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入学したての新入生が高熱を出し、いきなり入院したことがありました。環境が変わり新しい人間関係、新しい練習の中でストレスや疲労から体調を崩し、扁桃炎(へんとうえん)を起こしてしまいました。1週間ほど入院して戻ってきたのですが、それ以後もことあるごとに扁桃炎を起こしては寝込んでしまいます。

●扁桃炎●

のどの両側にある口蓋扁桃(こうがいへんとう)が細菌感染によって炎症を起こすもの。

【原因】
扁桃は細菌の侵入口にあるため、本来は感染を防ぐ役割を果たしているのですが、気温の変化やほこりなどの刺激、過労や風邪などによって抵抗力が弱まると、細菌は活発に活動して炎症が起こります。風邪のウイルスが直接の原因になることもあります。

ときには魚の骨が刺さったことが原因で炎症をおこすこともあるそうです・・・気をつけなければいけませんね。

【症状】
「急性扁桃炎」では、急に38〜40度の高熱がでて、扁桃が赤く腫れることでのどがひどく痛みます。扁桃がうみをもつこともあります。また全身がだるく感じ、あちこちの関節の痛みがあり、痛みが耳にまで放散するようになります。炎症や腫れのために、ものが痛くて飲み込めなくなることがあります。

このような急性炎症をたびたび繰り返す状態を「慢性扁桃炎」、年に3回〜4回以上このような炎症を繰り返すときは「習慣性扁桃炎」といいます。

【治療】
一般的に症状が軽い場合は十分な休養をとり、解熱鎮痛剤と適切な抗生物質の内服もしくは点滴することで症状の軽減を待ちます。また局所の炎症を軽減するためにうがいを行うことも効果的です。冷たい飲み物や熱さを感じない程度の温かいものはのどの痛みを軽減させます。

症状が重症のとき、頻繁に再発する場合、抗生物質類に抵抗する場合は部分切開をして扁桃のうみを摘出したり、扁桃そのものを手術で取り除くこともあります。

特に扁桃炎の原因菌となりやすい溶血性連鎖球菌(溶連菌)は、腎炎やリウマチ熱、心内膜炎、皮膚科的疾患などを引き起こすことが知られています。扁桃がもとでこれらの病気が起きている場合、扁桃を摘出する必要があります。

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年に1、2回のペース?で扁桃炎を起こす選手なのですが、体の抵抗力が落ちるとなってしまうようです。特に冬場はのどが乾燥しやすいので注意しなければいけませんね。

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