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〜スポーツ医学、コンディショニング、トレーナー情報等〜 |
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現場から | 成長痛 |
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膝の痛みを訴える選手の中には、いわゆる「昔の古傷」が原因となっているものが少なくありません。成長期に練習やトレーニングを長時間にわたって行った結果、膝などが痛くなった経験があるとのこと。その時は「成長痛」かな?と思って様子をみていたけれど、競技を続けていくうちに膝の痛みに悩まされるようになることもしばしばです。 成長痛の原因の一つには骨の成長と筋肉の成長が伴わないことによる牽引ストレスが考えられます。骨は比較的早い段階から成長しますが、筋肉は骨に比べて成長がゆるやかです。このため骨だけが成長して、筋肉はいつも引っ張られた状態となります。そのため骨と筋肉の付着部を中心に牽引ストレスによる炎症が起きることがあります。
また過度な練習によって同じ部位などに牽引ストレスが集中するため、膝などに痛みや炎症が起き、慢性的なスポーツ障害となることあるのです。 成長痛が原因となるスポーツ障害の予防としては、痛みが出たときにあまりムリに練習を続けず、しばらく安静にすることやRICE処置などが一般的です。また大腿四頭筋を中心としたストレッチなどを行うと痛みが軽減する場合があります。痛みが長引く場合は他の障害や病変が考えられますので、一度医療機関を受診するようにしましょう。 以下、成長痛に起因すると思われる典型的なスポーツ障害(膝)をあげておきます。 大腿四頭筋を中心に筋肉が過度に伸ばされる状態が続き、膝下の痛みや隆起、圧痛、運動痛などがみられる症状です。 ●オスグッド遺残症● オスグッド症を過去に経験し、成長期が終わって骨の成長が止まったあとに、脛骨粗面(けいこつそめん)前方に遊離小骨片(ゆうりしょうこっぺん)を残して痛みが残ることがあります。成人してからも痛みが継続するため、手術などでその骨片を取り除くことなどが行われます。 大腿四頭筋の疲労が主な原因となり、膝蓋靭帯に炎症が起きるスポーツ障害。ジャンプ動作など激しい運動を繰り返すことで起こりやすいといわれています。 膝蓋骨の一部が分離している状態。痛みがあるものを有痛性分裂膝蓋骨といいます。成長期で骨が完全に形成される前に、太ももの前の筋肉(おもに外側広筋)の牽引ストレスによって離開され、そのまま元に戻らずに成長してしまったものです。
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