆びつくや返り花

月の宴枠入れ替へし遺影かな

枠替へて遺影月夜の客となり


勤めていたころ、最寄駅の待合室の椅子に、冬が近づくと小さい座布団が敷かれていました。近くの養護学校の生徒たちがボランティアで作ったものです。
二句目、近つ飛鳥博物館の辺りの畑には猪が出没します。山すそに檻の罠が仕掛けてあって、まだ小さい猪が捕まっているのを見かけたこともあります。
今回は、返り花は冬の季語ですが、その他は月を詠んだ秋の句ばかりになってしまいました。
ということで、今日は月の友の句。

月の友又来し気配甃(いしだたみ)  星野立子

甃の足音が聞こえるようです。」


〈11月16日のフェイスブックへの投稿です。〉

「今日の拙句です。

木枯や嬰の埋もるる抱っこ紐

木枯を掃く竹箒うすみどり

運慶の耳にみとるる石蕗の花  (円成寺にて)

遺影枠けふかはりをり花八手

腸(はらわた)の欠けて傾ぐや昼の月


先日の句会、席題の一つが木枯だったのですが、結局時間内では句の体をなさず、奇妙な句らしきものを投句してお茶を濁したかたちになってしまいました。それであらためて詠み直してみました。
一句目、最近赤ちゃんを抱っこ紐で抱っこしているお母さんをよく見かけます。
三句目、以前、奈良の円成寺で見た運慶作の大日如来坐像。
五句目、手術で一つの臓器を取りました。先日の散歩の折、昼の月がきれいに見えていて、思わず一句。季節はずれですが。
ということで、今日は木枯しの句。

胃カメラを呑み木枯の中もどる  立石萌木

まるで、自分のような。検査の結果はどうだったのでしょうか。」


2016.12.1
俳句

〈11月のフェイスブックに投稿した拙句です。〉

小座布団一つ飛ばして月の友

けもの罠に血の錆びつくや返り花

月の宴枠入れ替へし遺影かな

枠替へて遺影月夜の客となり

綿虫や身に纏ふ風人にあり

小座布団一つ間(あはひ)に月の友

枠替へし遺影を立つる良夜かな

生欠伸かみ殺してや神の留守

せせらぎの消えしあたりに木の実寄る

心病む村のをなごや根深汁

原子炉崩(く)えて大砂時計冬立ちぬ

大ロシアにチェルノブイリの雪間かな

これの世に杖遺しけり翁の忌

綿虫や人はみな風纏ひけり

術後養ふ今年一入(ひとしほ)帰り花

冬めくや布袋(ほてい)は軸に胸はだけ

大根を桂剥きして砥ぎ試し

貰ひ手の決まりし農機冬耕す

木枯や嬰の埋もるる抱っこ紐

木枯を掃く竹箒うすみどり

運慶の耳にみとるる石蕗の花  (円成寺にて)

遺影枠けふかはりをり花八手

腸(はらわた)の欠けて傾ぐや昼の月

横臥する落葉もありぬ蝸牛

目に笑みを含み赤子の冬帽子

手を打ちて冬の回廊ふたりきり

霜月のツリー約せぬ待ち合はせ

ひとりゐに経をつづくる冬座敷

河内野に武具出でぬ塚狐の火

喪中はがきの字も夕暮れて楓散る

淡海(あはうみ)も運歩するべし枯蟷螂

雪蛍人はみな風纏ひけり

腕組みをまねてるつもり毛糸帽

霜月のツリー点滅楽とずれ

長めの杖も突き減らすまで翁の忌

旅の世に杖遺しけり翁の忌



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